私的名盤紹介―真の雑食を目指して

自分の心に残った作品を紹介することで、新たな音楽を見つけるきっかけとして頂ければ嬉しいです。

私的名盤放送第47回「ニュージャックスウィングの遺伝子~NJSとアイドルソング」セットリスト

私的名盤放送第47回「ニュージャックスウィングの遺伝子~NJSとアイドルソング」セットリスト

私的名盤放送第47回1

私的名盤放送第47回2

「放送アーカイブはこちらから」

M1 ココロはMerry-Go-Round /水瀬いのり 『Catch the Window』 (2019)
M2 Aurora /Neighbors Complain 『Bridge』 (2018)
M3 If I May Be /Love Square 『Everything』 (2000)
M4 スーパーヴィーニエンス /フィロソフィーのダンス 『エクセルシオール』 (2019)
M5 Hold On /White Heart 『White Heart』 (1982)
M6 からくりピエロ /40mP feat. 洲崎綾 『EXIT TUNES PRESENTS 半熟少女2』 (2011)
M7 Nice To Have You Back /Nolen And Crossley 『Ambience』 (1982)
M8 Step By Step /Jeff Lorber 『Step By Step』 (1985)
M9 Trap of Love /Mellow Mellow 『Dear My Star』 (2019)
M10 One More Try for Love /Ronnie Milsap 『One More Try for Love』 (1984)
M11 Street Dancer /岩崎宏美 『WISH』 (1980)
M12 I Belong To You /Mac Band 『The Real Deal』 (1991)
M13 遠い夜明け /スガシカオ 『労働なんかしないで 光合成だけで生きたい』 (2019)
M14 フレンズ /Happiness 『フレンズ』 (2011)
M15 Get It Together /さかいゆう feat. Michael Kaneko, Ray Parker Jr. 『Yu Are Something』 (2019)
M16 Nothing Can Hold Us Back /Jerry Knight 『Love's On Our Side』 (1982)
M17 Now or Never /Basic Black 『Basic Black』 (1990)
M18 Read My Mind /Tony Terry 『Tony Terry』 (1990)

【放送後記】
少しずつ業務に慣れてきたこともあり、短い間隔で放送できたかと思います。
今回は、以前よりAORやブラックコンテンポラリーと並んで取り上げてきたテーマ、「ニュージャックスウィング」を
中心に、特に近年の邦楽のアイドルソングやダンスボーカルグループの楽曲を取り上げました。
邦楽のニュージャックスウィングを支えたプロデューサーとしてGiant Swing/T.Kura(=倉卓司, Elisha La'VerneやEXILEなど)や
MAESTRO-T(豊島吉宏, 伊藤由奈、平井堅などを手掛けた)などが知られているかと思います。

Giant Swing & MAESTRO-Tの2人が手掛けた2人組ボーカルユニット、Love SquareのAvexから発売された00年作から、
Is It Good To You?/Teddy Riley feat. Tammy Lucasを思わせるようなスウィンギーな一曲を。
同様に90s末から00s初頭の邦楽R&BでCHEMISTRYや平井堅を手掛けた
松尾潔(レビュワー、ラジオパーソナリティー、文筆家としても高名な方ですが)のプロデュースによる
LDHのボーカルグループ、Happinessの傑作シングルは、かつて伊秩弘将がSPEEDと作り上げたサウンドを
思い起こさせてくれます。

2018年6月にメジャーデビューしたばかりの3人組ダンスボーカルグループ、MELLOW MELLOWの最新EPに収録された
Trap of LoveはKiss My Ft2, prediaなどのアイドルの楽曲を数多く手がけているJazzin' parkの栗原暁が提供しています。
ニュージャックスウィングリヴァイバルな一曲で、インスト部分などはテクノポップ~EDM的な展開を上手く取り入れたりと、
かつてのPerfumeやTwiceのサウンドやRIRIなどの邦楽R&Bの流行ともまた一味違った、
ダンスクラシックス好きには堪らない佳曲でした。

ここ数年で管理人がもっとも一押ししているバンドのひとつがNeighbors Complainです。
アシッドジャズリヴァイバルや、和モノシティポップの再評価の中で、とりわけ演奏力の高いバンドで、
彼らの最新作からイントロのカッティングフレーズがテクニカルでthe band apartを思わせるようなAuroraを選びました。
UNCHAINやBRADIOなどブラックミュージックベースの邦楽ロックバンドがお好きな方であれば、きっと嵌ると思います。
プロデュースを務めるのはSkoop of SomebodyのドラマーKO-HEYで、彼らを知る人であればなるほどと思うサウンドです。

そのほか、Espesiaが活動終了した今、アイドルで管理人が一押しなのがフィロソフィーのダンスです。
Funky But Chicをテーマとして、まさしくディスコユニットChicやWild Cherryなどを彷彿させるファンク~ディスコから、
角松敏生的なトロピカルなシティポップ、そしてニュージャックスウィングまでアーバンでキャッチーな楽曲に満ち満ちています。
プロデュースを務めるのはBase Ball Bearを発見した加茂啓太郎です。
最新作からBruno Mars/FinesseからRod Tempertonのサウンドから影響されたであろうスーパーヴィーニエンスです。

リアルタイムのニュージャックスウィングからも数曲選びました。
LA出身のボーカルグループであり、Babyfaceプロデュースのシングル、Roses Are Redが有名なMac Bandの
91年作から、甘く蕩けるようなクワイエットストーム、I Belong to Youを選びました。
ソロシンガーではワシントンDC出身のTony Terryの2ndアルバムからハネまくりのリズムが心地よい一曲。
そしてクワイエットストームでもう一曲は、NJSのオリジネーターといえるTeddy Rileyの所属したGuyの
後見人的な役割を果たしたGene Griffinの手掛けたBasic Blackというニュージャージー出身のボーカルグループの90年作から。
こちらもPebbles feat. Babyface/Love Makes Things Happenのようなリフレインと野性味溢れるリードボーカルの
組み合わせが堪りません。その他、Gene Griffinの手掛けたNJSのグループではTodayがよく知られているかと思います。

ディスコ~ブルーアイドソウル/AORの間を行くサウンドが管理人の最も得意とする辺りなのですが、
80年代のモダンブギーから、モータウンよりデビューしたスタジオミュージシャン2人組、Nolen & Crossleyの2ndが最高でした。
Marvin Gayeのお蔵入りになったディスコアルバム、In Our Lifetimeや、Quincy Jonesの手掛けたスタジオミュージシャン2人組、
Brothers Johnson/Blam!, I Like Itの収録されたDeBarge/All This Loveへの参加で知られるRaymond Crossleyと
Curtis Anthony Lennonがメンバーで、バックにはFreddie Washington(B), Ricky Lawson(Ds)などが参加しており、
Anita Baker/RaptureやGarry Glennのソロ作がお好きな方にはたまらない名曲満載です。

そしてスタジオミュージシャンものでは、Ray Parker Jr.によるディスコユニット、Raydioのベーシストとして
知られるJerry Knightのソロ、82年作から、James Gadsonのタイトでシンプルなドラムスが最高なNothing Can Hold Us Backです。
同じくRay Parker Jr.とJames Gadsonが参加した作品として、なんと現代JPOPの中でも山下達郎~佐藤竹善の
ラインを思わせるさかいゆうの最新作があります。デジタルな打ち込みのリズムとシンセベース、
Audrey Wheelerの透き通ったボーカルにJeff Lorberの白玉が美しいStep by Stepも、
この1985年という過渡期だからこそ生まれえた楽曲だと思います。

邦楽ポップスの最新作からも数曲選びました。スガシカオの最新作は、初期の彼の鬱屈とした感じを思い出させてくれる
ジャリついた、粘っこいサウンドが復活しています。その中から冨田恵一による変態的な密度のストリングスが
盛り上げるこみ上げ系のソウル、遠い夜明けです。

水瀬いのりは出す度出す度に練度の高いアニメソング、ポップスを作り上げていると思います。
彼女自身が公言している憧れの人、水樹奈々さんを支えたElements Gardenの作家陣と組みながら、
若手~ベテランまでスタジオミュージシャンを豪華に迎えて制作されています。
水樹さんと比べてヘヴィメタル的なサウンドは少なく、むしろHybrid Universe前後の頃の水樹さんのサウンドを彷彿させる
部分が強いかと思います。甘酸っぱく爽やかで、しかしながら密度の高いアレンジの曲が多い印象です。
その中から、先行シングルとなったWonder Caravanも最高ですが、管理人のお気に入りは
渡辺格(G, 八神純子、斉藤由貴、崎谷健次郎、水樹奈々 etc), 二家本亮介(B, 有形ランペイジ、藍井エイル、水樹奈々 etc)
青木宏憲(Key), 室屋光一郎(Strings, 茅原実里、MISIA、aiko、平井堅、水樹奈々、Mr.Children etc)などを迎えた
M2 ココロはMerry-Go-Roundです。その他作家陣には今井美樹や中山美穂、花澤香菜の歌詞を手掛ける岩里祐穂や、
livetuneの名でも知られるVOCALOID作家のkz, アイドルマスター関連の作曲で知られる光増ハジメなどが参加しています。
1st~3rdまである程度サウンドの傾向を固めて制作してきたこともあり、今後どのような方向性へ向かっていくのか、
楽しみで仕方ありません。SOYJOYのCMは可愛らしいので是非見ましょう。その他VOCALOID関連では、
40m(メートル)Pによる丸の内サディスティック~Feel So Goodラインのからくりピエロもどうぞ。

シティポップからは岩崎宏美のLA録音による80年作からStreet Dancerを選びました。
筒美京平の楽曲の中ではカラりとした質感で、おそらくCarlos Vegaと思われるダイナミックなドラミングが堪りません。
そしてCCMからはDan Huffが所属したWhite HeartからDoobie Brothersを思わせるHold Onを。後半のギターソロは必聴。

今回も、新旧織り交ぜて最高にグルーヴィーな楽曲を取り上げられたかと思います。
皆様に素晴らしい音楽との出会いがありますように。次回もお楽しみに。

↓以下の動画をクリックすると放送が聴けます
前編

中編

後編



※感想などございましたらTwitter DMやReplyでぜひお寄せ下さい。励みになります。いつもたくさんの方に見て
  頂いてありがとうございます。

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  1. 2019/04/21(日) 00:28:21|
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私的名盤放送第46回「アーバンブギー、ダンスクラシックス特集」セットリスト

私的名盤放送第46回「アーバンブギー、ダンスクラシックス特集」セットリスト

MOLDIV.jpg

MOLDIV(1).jpg
「放送アーカイブはこちらから」

M1 VOICE /Nulbarich 『Blank Envelope』 (2019)
M2 LOVE IS EASY /尾崎亜美 『Hot Baby』 (1981)
M3 Don't Be Fooled /Night Plane 『Night Plane』 (1982)
M4 ききわけのないcool /永田真代 『Just Me』 (1990)
M5 Love You Anyway /Cameo 『She's Strange』 (1984)
M6 Somedays /吉沢梨絵 『Juicy』 (2000)
M7 Just One Step /Steven Sterling 『One Magic Night』 (1982)
M8 All The Way With You /Peggi Blu feat.Bert Robinson 『Blu Blowin'』 (1987)
M9 If You Wanna /J. LAMOTTA すずめ 『Suzume』 (2019)
M10 City of The 2nd Chance /Jango 『Dreamtown』 (1999)
M11 Come Back /Benny Hester 『Nobody Knows Me Like You』 (1981)
M12 Show Me /Glenn Jones 『Finesse』 (1984)
M13 この軽い感じが… /今井裕 『A Cool Evening』 (1977)
M14 On The Edge /Walter Beasley 『Walter Beasley』 (1987)
M15 My Love For You Keeps Growing /Gemini 『Rising』 (1981)
M16 'Cause You Know /Glen Goto and Friends 『We Go to Hilo』 (2011)
M17 Rescue Me /Taste of Honey 『Twice as Sweet』 (1981)
M18 カモフラージュ[Live] /竹内まりや 『Souvenir〜Mariya Takeuchi Live』 (2000)


【放送後記】
またしても1か月以上間が空いてしまい申し訳ありません。
医師3年目が始まって初期研修が終わり、まだ自分の職務に慣れていないことも多く苦労しております。
そのほか、私生活でも大変なことが続いており、放送の機会がなかなか得られませんでした。

しかしながら、音楽はいつでも自分を癒してくれ、また傍に居てくれました。有難いことです。
先日竹内まりやさんのシネマコンサートを観に行きましたが、カモフラージュが忘れられず、最後に選びました。

北川景子さんの出演する腕時計のCMでも注目されたNulbarichの新曲、VOICEは最近のはやりの
フューチャーソウル的な音遣いのイントロから、80sソウル感満載のサビ、ファルセットの巧みな歌唱が素晴らしい。

David Fosterプロデュースによる尾崎亜美の81年作はJeff PorcaroはじめTOTOメンバーが参加しています。
サンバキックの入ったリズムパターンと徹底的に刻み込まれるハイハットが堪りません。

ウェストコーストロックではGreg HaydenとJim Dykannのデュオ、Night Planeによる82年作を選びました。
これもTOTOのSteve Lukatherが全編参加しており、彼のファンにも楽しめる一枚です。
Don't Be Fooledはこうしたウェストコースト系の中でもとりわけタイトなリズムセクションが曲を引き締めています。

JPOPではファンハウスからアルバムを出しているガールポップ系シンガーの永田真代の90年作を。
小林武史プロデュースによる一枚で、アレンジはSMAPの初期を手掛けたChokkakuが担当していることもあり、
ファンキーな仕上がりです。

女優でもあり、Avexから97年にデビューしたシンガー、吉沢梨絵の00年作は、Jay Graydon, Tom Kean,
Bill Champlin, Michael Landau, SEAWIND hornsなどAOR好きなら思わずうなってしまうメンバーが参加しています。
ただし、内容としては当時の邦楽R&Bやアシッドジャズを思わせるタイトでスピード感のあるサウンドで、
これをLAのスタジオミュージシャンが演奏するとこんな感じになるのかと驚かされます。
当時のAvexの資金力に驚かされます。初期は角松敏生のプロデュースで何枚かシングルを出しており、
これも入手しようと思っております。

かつては大所帯で活動していた74年結成のファンクバンド、Cameoは、人数を徐々に減らして
ブラックコンテンポラリー(BCM)へ対応していきます。特にその中でもこの84年作のLove You Anywayは
メロウグルーブの傑作のひとつです。後半のインストには70sファンクのゴリゴリしたテイストが残っていて最高。

詳細不明の2人組BCMグループ、Steven Sterling(兄弟2人グループ)の82年作もメロウグルーブが満載の名盤で、
これはカブキラウンジで行われた何らかのイベントで聴いた曲だと記憶しています。

BCMにもいろいろな形がありますが、Whitney Houston & Jermaine Jackson/Take Good Care of My Heartや
Pebbles & Babyface/Love Makes Things Happenに代表されるようなデュエットのバラードも見逃せません。
その中でも、Peggi BluとBert Robinsonのデュエット、All The Way With Youを選びました。心が暖かくなります。

最近BCMに再度注目が集まっていることもあり、クワイエットウェイブのジャンル名がTower Records主導で
提案されています。Anderson Paakの新曲にSmokey Robinsonがフィーチャーされたり、
そして今回お掛けしたJ Lamotta suzumeの楽曲はSmokey Robinson/Quiet Stormの
ベースラインを参照して作られているようです。

その他、Steely DanフォロワーからはLA出身のスタジオミュージシャンが集まって結成したJangoは、
90年代のDonald Fagenのソロアルバムを彷彿させる音作りです。少しウェストコースト色が強く、切ない一曲。
詳細不明のユニット、Glen Goto & Friendsは日系人によるユニットなのでしょうか、80sソウル色強い一曲です。
スムースジャズからはバークレー出身のサックス奏者、Walter BeasleyのソロでKenny Gによる楽曲や、
サディスティックミカバンドに所属していた鍵盤奏者、今井裕の日本人から見たトロピカル・サウンドが描かれた77年作も。

AOR側から見たBCMと、ソウル側から見たそれとの違いは、Glenn JonesやFreddie Jacksonのような
ソロシンガーの打ち込みビートが主体のアルバムを受け入れられるかどうかによって変わってくるかと思います。
より生演奏に寄るとGarry GlennやAnita Bakerの楽曲のようになるでしょうか。
とにもかくにもGlenn Jonesのボーカルは圧倒的な声量と太い低域、セクシーな歌いまわしと合わせて、
当時のソロシンガーの中でもトップクラスの表現力を持った人だったと思います。
その中から、Kashifとの数多くの共作でも知られる女性プロデューサー、LA LAが手掛けた名曲、Show Meです。
そのほか84年作のFinesseはLeon Sylvers Ⅲ(SOLARレーベルの中心人物)など重要なプロデューサーが多く参加しています。

そのほか、メロウグルーブではLAで結成されたファンクバンド、Taste of Honeyの80年作(George Dukeプロデュース)から
DJ定番のダンスクラシックス、Rescue Meと、これもまた詳細不明な2人組、Geminiの81年作から
スリリングで同時期のEWFを思わせるようなMy Love For You Keeps Growingもどうぞ。

Geminiの81年作は鈴木啓志さんの名著、USブラックディスクガイドに掲載されており、
BCMの視点だけでなく、AOR側から見てもグルーヴィーで凝った展開の曲が多く、
バナナレコード名駅店で3000円代と高かったですが、特におすすめの一枚でした。

どんなに悲しい時や辛い時でも、音楽を聴くと元気が出てきて、本来の自分を取り戻せています。
本当にありがたいことですし、これからも良い音楽を紹介し続けられるように努力していきます。
皆様に素晴らしい音楽との出会いがありますように、おやすみなさい。

前編

中編

後編



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  1. 2019/04/07(日) 01:45:15|
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私的名盤放送第45回「現代R&Bにつながるクワイエットストーム、ファンク、ディスコ特集」セットリスト

私的名盤放送第45回「現代R&Bにつながるクワイエットストーム、ファンク、ディスコ特集」セットリスト

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「放送アーカイブはこちらから」

M1 ストロボシネマ /水樹奈々 『IMPACT EXCITER』 (2010)
M2 One Hundred Ways / Quincy Jones featuring James Ingram 『The Dude』 (1981)
M3 Nobody Told Me /Lamont Dozier 『Working on You』 (1981)
M4 Surrender /Pieces of A Dream 『Bout Dat Time』 (1989)
M5 Tease Me /Gary Taylor 『Compassion』 (1988)
M6 我がままなハイヒール /秋元薫 『Cologne』 (1986)
M7 Too Shy Boy /サ上と中江 『ビールとジュース』 (2015)
M8 Love In The Fast Lane /Dynasty 『The Second Adventure』 (1981)
M9 Feel My Love /Michael Wycoff 『Come To My World』 (1980)
M10 もしも /CHEMISTRY 『Men At Large』 (1992)
M11 After You /El Debarge 『Gemini』 (1989)
M12 Baby Come Back /Player 『Player』 (1977)
M13 Love Overtime /Angela Bofill 『Intuition』 (1988)
M14 プレゼント /あいみょん 『瞬間的シックスセンス』 (2019)
M15 I Came To Love You /Booker T. 『I Want You』 (1981)
M16 Heat of The Moment[Remix] /After7 『After 7』 (1989)
M17 It's Not Me You Love /Cliff Dawson 『Never Say I Do(If You Don't Mean It)』 (1982)

【放送後記】
1ヶ月ほどの間更新できておらず申し訳ございませんでした。
私生活では初期研修医の2年間がもうすぐ終わろうとしており、勤務している病院の研修医寮から退去、
新居への引っ越しなどで忙しい日々を送っております。その中でも、日々新しい音楽と順調に出会っており、
LPも購入できております。
救急科での勤務もひと段落ついたものの、相変わらず当直の多い日々で、何とか日々を乗り切っております。

久々の放送では、ブラックコンテンポラリーやニュージャックスウィング、AORなど得意のジャンルの旧譜を中心にお送りしました。
水樹奈々の2010年作は、大学受験の直前、高校3年生の頃に予備校の行き帰りで繰り返し聴いていたことを思い出します。
ストロボシネマは、フュージョン的なキメの多いドラムスとクリーントーンのカッティングがグルーヴィーなトラックで、
少し脱力した歌唱が彼女の楽曲の中では珍しい表現だと思います。今振り返ると、
Hybrid Universe~ULTIMATE DIAMOND期から、
現在に至るまでの間の過渡期的な作品であったように感じられます。

James Ingramが亡くなりました。Quincy Jonesのプロデュースにより数多くの名曲やデュエット曲を遺し、
芳醇で太い声と力溢れる表現で、完璧に構築された楽曲を歌いこなしてきた彼の名曲たちの中から、
最もハーモニーの美しい曲の一つ、One Hundred Waysを選びました。グラミー受賞曲です。
(I'm Gonna Miss You In The Morningは同じQincy Jonesプロデュースですが、Luther Vandrossのボーカルです)

Holland Dozier Hollandの一員として、70sモータウンのSupremesやFour Topsを支えたプロデューサー、Lamont Dozierの
ソロ作品は、レアグルーブの視点で見ても面白い作品が非常に多く、81年作はJohn Barnes(Key), Paul Jackson Jr(G),
Paulinho Da Costa(Percussion)などを迎えたファンク~フュージョン色の強い作品で、
その中からアーバンダンサーなNobody Told Meです。(シティソウルディスクガイドにも掲載)

ブラックコンテンポラリーからは、フュージョン/インストグループとしても息の長い活動を続けるPieces of A Dreamの
89年作が素晴らしかったです。流行のニュージャックスウィングに接近した一枚で、イントロのリヴァーブの効いたスネアや
シンセのバッキングが極めてキャッチーな一曲でした。

Grover Washington Jr., Anita Bakerなどの楽曲プロデュースでも知られる
Gary Taylorのソロにも優れたクワイエットストームがありますが、そこからソロ2ndの一曲を。
80sソウルのバラード≒クワイエットストームは近年で再評価されている傾向にあり、「クワイエットウェイブ」(Quiet Wave)
というジャンル名も提唱されてきているようです。

シティポップからは、Casiopeaの櫻井哲夫と神保彰によって結成されたボーカルバンド、シャンバラのボーカリスト、
秋元薫の唯一のソロ作を選びました。おそらく青山純と思われるドラムスのダイナミクスと重いグルーブに圧倒されます。

邦楽ニュージャックスウィングでは、ラッパーのサイプレス上野に東京女子流の中江友梨を加えたユニット「サ上と中江」
のミニアルバムからこれまた最高にキャッチーなイントロの一曲。

プロデューサーのLeon Sylvers Ⅲを中心として数多くのディスコ、ファンクを生み出してきた
SOLAR Records(The Whispers, Lakeside, Collage, Shalamarなど)を代表する
ファンクバンドDynastyの名作2ndから、現代のブギーの解釈にかなり近いスクエアな一曲も。

AOR~ブルーアイドソウルからは、Stevie Wonderのバック(Songs in the Key of Lifeのコーラス)でも知られる
Michael Wycoffの80年作と、Jay Graydonのギターソロも聴ける(Planet 3のサウンドに近い)El Debargeのソロも。
そしてGRPからデビューしたブラックコンテンポラリー~AOR系のトラックを数多く残したAngela Bofillの89年作を取り上げました。
ジャジーなハーモニーと、ハイトーンでもうるさくなく、細やかで丁寧なボーカルが堪能できます。
Norman Connorsをゲストに迎えたり、Gino Vannelliのカヴァーも収録されています。
The SystemやGeorge Dukeをプロデュースに迎えた作品や、Narada Michael Waldenプロデュースのものもあったりと、
この手のサウンドがお好きな方は彼女のソロ作は全て集める価値があるかと思います。

その他、スタックスのサウンドを支えたBooker T. & The MG'sのギタリスト、Booker Tのソロ作からは
John Robinsonの作り出す端正なグルーブとメロウネスにあふれる81年作もどうぞ。
そして、レアグルーブ系ではLionel Job(80年代のブラックコンテンポラリーグループ、Starpointのプロデュースでも知られる)を
迎えたCliff Dawsonの82年作や、Babyfaceのファミリーグループ、After 7のヒットシングルのリミックス、
もう一つのテーマとして現代JPOPの天才、あいみょんを語りつくします。

シティソウルの概念で振り返られるようなブラックコンテンポラリーやクワイエットストームを中心に、
渋いですが濃密な選曲が出来たかと思います。

皆様に素晴らしい音楽との出会いがありますように、おやすみなさい。


前編

中編

後編

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  1. 2019/03/08(金) 23:44:06|
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私的名盤放送Spotify Playlistのご案内


いつも「私的名盤紹介」「私的名盤放送」をご覧下さっている皆様、ありがとうございます。
管理人の@privategrooveです。

近年はTwitter、そしてTweet Castingでの活動が中心となっておりますが、
LP, CD収集や音楽レビュー以外の趣味として、昨今流行している「渋ビル」
(主に1960-1970年代に建築された、意匠の凝らされた窓やファサードが特徴的なビル)のほか、
「昭和なスーパー」(1960年代からバブル時代前後に建築されたショッピングモールやスーパー)を探訪することに、
密かに嵌っておるこの頃です。

そこで、新しくTwitterのアカウントを作成致しました。題して私的名盤紹介別館=「私的名盤紹介ANNEX」です。
こちらにこれまでに撮影してきた「渋ビル」「昭和なスーパー」などを紹介しております。ぜひ、ご覧下さい。

それに加えまして、既に放送44回を重ねた「私的名盤放送」の方も、ゆっくりではありますが、徐々に試聴して下さる方が
増えてきており、嬉しい限りです。これからも、プロのFM放送の選曲やクオリティに負けぬよう、
出来るだけ多くの音楽に触れ、継続していこうと思います。

これまでに放送してきた珠玉の楽曲の中から、私も愛用しているストリーミングサービスのSpotifyから
聴くことが出来る楽曲を集めたプレイリストを作成しました。

339曲、25時間に渡るプレイリストです。シャッフルなどして適宜ご活用いただけると幸いです。
どちらかというと有名な楽曲を多めに採用しております。随時更新してまいりますので、ぜひお楽しみ下さい。

※下記のリンクから試聴することができるようになっています。Spotifyアプリケーションをお持ちの方は、
 アプリでプレイリストをフォローして頂きますと、ライブラリから聴けるようになります。

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関連記事
  1. 2019/02/16(土) 21:16:17|
  2. 雑記(音楽関連)
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私的名盤放送第44回「AOR/ブルーアイドソウル、レアグルーブで棚から一掴み」セットリスト

私的名盤放送第44回「AOR/ブルーアイドソウル、レアグルーブで棚から一掴み」セットリスト

私的名盤放送第44回1

私的名盤放送第44回2

「放送アーカイブはこちらから」

M1 If I Saw You Again /Pages 『Pages(1st)』 (1978)
M2 Alone With You /Mike Pinera 『Isla』 (1977)
M3 V字上昇victory /雀が原中学卓球部 『?灼熱の卓球娘ミュージックコレクション 灼熱の音楽娘』 (2017)
M4 magic of the winter /Shiggy Jr. 『DANCE TO THE MUSIC』 (2018)
M5 back to the BASIC /杏里 『Neutral』 (1991)
M6 Sarah /Klique 『Try It Out』 (1983)
M7 プラスティック・ラブ /田中裕梨 『CITY LIGHTS 2nd season』 (2019)
M8 Keep Turnin' Me On /Angela Winbush 『Angela Winbush』 (1994)
M9 Winners and Losers /Collage 『Shine The Light?』 (1985)
M10 Everything in You /Wayman Tisdale 『Hang Time』 (2004)
M11 Make Believe /Gwen McCrae 『On My Way』 (1982)
M12 Stroke You Up /Changing Faces 『Changing Faces』 (1994)
M13 Leave It Smokin' /Tamia 『Leave It Smokin'』 (2018)
M14 PAIN /佐藤聖子 『After Blue』 (1992)
M15 Ashes /ゴスペラーズ 『What The World Needs Now』 (2018)
M16 Innocent Side /Siedah Garrett 『Kiss Of Life』 (1988)
M17 NNRブレイクダウン /Nona Reeves 『3×3』 (2006)
M18 You Might Need Somebody /Turley Richards 『Therfu』 (1979)
M19 How Do I Survive /Amy Holland 『Amy Holland』 (1980)
M20 Who's Right Who's Wrong /Four Tops 『Tonight!』 (1981)

【放送後記】
しばらくぶりの放送は、新譜少なめ、AOR、ブルーアイドソウルを多めでお送りしました。
救急科での勤務の関係上、昼夜逆転した生活を送らざるをえないこともあり、体調を崩しがちなこの頃です。
そうした追い込まれた状況ですと、自然と選曲もそれを反映したような雰囲気のものが多くなるものです。

1960年代にBlues Imageと言うバンドで活躍したフロリダ州出身のギタリスト、Mike Pineraのソロ1stから
フリーソウル色の強い一曲を選びました。名古屋駅のGate Tower内に設置されたDisk Unionの出張所で手に入れた一枚でした。
アニメソングからはブラックミュージック、フュージョンからの影響を色濃く感じるコードワークが特徴的な
MONACA, 田中秀和による灼熱の卓球娘から、the band apartのようなサウンドの一曲を。

Shiggy Jrの新譜は、アシッドジャズ、AOR, シティポップ、フュージョンからテクノポップ、ハウスの影響下にある楽曲まで、
あくまでもポップでキャッチーなフックはそのままに、より完成度の高い出来栄えでした。
その中でも池田智子の可愛らしいボーカルと、12, 3年前のJPOPの良いところを凝縮したようなサウンドが
心温まるmagic of the winterを選びました。

和製NJSでは杏里の91年作からBack to the Basicです。プロデュースには中山美穂などを手掛け、EXILEのバックバンド
としても活動する小倉泰治を迎えています。

LA出身の男女混合のファンクユニット、Kliqueの3rdはReggie Andrews(Dazz Bandをヒットさせたことで知られる)、
Michael Jacksonのバックでも知られるドラマー、Leon Chanclerによるプロデュース。
US R&Bチャート2位と、彼らの作品の中でも特にヒットを記録しました。そこから甘く蕩けるようなバラード、Sarahです。

Isley Brothersの3+3体制が崩壊したのち、Smooth Sailingなどのレコーディングに関わったり、
Janet Jacksonの1st, Stephanie MillsやChaka Khan/I Feel for Youのプロデュースでも知られるAngela Winbushの
ソロ3rdから、Anita Baker/Sweet Love辺りを彷彿させるKeep Turnin' Me Onも素晴らしい。

LA出身のファンクバンドで、初期はThe Whispersのプロデュースをうけ、SOLARからデビューしたCollageの
MCAからの唯一作、Shine The Lightから、現代のブギーにも通じるタイム感なメロウディスコ、
Winners and Loserもとっておきの一曲。

久しぶりにスムースジャズからは、Nathan Eastを思わせる音色のWayman Tisdaleのソロ作から、
リラックスできる一曲を選びました。プロデュースはJeff Lorberです。

マイアミソウルを代表するシンガー、Gwen McCraeの85年作は、いい意味で土臭さが少なく、洗練されたサウンドが
特徴的です。James Gadson & Nate Wattsのリズム隊で、まさに現代のシティソウルの定義にしっくりきます。

R Kellyは現在様々な問題で追い込まれている状況が続いていますが、絶頂期の彼がプロデュースした
女性2人組、Changing Facesから大ヒット(US R&B #2)となったヒップホップソウル、Stroke You Upもお忘れなく。

Quincy Jones関連では昨年松尾潔さんが年間ベストに選出したTamiaの最新作と、Siedah Garettによる
美しく芳醇なブラックコンテンポラリーを選びました。

AORではウェスト・ヴァージニア出身のSSW, Turley Richardsの4th, Therfuからブルーアイドソウルの傑作、
You Might Need Somebodyが最近聴いた中では素晴らしかったです。

今週も、最高の選曲で選りすぐりの楽曲をお届けしました。いかがでしたでしょうか。
次回も皆様に素晴らしい音楽との出会いがありますように、おやすみなさい。

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中編

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プロフィール

Systematic Chaos

Author:Systematic Chaos
独断と偏見により、お気に入りのCDを紹介して行きます。
医学部医学科の大学生として臨床医となるべく勉強していました。(2011/04-2017/03)
無事医師免許取得し、2017年より研修医一年目として社会人生活が始まりました。
新しいことばかりでストレスも多いですが、相変わらず様々な音楽に触れております。
山下達郎ファンクラブ
TATSURO MANIA会員。
水樹奈々ファンクラブ
S.C. Nana Net 会員。
上坂すみれファンクラブ
コルホーズの玉ねぎ畑 会員。
自分にとって魅力的な音楽を、様々な視点で、
新旧洋邦を問わず掘り下げて参ります。
初心者ですが宜しくお願いします。
好きなジャンル:
1. AOR, MOR, ソフトロック
2. R&B,ファンク, モータウン,
ニュージャックスウィング,
フィラデルフィアソウル, シカゴソウル,
ブルーアイドソウル
3. ポップス、Jポップ
渋谷系、ニューミュージック
4. プログレッシブロック
5. ハードロック, へヴィメタル,
プログレッシブメタル, スラッシュメタル,
メロディックデスメタル,ブラックメタル
6. ジャズ,フュージョン,
ハードフュージョン, アシッドジャズ,
ハード・バップ, ジャズファンク,
ジャズロック
7. ジャジーヒップホップ,
オルタナティブヒップホップ
8. エモ, スクリーモ
9. ハウス, アシッドハウス,ディスコ

ライブラリは65,000曲ほどです。
ヘッドフォンはAKGのQ701、Audio TechnicaのATH-ESW9、
イヤフォンはShure-SE425を使っています。
①DENON PMA-50 + Zensor1 (USB-DACプリメインアンプ+スピーカー)
②iPod Classic+TEAC-HAp50(ヘッドフォンアンプ)
③ONKYO DP-X1A のいずれかで聴いています。
ブログとして記事を書くことを通じて
自分のライブラリと向き合ってみると、
相当趣味が偏ってるということを
痛感しています。
これから沢山の音楽に触れ、勉強していきたいです。
たまに医学関連の記事や日々の雑感を書いております。
※当ブログはリンクフリーです。
コメント下さると励みになります。
下さったら嬉しいです。
※Twitterもやっております。
アカウント名はprivategrooveです。
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可能な限りフォローバック、コメントしに参ります。
※放送企画として「私的名盤放送」というラジオを配信しております。
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