私的名盤紹介―真の雑食を目指して

自分の心に残った作品を紹介することで、新たな音楽を見つけるきっかけとして頂ければ嬉しいです。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

この記事をはてなブックマークに追加

  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

今日の一枚(272)

Album: The Life And Soul
Artist: Mamas Gun
Genres: Pops, Funk, Soul, Folk Rock, Soft Rock

The Life And The Soul


イギリス、ロンドン出身の5人組ポップス、ファンク、ソウルバンド。2008年結成。
イギリス国内での人気よりも、特に日本のラジオでのパワープレイの影響も相まって、
国内での人気の高いバンドの一つだと思います。
ソウルとはいってもブルーアイドソウル色の濃い内容で、レコードショップなどの売り文句では
Jamiroquai meets Maroon 5などという何ともミーハーなキャッチフレーズで紹介されたバンド、
ということらしいですが、実際大きく外れてこそいないものの、Jamiroquaiに代表されるような
90年代のUKソウル、すなわちアシッドジャズと言われる音楽自体がSly & The Family Stoneのような
サイケデリック・ソウルや初期のYoung Rascalsのようなブルーアイドソウル、
James Brown流のファンク、或いはディスコと言ったような音楽のクロスオーバーであり、
Maroon 5に至っては、彼らが最も影響されたStevie Wonderの諸作や80sのアメリカのR&B、ポップス
と言った音楽を遡って考えていく必要があると考えます。
(本作はJamiroquaiのようなダンサブルなクラブミュージックとしての色合いは薄いです。
そうしたSamuel Purdey的なものを求めるなら1stのRoots To Richesがおすすめです。)
リーダーであるAndy Platts(Vo)は、作編曲とプロデュース、アルバムアートワークなども
同時に手掛けるマルチプレーヤーで、 Rex Horan(B)はオーストラリアのファンク・メタルバンドである
Cinema Pragueのテクニカル系ベーシストです。バンド結成のきっかけとなったのは、ギタリストの
Terry LewisとAndy Plattsが共にネオソウル、サイケデリックソウルのシンガーであるLewis Taylorの
ファンであったということらしく、彼の作品も、今後探していきたいと思っております。
#1Reconnectionは、And Plattsの美麗なファルセットのソウルフルな歌唱が際立ったポップロックで、
アウトロのコーラスが爽やかです。Dave Oliberのハモンドがソウル色を漂わせています。
表題曲の#2The Life And The Soulは、シングアロングするコーラスと、ゆったりとした
コードカッティングの作る温かいグルーブが印象的です。
イントロからのキメを中心にしてメロウに展開していく#3We Make It Look So Easy、
パワープレイに選ばれた#4On A Stringは、シンセベースの独特な音色と、
耳を撫でるようなリズムギターのバッキングの中で、フィリーソウルなストリングスが遠くで鳴る
トラックで、リフレインするサビメロもキャッチ―で素晴らしい。
#5Infernoは、裏を弾くカッティングと、太くスラップを絡めたベースラインでどっしりと進行する
前半部分から盛り上がるにつれて、よりスウィンギーに展開してきます。
スペイシーなMoogシンセサイザーの音がアクセントになっています。お気に入り。
#6Heavy Handsは、キーボードの激しいバッキングと、ワウの掛かったギターソロが聴き所です。
アウトロでのゴスペルライクなコーラスをバックに歌い上げるボーカルも素晴らしい。
ハモンドオルガンの弾き語りで始まるノスタルジックなウェストコーストサウンド、
#7Sending You A Messageに続いて、ファルセット気味なStevie Wonderとでも言うような思い切った
ボーカルと、一段と肉体感を増したファンキーなリズム隊の作るグルーブが楽しい
#8Rocket To The Moonは、JBっぽいカッティングソロもあり、シャウトあり、
George Clintonのような低音ボーカルありのハイブリットなファンク。お気に入り。
現代の英国ソウルのメインストリームで活躍する女性ソウルシンガーBeverley Knight(1973~)との
デュエット曲#9Only Oneは、大仰なストリングスアレンジとピアノの目立つシンプルなバッキングで
二人の掛け合いを楽しむことができます。これもまた良いです。
#10The Artは、ピアノ弾き語りにストリングスを加えた内省的な歌詞のバラードで、
右チャンネルを微かに流れるローファイなリズムがモダンなテイストを出しています。
ベースのリフとパワフルなボーカルのみでずっしりと始まっていく#11Get A Highは、
徐々にラウドになっていき、Keith Moonばりの手数の多いフィルが入るなどロックになりつつ
戻りつつを繰り返しながら盛り上げていきます。配されたコーラスもサイケデリックさを演出します。
日本版ボーナストラックとして収録された#13Karmaは、鮮やかなシンセを背後にして
太いベースとディスっぽいダンサブルなリズムとキャッチ―なサビや歪んだギターの
サイケデリックなソロが同居した一曲です。これも最高。
多くの曲で古いアナログシンセの音色が積極的に活用されていたり、
古典的なソウルの影響が大きくみられること、69年に鳴っている音を再現したいという本人たちの
言葉通り、90sUKソウルの派生と考えるよりも、そうしたソウルミュージックの源流から派生した
現代型のポップミュージックと捉えるべきだと思います。非常に面白い若手バンドです。

Reconnection

On A String

Inferno[Live]

Rocket To The Moon

Only One

この記事をはてなブックマークに追加

スポンサーサイト
  1. 2014/03/21(金) 15:11:00|
  2. Mamas Gun
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

プロフィール

Systematic Chaos

Author:Systematic Chaos
独断と偏見により、お気に入りのCDを紹介して行きます。
医学部医学科の大学生として臨床医となるべく勉強しています。
山下達郎ファンクラブ
TATSURO MANIA会員。
水樹奈々ファンクラブ
S.C. Nana Net 会員。
上坂すみれファンクラブ
コルホーズの玉ねぎ畑 会員。
初心者ですが宜しくお願いします。
好きなジャンル:
1. AOR, MOR, ソフトロック
2. R&B,ファンク, モータウン,
ニュージャックスウィング,
フィラデルフィアソウル, シカゴソウル,
ブルーアイドソウル
3. ポップス、Jポップ
渋谷系、ニューミュージック
4. プログレッシブロック
5. ハードロック, へヴィメタル,
プログレッシブメタル, スラッシュメタル,
メロディックデスメタル,ブラックメタル
6. ジャズ,フュージョン,
ハードフュージョン, アシッドジャズ,
ハード・バップ, ジャズファンク,
ジャズロック
7. ジャジーヒップホップ,
オルタナティブヒップホップ
8. エモ, スクリーモ
9. ハウス, アシッドハウス,ディスコ

ライブラリは65,000曲ほどです。
ヘッドフォンはAKGのQ701、Audio TechnicaのATH-ESW9、
イヤフォンはShure-SE425を使っています。
iPod ClassicにTEAC-HAp50またはATH-PHA31i(ポータブルヘッドフォンアンプ)を挿して聴いています。
ブログとして記事を書くことを通じて
自分のライブラリと向き合ってみると、
相当趣味が偏ってるということを
痛感しています。
これから沢山の音楽に触れ、勉強していきたいです。
たまに医学関連の記事や日々の雑感を書いております。
※当ブログはリンクフリーです。
コメント下さると励みになります。
下さったら嬉しいです。
※Twitterもやっております。
アカウント名はprivategrooveです。
https://twitter.com/privategroove
こちらでもおすすめの音楽など情報を流しております!
フォロー下さると嬉しいです。
可能な限りフォローバック、コメントしに参ります。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

総閲覧者数(ユニークアクセス)

アクセスカウンター(PV数, 2013/12/26より集計)

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

にほんブログ村 CDレビュー

にほんブログ村 音楽ブログ CDレビューへ
にほんブログ村

Feedly(RSSリーダー)で「私的名盤紹介」を読む

RSSリーダーとは、Google, Feedlyなど複数あるアプリまたはサイトを用いて自身で登録したブログの更新を自動で確認し、さらにブログ記事をテキストと画像、リンクのみの軽い状態で見ることができるツールです。 管理人も便利ですので積極的に使っております。 Feedlyにはスマホ向けアプリもありますが、PCはブラウザで操作でき動作も軽いため使っております。

follow us in feedly

「私的名盤紹介」管理人Twitterをフォローする

私的名盤紹介トップページをはてなブックマークに登録する

「私的名盤紹介」トップページをはてなブックマークに追加

「私的名盤紹介」管理人によるはてなブックマークを見る

管理人が普段見ている音楽系サイトで、気になる記事について、日々 「はてなブックマーク」を使ってコメントを付け、まとめております。 当サイトであまり取り扱わない音楽ジャンルの記事、年間ベスト、評論など雑多に取り扱っています。フォロー頂けると嬉しいです。

私的名盤紹介はてなブックマーク

「私的名盤紹介」管理人Twitter

TweetsWind

にほんブログ村ランキング(CD Review)

もし記事を楽しんでいただけましたら、お手数ですが 下の「このブログに投票」のところをクリックしていただけると大変嬉しいです。 投票はランキングに反映されます。

RSSリンクの表示

Ninja Tools(アクセス解析)

検索フォーム

相互リンク 音楽系レビューサイト

このブログをリンクに追加する

現在の閲覧者数

現在の閲覧者数:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。