私的名盤紹介―真の雑食を目指して

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病名・薬剤対応早見表

病名薬剤 早見表 (種類・作用点・作用機序・副作用)

1.鬱血・浮腫
(1) ループ利尿薬 
ヘンレのループ上行脚 Na+-K+-2Cl共輸送阻害
(2) サイアザイド系利尿薬 
遠位尿細管 Na+-Cl-共輸送阻害
【副作用】聴器毒性、高尿酸血症、低血圧、低K+,Mg+血症(副作用は共通)

2. 高血圧
(1) サイアザイド系利尿薬
遠位尿細管 Na+-Cl-共輸送阻害
(2) カリウム保持性利尿薬
遠位尿細管、集合管 Na+チャネル阻害

3. 消化管潰瘍
(1) プロトンポンプ阻害剤
壁細胞 プロトンポンプ阻害
(2) H2受容体遮断薬
壁細胞 H2受容体(ヒスタミン受容体)を阻害 
(3) 粘膜保護剤
酸性化で負電荷の重合体形成→潰瘍底のタンパクに結合→粘膜保護作用
(4) PGE製剤
NSAIDs服用患者に与える。
PGEの胃酸分泌抑制、胃粘膜血流増加、胃粘液分泌促進効果を期待。

4. 狭心症
(1) 硝酸薬
血管内皮細胞 代謝でNOとなる→sGC活性化→cGMP↑→平滑筋弛緩→血流増大
(2) Ca2+チャネル遮断薬(拮抗薬)
血管平滑筋細胞上の電位依存性L型Ca2+チャネル 
Ca2+のカルモジュリンとの結合↓→ミオシン軽鎖キナーゼ活性化↓
(3) β受容体遮断薬
交感神経β1受容体 心筋収縮力の低下→心筋の酸素需要が低下
【副作用】プロプラノールはβ1,2を共に阻害→β2による気管支狭窄

5. 高血圧
(1) サイアザイド系利尿薬
遠位尿細管 Na+-Cl-共輸送阻害
(2) β受容体遮断薬
交感神経β1受容体 心筋収縮力の低下→心筋の酸素需要が低下
(3) α受容体遮断薬
血管平滑筋の交感神経上にあるα1,2受容体 血管平滑筋の弛緩
(4) ACE阻害薬
(5) アンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬
アルドステロン分泌低下、血管平滑筋収縮抑制
(6) Ca2+チャネル遮断薬(拮抗薬)
血管平滑筋細胞上の電位依存性L型Ca2+チャネル 
Ca2+のカルモジュリンとの結合↓→ミオシン軽鎖キナーゼ活性化↓

6. 高脂血症
(1) スタチン系
HMG-CoAレダクターゼ阻害
肝細胞におけるアセチルCoAからコレステロールの合成反応を阻害
(2) 陰イオン交換樹脂
消化管内 胆汁酸と結合し脂質の乳化→吸収を阻害
(3) 小腸コレステロールトランスポーター阻害薬
小腸末端のトランスポーター阻害 胆汁酸の再吸収を阻害
(4) フィブラート系
核内転写因子PPAR-α 
β酸化などの脂質代謝に関わるタンパク合成の調節→HDL↑、TG↓

7. 糖尿病
(1) スルホニル尿素薬 ATP依存性K+チャネル
(2)インスリン抵抗性改善薬 PPAR-γ活性化による遺伝子発現調節
(3) αグリコシダーゼ阻害薬 小腸上皮にある多糖や二糖類を分解して単糖類にするαグリコシダーゼを阻害薬

8. アレルギー
(1) ステロイド剤(プレドロニゾン、メチルプレドニゾロン)
脂質、タンパク質の異化促進、グルコース取り込み抑制、糖新生促進、骨量減少
炎症性サイトカイン↓NOS↓ホスホリパーゼA2、COX2↓
【副作用】 糖尿病、消化性潰瘍、骨粗鬆症、高血圧(NOS↓)、満月様顔貌

9. 気管支喘息
(1) β2受容体作動薬
気管支平滑筋の交感神経β2受容体 cAMP↑→PKA活性化→カルモジュリンとの結合↓→ミオシン軽鎖キナーゼ活性化↓
(2) 吸入ステロイド剤
気管粘膜 グルココルチコイド作用による気道炎症の抑制

10. 臓器移植、骨髄移植、自己免疫疾患
(1) シクロスポリン
カルシニューリン 
TCRを介するシグナル伝達経路の中間分子カルシニューリン阻害→細胞性免疫低下
【副作用】感染症の増悪、臓器障害、高血圧

11. 腎性貧血(人工透析による腎不全)
(1) エリスロポエチン(尿細管間質細胞で産生)
Epo受容体 Jak-Stat系活性化→遺伝子発現の調節
【副作用】ショック、高血圧、血栓症、肝障害

12. うつ病
(1) 古典的抗うつ剤(モノアミン再吸収阻害剤)三環系、四環系
ノルアドレナリン神経の再吸収ポンプ、後シナプス性受容体の脱感作
【副作用】抗コリン作用(口渇、便秘、頻脈、排尿障害)
(2) セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤(SNRI)
(3) 選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)
フルボキサミン、パロキセチン
ノルアドレナリン神経抑制性のセロトニン神経末端 
セロトニン神経伝達↑→NA神経抑制
(4) MAO阻害剤
モノアミン酸化酵素 神経細胞内のノルアドレナリン濃度上昇

13. 統合失調症
(1) 定型的抗精神病薬 
中脳辺縁系のドパミンD2受容体 

(2) 非定型的抗精神病薬
セロトニン受容体の遮断

14. パーキンソン病
(1) L-DOPA
ドパミン前駆体 
(2) ドパミン受容体作動薬
シナプス後膜のドパ民受容体に結合。
(3) MAO-B阻害薬
ドパ民分解酵素を選択的に阻害。
(4) ムスカリン受容体拮抗薬
コリン作動性神経の過剰な興奮状態を是正。

15. アルツハイマー病
(1) アセチルコリンエステラーゼ阻害剤(塩酸ドネぺジル)
シナプスにおけるアセチルコリン濃度を高める。
(2) NMDA受容体遮断薬

16. 悪性腫瘍
分子標的治療薬
(1) イマチニブ(CML)
キメラタンパクBCR-ABL チロシンキナーゼ活性を阻害。
(2) ゲフェチニブ(小細胞癌)
EGF受容体 チロシンキナーゼ活性を阻害。
(3) トラスツマブ(乳癌)
Her2受容体 
(4) ベバシツマブ(大腸癌)
VEGF受容体
(5) リツキシマブ(CD20+ホジキリンパ腫)
B細胞CD20
従来型抗癌剤
(1) 核酸アナログ(メトトレキサート、5-FU)
正常な核酸に取り込まれ、DNA鎖の伸長を阻害。
(2) 植物アルカロイド
微小管形成阻害、微小管安定化 βチューブリン分子に結合
(3) トポイソメラーゼ阻害剤 
DNA鎖のねじれを解消するトポイソメラーゼを阻害

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  1. 2013/07/25(木) 01:31:16|
  2. 薬理学
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HIVプロテアーゼ阻害剤

プロテアーゼ阻害剤(PI)導入 以降の死者数
(1)HIVプロテアーゼ阻害剤
protease inhibitorの
登場により、HIVの予後は
近年大きく改善している。
(2)2007年末現在、9種類の薬剤が
認可されている。
(3)米国で1995年に導入されてから、
AIDSによる死亡数は減少したが、
ここ数年死亡数は横ばいである。

作用機序
(1)HIVの機能タンパク質は
前駆体タンパク質として
逆転写酵素によって合成される。
(2)HIV自身がコードする
プロテアーゼは、
前駆体タンパク質を切断して活性化する。
※活性化されるタンパク質には逆転写酵素、プロテアーゼ、
インテグラーゼ等の酵素や
構造タンパクがあり、いずれも
ウイルス増殖に必須である。
(3)PIはこのプロテアーゼを阻害することによりウイルス増殖を阻害する。

HIVプロテアーゼの構造
(1)HIVプロテアーゼ
の構造はX-ray
crystallography
(X線回折による
結晶構造の分析)
によって解析される。
(2)HIV Proteaseは
ホモダイマーで、
それぞれの
サブユニットは99の
アミノ酸で構成
される。
(3)活性中心はサブユニット間
に存在し、Asp-Thr-Gly
という配列を持っている。
このAsp残基が触媒として働く。
(†)Each sites of the HIV protease are
labelled according to the resemblance
to an English Bulldog or a fat cat.

HIV プロテアーゼは、 前駆体タンパクを加水分解により 切断する。
(1)HIV Proteaseの中央部が開裂することによって、水が求核剤として働くようになる。このため、
結合力の小さい状態にあるペプチド結合が加水分解される。
(2)二つのflaps部位は、
基質結合時に最大で7Å移動する。
(3)レトロウイルスは変異率が高く、しかもアミノ酸の変異は数個であるため、阻害剤の結合を容易に免れることができる。
(4)特定のPIに晒され続けると、活性部位は迅速に変異する。

PIの一般的な副作用
(1)感覚異常
(2)下痢
(3)悪心、嘔吐
(4)高血糖、高トリグリセリド血症
インスリン分泌低下による。
高脂血症と併せて年間30%リスクで
虚血性心疾患のリスクが高まる。
(5)水牛様脂肪沈着buffalo hump
四肢の脂肪が減少し、
腹部と上背部に脂肪が蓄積する。
(6)高コレステロール血症

代表薬①リトナビル
(1)一日1,200mgの投与が必要で、
消化管副作用が強いため
現在では、単独では
あまり使われない。
(2)
他のプロテアーゼ阻害剤
のブースター、
エンハーサーとして
用いられている。(※)
(3) ブーストされた
阻害剤の血中最低濃度
Cminが上昇するため、
耐性出現を軽減する。
※全てのPIは、肝臓の薬物代謝酵素CYP3A4アイソザイムを
少量で強力に阻害する。このため、PI投与により薬剤の血中濃度は容易に上昇する。

代表薬②ロピナビル、NFV
(1)ロピナビル
低用量のリトナビルと
併用されることが多い。
食中服用。半減期は5時間。
少量のリトナビルは消化管
副作用が比較的小さく、CYP3A4阻害も達成されるため、
ロピナビルの血中濃度を上昇させるのに役立っている。
(2)NFV
非ペプチド性のPIであり、経口利用
されることが多い。NFVはCYP3Aに
あまり代謝されないため、
リトナビルでのブーストはできない。
下痢を起こしやすいがロペラミドで対処可

代表薬③硫酸アタザナビル
経口吸収率が高く、半減期は7時間。食後服用。
グルクロン酸トランスフェラーゼの競合阻害薬で、
高ビリルビン血症と黄疸、心筋作用としてPR間隔の延長による
脈拍数低下が既知の副作用である。

参考文献
1.イラストレイテッド薬理学、
Richard A. Harvey他、丸善出版、2012
2. 図解 薬理学、越前宏俊、医学書院、2010
3. 医系 免疫学、矢田純一、中外医学社、2011
4. 今日の治療薬2012、浦部晶夫他、南江堂、2012
5. Three-dimensional structure of aspartyl protease from human immunodeficiency virus HIV-1, Manuel A. Navia, Nature 337, 615 - 620 (16 February 1989)
6. Structure of complex of synthetic HIV-1 protease with a substrate-based inhibitor
at 2.3 A, Miller M, Science 246, 1989
7. Structure at 2.5-A resolution of chemically synthesized human immunodeficiency
virus type 1 protease complexed with a hydroxyethylene-based inhibitor, Jaskólski M,
Biochemistry 1991 Feb
8. Selection of High-Level Resistance to Human Immunodeficiency Virus Type 1 Protease Inhibitors, Watkins T, Antimicrob Agents Chemother. 2003 Feb
9. 日経サイエンスHP http://www.nikkei-science.com/beyond-discovery/hiv/06.html
(2013/05/16閲覧)
10. UCLA Department of Chemistry and Biochemistry HP, 2009
http://people.mbi.ucla.edu/yeates/153AH_2009_project/sriphanlop.html
(2013/05/16 閲覧)

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  1. 2013/05/26(日) 17:20:46|
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プロフィール

Systematic Chaos

Author:Systematic Chaos
独断と偏見により、お気に入りのCDを紹介して行きます。
医学部医学科の大学生として臨床医となるべく勉強していました。(2011/04-2017/03)
無事医師免許取得し、2017年より研修医一年目として社会人生活が始まりました。
新しいことばかりでストレスも多いですが、相変わらず様々な音楽に触れております。
山下達郎ファンクラブ
TATSURO MANIA会員。
水樹奈々ファンクラブ
S.C. Nana Net 会員。
上坂すみれファンクラブ
コルホーズの玉ねぎ畑 会員。
自分にとって魅力的な音楽を、様々な視点で、
新旧洋邦を問わず掘り下げて参ります。
初心者ですが宜しくお願いします。
好きなジャンル:
1. AOR, MOR, ソフトロック
2. R&B,ファンク, モータウン,
ニュージャックスウィング,
フィラデルフィアソウル, シカゴソウル,
ブルーアイドソウル
3. ポップス、Jポップ
渋谷系、ニューミュージック
4. プログレッシブロック
5. ハードロック, へヴィメタル,
プログレッシブメタル, スラッシュメタル,
メロディックデスメタル,ブラックメタル
6. ジャズ,フュージョン,
ハードフュージョン, アシッドジャズ,
ハード・バップ, ジャズファンク,
ジャズロック
7. ジャジーヒップホップ,
オルタナティブヒップホップ
8. エモ, スクリーモ
9. ハウス, アシッドハウス,ディスコ

ライブラリは65,000曲ほどです。
ヘッドフォンはAKGのQ701、Audio TechnicaのATH-ESW9、
イヤフォンはShure-SE425を使っています。
iPod ClassicにTEAC-HAp50またはATH-PHA31i(ポータブルヘッドフォンアンプ)を挿して聴いています。
ブログとして記事を書くことを通じて
自分のライブラリと向き合ってみると、
相当趣味が偏ってるということを
痛感しています。
これから沢山の音楽に触れ、勉強していきたいです。
たまに医学関連の記事や日々の雑感を書いております。
※当ブログはリンクフリーです。
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