私的名盤紹介―真の雑食を目指して

自分の心に残った作品を紹介することで、新たな音楽を見つけるきっかけとして頂ければ嬉しいです。

私的名盤放送第65回 「声優レアグルーヴ/声優シティポップ特集続編、90sR&B, スロウジャムで棚から一掴み」

私的名盤放送第65回
「声優レアグルーヴ/声優シティポップ特集続編、90sR&B, スロウジャムで棚から一掴み」


私的名盤放送第65回1

私的名盤放送第65回2

M1 何なんw /藤井風 『HELP EVER HURT NEVER』 (2020)
M2 Someone Like You /Patti LaBelle 『Flame』 (1997)
M3 The World We Live in /Cleopatra 『Comin' Atcha!』 (1998)
M4 Littlestone /明香 『AQUAPLUS VOCAL COLLECTION VOL.2』 (2003)
M5 Cruisin'(80KIDZ's New Jack Swing Edit) /Shin Sakiura, SIRUP 『Cruisin'(80KIDZ's New Jack Swing Edit)』 (2019)
M6 Darlin' /仙人掌, JJJ 『BOY MEETS WORLD』 (2018)
M7 Come And Go With Me /Tim Miner 『Tim Miner』 (1992)
M8 恋はイリュージョン /三森すずこ 『サキワフハナ』 (2017)
M9 On My Way /駒形友梨 『a Day』 (2020)
M10 カナリア /池澤春菜 『caramel』 (2001)
M11 Change My Mind /EXILE 『Lovers Again』 (2003)
M12 Girl's In Love With Me /芳野藤丸 『YOSHINO FUJIMAL』 (1982)
M13 12345(Get Real) /Leven Kali 『HIGHTIDE』 (2020)
M14 Positiveな明日 /大谷育江(大平勉・矢吹敏郎) 『「影技~SHADOW SKILL」3』 (1994)
M15 Time /宇多田ヒカル 『Time』 (2020)
M16 シンフォニー /ROUND TABLE feat. Nino 『恋をしてる』 (2008)
M17 What Do We Do? /Xavier Omar 『Moment Spent Loving You』 (2019)
M18 He's Mine /MoKenStef 『Azz Izz』 (1995)
M19 ずっと読みかけの夏 /冨田ラボfeat.CHEMISTRY 『Shiplaunching』 (2006)
M20 Together /ZMAP 『Forever Love』 (1998)
M21 In My Dream /Roomies 『In my Dream』 (2020)
M22 I Wanna Be Yours /Trellini 『Trellini』 (1994)
M23 月の夜に /久川綾 『AYA〜時間を紡いで〜』 (1993)
M24 moonlight /森大輔 『OPUS ONE』 (2005)
M25 大好きな君へ /水樹奈々 『ALIVE & KICKING』 (2004)

「放送アーカイブはこちらから」

【放送後記】
今回は前回に引き続いて、声優さんの楽曲のうち、
ブラックコンテンポラリーやシティポップの影響が色濃い楽曲を取り上げる
「声優レアグルーヴ、声優シティポップ特集」の続編としました。
そのほか、90年代から現行のR&Bのうち、スロウジャムと呼ばれる甘く都会的な楽曲を集めました。

M1 何なんw /藤井風 『HELP EVER HURT NEVER』 (2020)

HELP EVER HURT NEVER

1997年、岡山県生まれのSSW, 1stフル。
柴咲コウ、水曜日のカンパネラ、上白石萌音、Charisma.com、SIRUP、iriなど
で知られるYaffleをプロデューサーに迎えています。
ORIGINAL LOVEのような、90年代渋谷系~ブラックコンテンポラリー以降の
ソウルの香りが漂う楽曲と、デビューしたばかりとはとても思えない
円熟したボーカル、暖かみのあるトラックのバランスが最高です。
わずかによれたリズムを作るドラムスと、16ビートのコードバッキングが組み合わさることで
生まれるグルーブが素晴らしい。サビ前のネオソウル的な展開から一気に弾けるサビと、
歌の間を埋めるオブリガートの作る高揚感が聴きどころです。
次世代のJPOPを担う存在となるのは確実でしょう。
Youtubeで話題になったカヴァー動画では、パーカッションのようにビートを刻む
ピアノや、スモーキーなボーカルの魅力を存分に楽しむことが出来ます。

M2 Someone Like You /Patti LaBelle 『Flame』 (1997)

FLAME

1944年生まれのフィラデルフィア出身のソウルシンガー、
97年作の本作はJam & Lewisプロデュースで、その他にもGerald Levert, Brenda Russell,
David Foster, Arif Mardinなど著名なプロデューサーが参加しています。
鋭くボーカルが荒々しく歌う弾き語りのイントロから始まるクワイエットルーム、
M1を選びました。Anita Baker/Sweet Love系の楽曲がお好きな方には堪らないと思います。
歯切れの良いスネアや、低域の多いベースラインが作るシンコペートしたリズムがファンキーで、
80sのブラコンとヒップホップ・ソウルのちょうど間を取ったような、冷ややかな温度が感じられます。

M3 The World We Live in /Cleopatra 『Comin' Atcha!』 (1998)

Cleopatra

UK, イングランドのマンチェスター出身の3人組女性ボーカルユニット。
1stシングルがUK3位のヒットとなりました。アルバムはUK20位。
TLC, Destiny's Child, SWVなどに代表される無数のボーカルグループが流行した90年代ですが、
その中で忘れ去られてしまったグループが多いのも事実です。
Babyfaceのトラックのような、暖かみのある、スケール感の大きいハーモニーと
囁くようなコーラスの生々しい音に、魂が洗われるようです。Boyz Ⅱ Men, UNVなどお好きな方はぜひ。

M4 Littlestone /明香 『AQUAPLUS VOCAL COLLECTION VOL.2』 (2003)

AQUA PLUS Vocal Album

主に男性向けの恋愛シミュレーションゲームの名作を生み出した
AQUAPLUS社のボーカルトラックを集めたコンピレーションアルバム。2003年作。
2000年にLeafから発売されたPCゲーム「まじかる☆アンティーク」のオープニングテーマとなった
Littlestoneです。ハウス~2Stepのようなイーブンなリズマシンが作る、いい意味でチープな
ビートと、教科書的なアニメソングのハーモニーが合わさった甘酸っぱいポップス。
派手なホーンのオブリガートやシンセソロ、カッティングフレーズなど、シティポップ~AOR目線でも楽しめる一曲。
チープさこそが説得力をもたらしている好例と言えるのではないでしょうか。

M5 Cruisin'(80KIDZ's New Jack Swing Edit) /Shin Sakiura, SIRUP 『Cruisin'(80KIDZ's New Jack Swing Edit)』 (2019)

Shin Sakiura, SIRUP

SIRUPのライブサポート、マニュピレーター、その他向井太一、s**t kingz、showmore、Rude-α、miwaの
作品への参加でも知られるShin Sakiuraと、
SIRUPの共作によるニュージャックスウィングリヴァイバルな現行ブギー。
クリスピーなカッティングと、クリスタルなシンセが定番のニュージャックスウィングビートに重なった佳曲。

M6 Darlin' /仙人掌, JJJ 『BOY MEETS WORLD』 (2018)

仙人掌 JJJ

元MONJUのメンバーでありラッパーの仙人掌の2ndフル。
1989年生まれのトラックメイカーであり、febb as Young Mason、KID FRESINOとの
グループであるFla$hBackSとして活動しつつ、ソロでも活躍するJJJの共作。
ピッチを上げて作られたクラシックソウルをバックに、太いキックが作る
ミニマルなビート、過去の回想が鮮やかに描き出されていくリリックと、
リズムに対してストレートに載せる愚直なフロウが心地よいチルな一曲でした。

M7 Come And Go With Me /Tim Miner 『Tim Miner』 (1992)

Tim Miner

1980年代はCCM系のレーベルからアルバムを出していたシンガー。
Motownからの1st, 1992年作。 Darrale Jonesプロデュースで、
Diana King, Smokey Robinsonを手掛けたKeith Andesによるブラコン、M1を選びました。
Keith WashingtonやGlenn Jonesなどと比べると、比較的あっさりとした歌いまわしで、
ニュージャックスウィング由来のスウィンギーなビートとキャッチーなイントロで、一気に引き込まれます。

M8 恋はイリュージョン /三森すずこ 『サキワフハナ』 (2017)

恋はイリュージョン

1986年生まれの声優、歌手。ミルキィホームズやμ'sのメンバーとしての活動も知られています。
7thシングルのサキワフハナのC/Wに収録された声優シティ・ポップなトラックです。
渋谷系を代表するバンドの一つであるCymbalsのメンバーとして知られる矢野博康
(牧野由依、花澤香菜、Negicco, 南波志帆など)の作曲によるグルーヴィーでゴージャスなポップス。
速いテンポでハネるビートに華美なホーンが彩る上物のバランスが夢を見るような気持ちにさせる、
多幸感溢れる一曲です。これだけ多彩な楽器を鳴らしながら、ボーカルと楽器が調和して、
濁らずに聴こえる録音バランスにはただただ驚かされます。
花澤香菜さんなど、ヨーロピアンな香りがするハーモニーが好きな方は必聴の名曲。
スリリングなサックスとタップダンスの音を組み合わせたソロパートも最高。

M9 On My Way /駒形友梨 『a Day』 (2020)

a Day

スペースクラフト所属の女性声優、1991年生まれ。
学生時代はバンドを組んでいたこともあり、現在でもYoutubeチャンネルで
ギター弾き語り動画をアップしています。
1stEPの[Core](2018)は、グルーヴィーで徹底的に作り込まれた編曲と、
キャッチーなメロディが組み合わさった、声優シティ・ポップを代表する名盤と言える一枚でした。
今作は3rdEP。水樹奈々/glitch, 水瀬いのり/brave climber, MELODY FLAGなど、
現代のアニメソング、声優ソングのメインストリームを担う作曲家、中野領太(1988-)が手掛けた、
疾走感溢れるアーバンブギーM3を選びました。アシッドジャズなイントロから始まり、
クラヴィネットやエレピのファンキーなバッキング、SMAPの90年代の楽曲のような
派手なホーンの組み合わさったスリリングな一曲。

M10 カナリア /池澤春菜 『caramel』 (2001)

caramel

1975年生まれの声優、自身で作詞を行った2001年作の3rd。
ACO/悦びに咲く花やUA/リズムなどを彷彿させる、
90sJR&Bのマナーに則ったアンニュイなヒップホップソウル。Jam-T作曲。
生々しい音色のドラムスとメロディアスなベースライン、Bメロの不穏な展開に、表情を出さない
アンニュイなボーカルが組み合わさった、冷ややかな魅力のある一曲。
立派な声優レア・グルーブの一枚と言えるでしょう。

M11 Change My Mind /EXILE 『Lovers Again』 (2003)

Lovers Again

説明不要のJR&Bを代表するダンスボーカルグループの傑作シングル、Lovers Again。
このC/Wに収録されたシルキーなアーバンミッド。
May'n, AKB48, Beverlyなどへの楽曲提供でも知られる和田耕平のペンによる
80sソウルからの影響が色濃いホーンのバッキングと、煌めく上モノのバランス、
センシュアルでありながら、しかし優しさのあるATSUSHIのボーカルと組み合わさった
JR&B全盛期の名曲の一つです。

M12 Girl's In Love With Me /芳野藤丸 『YOSHINO FUJIMAL』 (1982)

Yoshino Hujimaru

男達のメロディーやBAD CITYなどのヒットで知られるフュージョンバンド、
Shogunのギタリスト、1951年生まれ。Shogunでの活動のほか、
ファンク~フュージョンバンドAB'sでの活動で、シティポップ~AORマニアからも
注目を集めています。
このセルフタイトルの1stソロは希少盤のひとつで、CDでも
以前lightmellow choiceでリイシューされてから、手に入らない状態が続いています。
松下誠(G), 渡辺直樹(B, スペクトラム), 岡本郭男(Ds, スペクトラム)、
コーラスにはEPO、桑名晴子などが参加しています。
この中から分厚いコーラスとシンセのゆらめく白玉が心地よいメロウM5を選びました。
伸びやかなサックスの長いソロも素晴らしい。
その他にも歌謡曲感漂うメロディにアーバンミッド~リゾートミュージックなトラックが載ったM1,
中華シンセの印象的なM6, TR808のリズムトラックと枯れたギターが組み合わさった妖しげな
クワイエットストームM8など、良曲満載です。

M13 12345(Get Real) /Leven Kali 『HIGHTIDE』 (2020)

12345Get Real

2010年代後半から活躍し始めたソウル系シンガーの中で特にお気に入りの
Leven Kaliのニューアルバムから、先行シングルに選ばれた12345(Get Real)です。
深い低域の効いたベースと、オールドファッションなリズムマシン風の
ハイハットで作られるリズムパターンは、曲に90sR&Bの質感を与えています。
ZAPPのようなトークボックスのコーラスも加わった、
現代的なクワイエットストームの形なのでしょう。

M14 Positiveな明日 /大谷育江(大平勉・矢吹敏郎) 『「影技~SHADOW SKILL」3』 (1994)

Shadow Skill3

テレビアニメ『影技-SHADOW SKILL』のイメージアルバム第3弾、1994年作。
大谷育江によるハイトーンボーカルに、マシンファンクなビート、
鋭くペキペキしたカッティングが加わった声優レアグルーブ。
間に挟まれるブラジリアンなピアノフレーズや、安っぽいストリングスが合わさることで、
Swing Out Sisterのような爽やかな魅力がある一曲。

M15 Time /宇多田ヒカル 『Time』 (2020)

Time 宇多田ヒカル

宇多田ヒカルによるニューシングル。小袋成彬とのco produceによる
久々のR&B路線な楽曲になりました。
大胆にオートチューンを掛けたボーカルから、Timberland~Stargate的な
変則ビートが圧倒的な音圧感で迫りくるイントロは、
かつてJam & LewisがプロデュースしたAddictied to Youを思い起こさせます。
徐々にベースが入りながら、サビでも音数少なくマットに仕上げられた渋いトラック。
パーカッションの一つ一つや、2番で入るBod Up的なシンバル音など、
一つ一つの音色をしっかりと聴かせようという意図が感じられます。
後半になりボーカルとパッドのみになっても、宇多田ヒカルの歌の技術だけで
裏にあるビートが聴こえてくるようです。
ハイハットのトラップビートに、イーブンなキックと少しずれたスネアを
組み合わせることで、独特なグルーブを生み出しています。
R&B期の宇多田ヒカルを最新の形にアップデートした名曲と言えるでしょう。

M16 シンフォニー /ROUND TABLE feat. Nino 『恋をしてる』 (2008)

恋をしてる

ROUND TABLE feat Nino時代のシングル、恋をしてるのC/Wに
収録された邦楽クワイエットストーム。
今や花澤香菜のプロデューサーとして、アキシブ系~声優シティ・ポップを
代表する存在となった北川勝利によるグループの2008年作です。
Charaを思わせる甘茶のようなボーカルが揺蕩う中で、
多重コーラスと、オクターブのカッティングフレーズが気持ち良い
控えめなリズムギター、リズムマシンの暖かい音が優しい気持ちにさせてくれます。
Norman Brownのようなクリスピーなギターソロがフュージョン的な香りを与える味付けも最高。

M17 What Do We Do? /Xavier Omar 『Moment Spent Loving You』 (2019)

Xavier Omar

詳細不明なUSのトラックメイカー。2019年作のフルから、
不穏な女性コーラスと細やかなトラップビート、乾いたスネアに
ウィスパーボーカルの加わったトラップソウル~クワイエットウェイブ。

M18 He's Mine /MoKenStef 『Azz Izz』 (1995)

Azz Izz

1994年にLAで結成された3人組女性R&B系ボーカルグループ。
Billboard Hot 100で#7となったヒット、He's Mineを選びました。
唯一作となった1stフルアルバムはDef Jamからリリースされました。
当時流行のTLC/Waterfalls~Changing Faces/Stroke You Up系のヒップホップソウル。
煌めくシンセが80sの香りを少し残したイントロから、
少し幼いボーカルが気怠く歌うコーラス、残響の効いたスネア、
頽廃的なループするハーモニーを合わせたチルなクラシックス。

M19 ずっと読みかけの夏 /冨田ラボfeat.CHEMISTRY 『Shiplaunching』 (2006)

Shiplaunching

冨田恵一によるソロプロジェクト、冨田ラボの2ndフル、2006年作。
CHEMISTRYをゲストに迎えたスロウ。リッチなストリングスと透き通った
リムショットのドラムス、CHEMISTRYの2人の柔らかく歌うファルセットが愛おしい
現代的なリゾートミュージック。この豪華なフレーズを奏でるストリングスを、
敢えて遠い定位で鳴らしてしまうセンスに驚かされます。

M20 Together /ZMAP 『Forever Love』 (1998)

声優レアグルーブ2

置鮎龍太郎, 川上とも子などが参加した声優によるボーカルグループ。
『声優レアグルーブ』のコンピレーションアルバムで発見しました。
久保田利伸~90sのSMAPを思わせるような、
ニュージャックスウィング的なイントロに掴まれるアーバンミッドです。
残酷な天使のテーゼを初めとする高橋洋子の数多くの楽曲を手掛けた
大森俊之のペンによる一曲でした。

M21 In My Dream /Roomies 『In my Dream』 (2020)

In My Dream

邦楽アシッドジャズ~ネオソウル系バンド、CICADAの
及川創介によるバンド、Roomiesのニューシングル。
Kashifのようなドリーミーなシンセと密室間のある音作りのバンドサウンドで
聴かせ、サビへの高揚感が堪らないアシッドジャズ。
Suchmos/THE BAYやNeighbors Complain/NBCP、
古くはSkoop of SombodyやEscalatorsを現代に蘇らせたような音です。
久々に邦楽ロックバンドの一押しを見つけられました。

M22 I Wanna Be Yours /Trellini 『Trellini』 (1994)

Trellini

フロリダ州出身の女性R&B系シンガーによる1st。
Bishop Burrellプロデュースです。
70年代末から80年代に掛けて活躍したUKのディスコ/ファンクバンドの
Delegation/Oh Honeyを大胆に引用したヒップホップソウル。
弾けるような音色のスネアとメロディアスなベース、
幼さが残りながらも、軽々とビートに乗ってビブラートをビシビシ決める
ボーカルが最高にクールなアーバンフローター。

M23 月の夜に /久川綾 『AYA〜時間を紡いで〜』 (1993)

AYA

『美少女戦士セーラームーン』や『ああっ女神さまっ』などの代表出演作を持つ
1968年生まれの女性声優によるソロアルバム。1993年作。1st。
『けいおん!』関連楽曲の編曲やAKB48の楽曲の編曲でも知られる百石元の
ペンによる邦楽クワイエットストーム。
Gerald Albrightのような90年代のスムースジャズを彷彿させるハーモニー、
SOUL Ⅱ SOUL的なUKグラウンドビートの影響を感じさせるリズムトラックと
アンニュイで透き通ったボーカルが歌うメロディとが絡み合う佳曲。

M24 moonlight /森大輔 『OPUS ONE』 (2005)

OPUS ONE

1981年生まれのR&B系シンガー、SSW。
ソロシンガーとして4枚のアルバムを残すほか、
久保田利伸のバック、楽曲提供などでも知られています。
Stevie Wonder, Donny Hathawayからの影響を公言しており、
70年代以降のR&B, ソウルにJPOP的なエッセンスを加えた良質な楽曲を
数多く生み出しています。
山下達郎/鈴木雅之~佐藤竹善~久保田利伸/中西圭三
~ゴスペラーズ~さかいゆうといった邦楽R&Bの正統な伝統を継ぐ
重要なシンガーソングライターではないかと思います。
2005年作の1stから、フュージョン色の強くオーガニックな涼し気なmoonlightを。
さっぱりとした声質と、繊細なファルセットのコーラスが美しい。

M25 大好きな君へ /水樹奈々 『ALIVE & KICKING』 (2004)

Alive & Kicking

女性声優、歌手の水樹奈々の4th, 2004年作。
そこから声優シティ・ポップの香り漂う端正なリズムと、古き良きガールポップな
メロディが組み合わさった、切なさたっぷりの甘酸っぱいポップスで締めくくりました。

私的名盤放送、次回もお楽しみに。








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  1. 2020/06/05(金) 00:00:08|
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私的名盤放送第64回 「昭和歌謡、アイドルポップス特集 ゲスト:DJゆか坊さん」

私的名盤放送第64回 「昭和歌謡、アイドルポップス特集 ゲスト:DJゆか坊さん」

私的名盤放送64回

「放送アーカイブはこちらから」

M1 マジカル・ファンタジー・ツアー">マジカル・ファンタジー・ツアー /花澤香菜 『Blue Avenue』 (2015)
M2 今夜だけDance・Dance・Dance /中原めいこ 『ココナッツ・ハウス』 (1982)
M3 Fantasy /中原めいこ 『2時までのシンデレラ -FRIDAY MAGIC-』 (1982)
M4 黒い瞳のリサ /大橋純子 『HOT LIFE』 (1980)
M5 銀河特急 /松崎しげる 『銀河特急』 (1978)
M6 女になって出直せよ /野口五郎 『女になって出直せよ』 (1979)
M7 愛のメモリー /松崎しげる 『愛のメモリー』 (1977)
M8 太陽がいっぱい /松本伊代 『Endless Summer』 (1983)
M9 LOVE GOES ON /山下達郎 『RARITIES』 (2001)
M10 MY BABY QUEEN /山下達郎 『POCKET MUSIC』 (1986)
M11 マーマレイド・グッドバイ /山下達郎 『僕の中の少年』 (1988)
M12 ディスコ・ギャル /朝比奈マリア 『MARIA』 (1979)
M13 恋の横顔 /国分友里恵 『Relief 72 Hours』 (1983)
M14 片思い同盟 /ラ・ムー 『Thanksgiving』 (1988)
M15 青山Killer物語 /ラ・ムー 『青山Killer物語』 (1989)
M16 七つの海よりキミの海 /上坂すみれ 『七つの海よりキミの海』 (2013)
M17 DIRTY OLD MAN~さらば夏よ~ /サザンオールスターズ 『DIRTY OLD MAN~さらば夏よ~』 (2006)
M18 アノネ~まみむめ★もがちょ~ /水樹奈々 『想い』 (2001)
M19 /サザンオールスターズ 『人気者で行こう』 (1984)
M20 ポールポジション /今井美樹 『elfin』 (1987)
M21 PEARL /伊藤美来 『PEARL』 (2019)
M22 HABANA EXPRESS /寺尾聰 『Reflections』 (1981)
M23 カサノバL /岩崎宏美 『わがまま』 (1986)
M24 Back Again /David Sanborn 『As We Speak』 (1981)
M25 身長差のない恋人 /嵐 『How's it going?』 (2003)
M26 Let It Be /SMAP 『SMAP 014』 (2000)
M27 Physical /林田健司 『Marron』 (1996)
M28 ヨコハマA・KU・MA /中森明菜 『ヨコハマA・KU・MA』 (1982)
M29 サクセス /ダウン・タウン・ブギウギ・バンド 『Once Upon A Time In YOKOHAMA』 (1987)

今回は2回目のゲスト出演となる、昭和歌謡DJ、「DJゆか坊」さんをゲストにお迎えしお送りしました。
昭和歌謡曲を中心にしつつ、雑談多めでお送り致しました。
音楽の話以外に、声優さん、昭和な文化・建築の話など、お楽しみください。

以下、少しご案内です。

DJゆか坊さんの最近の活動↓
最新のMIX「和モノMIX*70s, 80s*DJゆか坊」

和モノMIX70s, 80sDJゆか坊
MIXCLOUDはこちら

僕の最近の活動から、特に気合を入れて作った
「お洒落系声優ポップス」(曇りめがねさんとの共作)
をぜひフォローください。


録音の動画はこちらから












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  1. 2020/05/10(日) 21:58:29|
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私的名盤放送第63回 「声優シティ・ポップ/声優レアグルーブ特集続編、90sJPOPとレアグルーブで棚から一掴み」

私的名盤放送第63回
「声優シティ・ポップ/声優レアグルーブ特集続編、90sJPOPとレアグルーブで棚から一掴み」


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「放送アーカイブはこちらから」

M1 エイプリルフール /冨田ラボ feat.坂本真綾 『冨田恵一 WORKS BEST~beautiful songs to remember~』 (2011)
M2 光速道路 /SO NICE 『LOVE』 (1979)
M3 Baby, I'm Hooked /Kathy Mathis 『Katt Walk』 (1987)
M4 アイスティー /田中理恵 『24 Wishes』 (2003)
M5 All My Love /L.A.X. 『All My Love』 (1980)
M6 Cruise /Kevin Ross 『Drive』 (2017)
M7 あまい夢 /上田麗奈 『Empathy』 (2020)
M8 Dreaming of you /川島瑞樹 (東山奈央) 『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER 16』 (2018)
M9 Hold Tight /Magic Lady 『Hot 'n' Sassy』 (1982)
M10 Local Area /KANDYTOWN feat. Gottz, Neetz & KEIJU 『ADVISORY』 (2019)
M11 I Get Lonely /Janet Jackson 『The Velvet Rope』 (1997)
M12 洗濯機の中から /堀江由衣 『水たまりに映るセカイ』 (2000)
M13 Sing A Song /杉田智和 『ちょびっツ キャラクターソングコレクション』 (2002)
M14 消せない想い /谷村有美 『愛は元気です。』 (1991)
M15 Now I'm Alive /Tim Miner 『Tim Miner』 (1985)
M16 KALAPANA BLACKSAND BEACH /二名敦子 『ロコ・アイランド』 (1984)
M17 Love Again /中西圭三 『KEIZO 〜かなわない夢もあった』 (1991)
M18 Happy Tomorrow /水野愛日 『Joyful』 (1999)
M19 放課後の約束 /吉谷彩子 『放課後の約束』 (2012)
M20 I'm The One /Perri 『I'm The One』 (1988)
M21 Mismatch /米倉利紀 『passione』 (1993)
M22 Overnight Sensation /Moses Tyson 『Do You Want It』 (1983)
M23 テルミドール /水樹奈々 『NOeL 〜La neige〜 depart chisato×nana』 (1998)
M24 Solitude /金月真美 『ときめき』 (1996)

私的名盤放送最新話は、前回の曇りめがねさんとのコラボレーションでお送りした
「声優シティ・ポップ、声優レアグルーブ」の楽曲を、手に入れたCDからいくつかお送りしました。
その他、レコードから起こした80年代ブギー、クワイエットストームなど得意ジャンル、
現代のソウル・R&Bなどから様々に選曲してみました。

M1 エイプリルフール /冨田ラボ feat.坂本真綾 『冨田恵一 WORKS BEST~beautiful songs to remember~』 (2011)
冨田恵一best works

冨田恵一と坂本真綾のコラボによるアルバム曲。
ワンショットサンプルを重ねることによって作られるグルーヴィーで、
ブラジリアンフュージョンを感じるリズムパターン、
サビ前の生々しくスリリングなストリングスのフレーズが印象的です。
冨田恵一による精緻な編曲の極点ともいえる楽曲でした。

M2 光速道路 /SO NICE 『LOVE』 (1979)
So Nice Love

日大芸術学部のフォークソング・クラブで結成された、SUGAR BABE, 山下達郎の
カバーをしていた学生バンドによる自主制作の唯一作。
やや音質の良くない録音ですが、伸びやかなボーカル、70年代末ならではの
ややルーズなグルーブと、メジャーセブンス系の明るく切ないハーモニーが心地良いシティ・ポップの隠れた名盤です。

M3 Baby, I'm Hooked /Kathy Mathis 『Katt Walk』 (1987)
Katt Walk

ミネアポリス・ファンクのレーベルであるTabu Recordからリリースされた、ミシガン出身のシンガー
による1987年作の1st。彼女のほかにも、Alexander O'Neal, S.O.S. Band, Cherrelleなど、
Jam & Lewisによる優れたプロデュース作が多数あります。
ここからバキバキのマシンビートが作るアーバンミッド、M6を選びました。

M4 アイスティー /田中理恵 『24 Wishes』 (2003)
24Wishes.jpeg

1979年生まれの声優による2ndフルアルバム。
高浪敬太郎、かの香織、新居昭乃、河野伸、渡辺善太郎など、渋谷系に関わった
プロデューサー、作曲家などが参加しています。
CLAMP作品のアニメーション「ちょびっツ」のヒロイン役、ED曲を担当した時期の一枚。
かの香織がペンを執ったメロウなJR&B, M3アイスティーを選びました。
ヒップホップソウル的なリズムマシンの低域が効いたメロウなトラックでした。
録音も非常によく、密室的な音と合わさって大沢伸一プロデュースのbird/SOULSやUA/リズム
などを思い起こさせます。

M5 All My Love /L.A.X. 『All My Love』 (1980)
All of You

AOR, ブルーアイドソウルグループとして知られるPiecesの後進として
結成されたファンク/フュージョンバンドによる1980年作の2ndフル。
スタジオミュージシャンによって結成されたプロジェクト。
A1を選びました。トレブリーなカッティングと重心の低いリズムの組み合わせで
ずっと聴いていられるダンサーです。

M6 Cruise /Kevin Ross 『Drive』 (2017)
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ワシントンD.C.出身のソングライター、プロデューサー。
Trey Songz, Nicki Minaj, Jamie Foxx, SWV, Johnny Gill, Toni Braxtonなどに
楽曲提供しており、2017年に1stフルを発表しています。
モータウンとの契約を結んでのデビューとなりました。
新進気鋭のプロデューサーでありながら、彼の作る楽曲には
オールドスクールなR&Bの魅力が詰まっています。
Babyface~Brian McKnightの流れを汲むシンガーを探している方には必聴でしょう。
Lucky Dayeと共に今一番注目しているシンガーです。

M7 あまい夢 /上田麗奈 『Empathy』 (2020)
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1994年生まれの女性声優。1stフル。
ソウル、ジャズ/フュージョンからの影響が色濃く、テクニカルな演奏や
複雑かつ独特なコードワークで知られるMONACAの広川恵一、田中秀和や、
80sディスコとJPOPのキャッチーさを兼ね備えたブギーを量産するORESAMA,
邦楽ロックバンドの中で最高レベルの演奏技術を持ち、
ネオソウル、ファンクからの影響が色濃い楽曲を生み出す
Lucky TapesのKai Takahashiなどが参加しています。
そのほか、声優レアグルーブ/声優シティ・ポップの名盤といえる
駒形友梨/[Core]のプロデュースで知られる高橋諒も参加しています。
その中からORESAMAが参加した、とびきりポップなM2を選びました。
やや容易にフリップしそうになるボーカルと、キュートな曲調がよく合っています。

M8 Dreaming of you /川島瑞樹 (CV 東山奈央) 『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER 16』 (2018)
Dreaming of You

アイドルマスターシンデレラガールズの楽曲を収めたシングルから、
MONACAの広川恵一が作曲するブラックコンテンポラリー~AORのM2を選びました。
シカゴソウルのリズムパターンが強調されたAメロ、ネオソウル的~フューチャーファンク(Steve Lacy, Thundercatなど)
な展開が目立つBメロ、女性コーラスの分厚いダンサブルなサビへと目まぐるしく変化する楽曲ですが、
統一感を持って提示できているのが素晴らしい。
現代版Bobby Caldwell/What You Won't Do for Loveとも言える佳曲。

M9 Hold Tight /Magic Lady 『Hot 'n' Sassy』 (1982)
Hot N Sassy

Enchantment, Sherrick, Patti LaBelle, L.T.D, Active Forceなどのブラックコンテンポラリー系
シンガーを多数プロデュースしたことで知られるMichael Stokesの妻、Linda Stokesが在籍する
3人組、Magic Ladyの2ndフル、82年作。メロウなA4をどうぞ。

M10 Local Area /KANDYTOWN feat. Gottz, Neetz & KEIJU 『ADVISORY』 (2019)
Advisory.png

東京都世田谷区出身の16人のMC、DJ、トラックメイカーからなるヒップホップ・クルー。
2ndフルアルバム。特にジャジーなトラックのLocal Areaを選びました。

M11 I Get Lonely /Janet Jackson 『The Velvet Rope』 (1997)
Velvet Rope

Jam & Lewisのプロデュースで数々の名作を残してきたJanet Jacksonの97年作。
同性愛やDVなどセンシティブなテーマを積極的に扱った歌詞世界も印象的ですが、
ヒップホップソウル的な、モノトーンの硬質なサウンドと、美しいメロディが完璧に
組み合わさったスロウジャムを。

M12 洗濯機の中から /堀江由衣 『水たまりに映るセカイ』 (2000)
水たまりに映るセカイ

堀江由衣の1stフルから、イズミカワソラ(雲子)の作曲による
声優レアグルーブの筆頭、洗濯機の中からを選びました。
90sJR&B的な打ち込みビートと、DeBarge/I Like Itを思わせるような、
シャープなホーンのバッキングが印象的な、声優ブラックコンテンポラリーの名曲です。

M13 Sing A Song /杉田智和 『ちょびっツ キャラクターソングコレクション』 (2002)
ちょびっツキャラクターソングコレクション

銀魂、涼宮ハルヒの憂鬱などで2000年代半ばから無数のアニメ作品に出演する
実力派声優、杉田智和さんの、歌手として貴重なキャラクターソングの一曲です。
CLAMP作品であるTVアニメ「ちょびっツ」のキャラクターソングアルバムから、
ORIGINAL LOVEを思わせるようなグルーヴィーな歌ものアシッドジャズ~フュージョンの
Sing A Songをどうぞ。2002年の段階でAI, 機械学習、ディープラーニングを
テーマにした、どこか不思議な雰囲気のある作品でした。

M14 消せない想い /谷村有美 『愛は元気です。』 (1991)
愛は元気です

80年代後半から90年代に掛けて、ガールポップを代表するシンガーの一人として活躍した
谷村有美の5thフル。西脇辰弥の作曲、編曲によるトータルプロデュースで、
グルーヴィーでキャッチーなトラックが多数収録されています。
角松敏生~山下達郎的なシティポップ, David Foster作のようなバラード、
ファンク, ブラックコンテンポラリー~ディスコなどの影響下に
ある楽曲が多く、かつ安価に手に入れられる点も素晴らしい。
Average White Bandのようなブルーアイドソウル、消せない想いを選びました。
柔らかくサウンドを包むエレピのバッキング、ウインドシンセのような音色の
オブリガートはBoz Scaggs/Lowdownのイントロを思わせます。

M15 Now I'm Alive /Tim Miner 『Tim Miner』 (1984)
Tim Miner

ゴスペル、CCM系のシンガー、SSWで84年にリリースした1stフル。
TOTO~AIRPLAYのような、メロディックハードロック的なドライブ感あるサウンドが
印象的です。

M16 KALAPANA BLACKSAND BEACH /二名敦子 『ロコ・アイランド』 (1984)
Loco Island

1959年生まれのシンガーソングライター、二名敦子の2ndフル。
高中正義作曲によるトロピカル歌謡な一曲を選びました。
Henry Kapono(Cecilio & Kapono), 佐藤博、安部恭弘、村田和人などが参加し、
ハワイで録音された一枚で、ハワイアンAORならではの少し緩いグルーブに
満ち満ちた一枚です。

M17 Love Again /中西圭三 『KEIZO ?かなわない夢もあった』 (1991)
KEIZO かなわない夢もあった

1964年生まれのR&B・ソウルシンガー、SSWです。
邦楽R&Bの黎明期から活躍し、久保田利伸、米倉利紀らと共にその歴史を
形作ったアーティストの一人です。中山美穂やWinkへの楽曲提供や、
名バラードWoman, ZOOへの提供で知られるChoo Choo TRAINのヒットで知られています。
今回は比較的JPOP色の強い1stアルバムを選びました。
ゴスペラーズ、SMAP, 広瀬香美などのアレンジで知られる小西貴雄との
タッグによる、歌謡曲由来の濡れたメロディが沁みるクワイエットストーム、Love Againです。

M18 Happy Tomorrow /水野愛日 『Joyful』 (1999)
Joyful.jpeg

群馬県出身の女性声優、Serial experiments lain, まほろまてぃっくなどへの出演で
知られています。2ndフルアルバム。
全体として当時流行のハウス、邦楽R&B的なサウンドがフィーチャーされた一枚です。
コケティッシュなボーカルとタイトなリズムマシン/ホーンが組み合わさった
グルーヴィーなM9を選びました。

M19 放課後の約束 /吉谷彩子 『放課後の約束』 (2012)

現在はテレビドラマ「グランメゾン東京」やCM「ビズリーチ」などでその名が
知られるようになった女優・声優。1991年生まれ。
声優としては2012年に植芝理一原作の「謎の彼女X」にヒロイン(卜部美琴役)で
出演しているのみです。OP, EDを共に吉谷彩子が歌唱しており、
ROUND TABLEの北川勝利(花澤香菜など)が作曲を担当しています。
流麗で精緻なストリングス、レイドバックしながらも堅いドラムスと、
ふわふわと揺蕩うボーカルが合わさることで、アニメ作品の、白昼夢のような
不思議な世界観を見事に表現しています。

M20 I'm The One /Perri 『I'm The One』 (1988)
Im the One

4人組の姉妹で結成されたゴスペル系ボーカルグループ。
Anita Bakerのバックコーラスでその名が知られるようになったようです。
Jaco Pastorius/Word Of Mouthのプロデュースで知られる
Ricky Schultzが手掛けた12インチシングルを選びました。
Michael J. Powellもプロデュースに参加しています。
NJS前夜の堅い音色のリズムマシンと、Chaka Khan/Ain't Nobodyを
彷彿させるベースラインが組み合わさったエレクトリックファンクです。

M21 Mismatch /米倉利紀 『passione』 (1993)
passione.jpeg

1972年生まれのR&B系シンガー、Donny Hathaway, Luther Vandross,
Maxwellなどからの影響を公言しているからも分かる通り、
USR&B直系のサウンドをJPOPに取り入れていった先駆者の一人といえるでしょう。
まだ比較的90sJPOP的な要素が強く、ブラックミュージックファン以外でも
受け入れやすい93年作の3rdからGot To Be Real/Cheryl Lynnネタの
グルーヴィーなミッドダンサーM8を選びました。

M22 Overnight Sensation /Moses Tyson 『Do You Want It』 (1983)
KEIZO かなわない夢もあった

Sly Stoneの従兄弟であり1961年生まれ、カリフォルニア出身のソウル・ゴスペルシンガー。
1983年にリリースされた1stフルを選びました。
典型的なブラコン・ジャケット(物憂げな表情をした男女が身体を傾けて映っている)だけを
見て購入しましたが、期待通りのサウンドで安心しました。
Richard EvansプロデュースによるOvernight Sensationは、
Jermine Jackson/You Like Me Don't Youを思わせるような
多幸感溢れるメロウフローターです。

M23 テルミドール /水樹奈々 『NOeL ?La neige? depart chisato×nana』 (1998)
Depart Chisato cross Nana

1980年生まれ、愛媛県出身の声優・歌手による恋愛シミュレーションゲーム
「NOëL 〜La neige〜」のキャラクターソングアルバムの体裁を取っていますが、
実質上は水樹奈々として初めてのアルバム作品と言ってよいと思います。
声優レアグルーブのオールドスクールともいえる歌謡AOR, テルミドールを選びました。
クリーントーンのカッティングと、レトロな音色のシンセが作る白玉をバックに、
持ち前のビブラートを抑えた歌唱法など、初々しさが残る歌が印象的です。
Bメロでの歌のタメ方や地声の張りなど、まだ演歌の歌唱法が色濃く残っている
所も面白い。

M24 Solitude /金月真美 『ときめき』 (1996)
Tokimeki.jpeg

1965年生まれ、兵庫県明石市出身の声優、歌手の1stアルバム。
恋愛シミュレーションゲームの代名詞、『ときめきメモリアル』(ヒロイン、藤崎詩織のCVを担当)
のオープニングテーマM6に加え、ゲーム内ではBGMとなっているM10、ED M11などを収録しています。
作曲陣には高井萌、藤田亘、あきろぴと、大内正徳などが参加しています。
スタジオミュージシャンも非常に豪華で、
梶原順(G, WITNESS, 角松敏生、西脇唯、堀江由衣etc), バカボン鈴木(B, PONTA BOX, 渡辺香津美etc)
青木智仁(B, 角松敏生、杏里、DIMENSION, Four of a Kind etc)などが参加しています。
その中でも特にスリリングなキメと、青木智仁のリッチな音色のスラップベースが絡みつく
グルーヴィーな声優シティ・ポップの名曲の一つ。
曲間のピアノソロなど、モーダルなロングソロが入っており、Cメロに掛けて
ホーンが入ってくる展開も最高です。

次回もお楽しみに。








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  1. 2020/05/06(水) 15:52:05|
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私的名盤放送第60回 「90年代R&Bの宝石たち~スロウ・ジャム特集」

私的名盤放送第60回 「90年代R&Bの宝石たち~スロウ・ジャム特集」

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「放送アーカイブはこちらから」

M1 I LOVE... /Official髭男dism 『I LOVE…』 (2020)
M2 入江にて /郷ひろみ 『SUPER DRIVE』 (1979)
M3 Lady Seduction /Chill 『Chill Out』 (1986)
M4 24 Hours /S.H.E. 『3's A Charm』 (1997)
M5 Splendid Love /Lip's 『Splendid Love』 (1990)
M6 土曜日のLina /村田和人 『Boy's Life』 (1986)
M7 I've Got To Be Loved /Rodney Mannsfield 『Love In A Serious Way』 (1993)
M8 ララルハレルヤ /駒形友梨  『Indigo』 (2019)
M9 What Took You So Long /Delegation 『Deuces High』 (1982)
M10 Boogie from the Desk /MO-J TRAX feat. YUKA 『MO-J TRAX featuring YUKA』 (1998)
M11 さよならを言わせて ~Let me say good-bye~ /今井優子 『DO AWAY』 (1990)
M12 I Do Love You (Piece Of My Love) /En Vogue 『Soul Flower』 (2004)
M13 I'm The Man (Your Mama Been Warnin' You About) /Kino Watson 『True 2 the Game』 (1996)
M14 One Way Call /大西結花 『ONE WAY CALL』 (1991)
M15 So in Love /Jason Weaver 『Love Ambition』 (1987)
M16 Westside /TQ 『They Never Saw Me Coming』 (1984)
M17 You Bring Out The Best In Me /Bloodstone 『Don't Stop』 (1978)
M18 Second To None /Sharp 『Sharp』 (1989)
M19 Something About The Way That You Do /Pure Soul 『Pure Soul』 (1995)
M20 Rock My Body /松浦亜弥 『Naked Songs』 (2006)

【放送後記】
しばらくぶりの放送となりました。いかがお過ごしでしょうか。
コロナウイルスの大流行もあり、特にここ数日は寒波がやってきております。
不要不急の外出は避け、暖かくしてお過ごしください。

今回は、黄金期といえる90年代のR&Bに焦点を当て、特にブラックコンテンポラリー/ニュージャックスウィングと
ネオソウル/ネオクラシックソウルの丁度あいだの時代に当たる作品群から、
「スロウ・ジャム」と呼ばれる、ムーディーでセンシュアルな楽曲を多く選びました。

1曲目には国民的グループとして紅白歌合戦出場を果たした、Official髭男dismの新曲を選びました。
基本的には大ヒットしたPretenderのスタイルを踏襲した、80sソウル~AORの香りが漂うシティソウルな一曲でした。
特にA~Bメロ部分は80sソウル~クワイエットストームな作りとして、細やかなトラップビート、モダンな音色のシンセを
組み合わせた構成が見事です。2番入りからピアノ弾き語りになったり、ゴスペルライクなコーラスを組み合わせたりと、
音の抜き差しも非常によく工夫されています。

シティポップという音楽の指す範囲は非常に広範であり、その背景にある音楽性は多岐にわたります。
歌謡曲の伝説的なアーティストが残した、同時代的なフュージョンやブラックミュージックを取り入れた
ポップスも、シティポップの範疇に含まれると思われます。郷ひろみの1979年作はニューヨークの
スタジオミュージシャングループである24th Street Band(Hiram Bullock, Steve Jordan, Will Lee, Clifford Carter)が
参加しています。(放送ではLAとお話しましたがNYの間違いです)
シンプルでありながらもどっしりとしたタムの効いたフィルインがファンキーなドラムスとメロディアスなメロディ、
スムースジャズ的なライトなホーンアレンジ、ラストサビに掛けての転調など、歌謡曲的要素は希薄な一曲でした。

渋谷のFACE RECORDSで購入した、西海岸出身の詳細不明のブラコン/エレクトロファンクユニット、Chillの
爽やかなジャケットが非常に印象的な1986年作から、リヴァーブの効いたスネアとシンプルなリフレインで作られたブギー、
Lady Seductionです。特徴的なシンセのリフは、一度聴いたら耳から離れません。

第二のEn Vougeといったイメージの3人組女性ボーカルグループ、S.H.E.の97年作もBOOK OFFでひっそりと290円で
売られていました。Soul,Heart,Energyの頭文字を取って名付けられたグループのようで、唯一作です。
プロデューサーはVanessa Williamsを手掛けたことで知られるAntonina Armatoが手掛けています。
ここから澄んだリムショットと妖しげなコード進行、ウィスパーボイスで滑らかに歌うスロウジャム、24 Hoursです。

加藤貴子、吉村夏枝、山本京子の3人で構成されるアイドルグループ、Lip'sの2ndシングル、Splendid Loveです。
@fumimegane0924さんに教えて頂きました。今はやりの「オブスキュア・シティポップ」なリゾートミュージックで、
EPO, 大江千里、牧野由依などのプロデュースで知られるプロデューサー、清水信之が手掛けた一曲です。
清水信之自身による鋭い16ビートのカッティング、三四郎によるサックスのロングソロなど、
全体の音作りはややチープでありながら、角松敏生=杏里サウンドに勝るとも劣らぬキャッチーさがあります。
Espesiaや東京女子流などのアイドルポップスの基礎となったのは、こういった曲なのであろうと思われます。

続いて、80年代の山下達郎バンドのコーラスを務めたことでも知られるSSW, ボーカリストの村田和人ソロから、
1986年作から、Jeff Porcaroが作り出したLA的なシャッフルのリズムに、濡れた切ないメロディが絡むスロウ、
土曜日のLinaです。安部恭弘/アイリーンや山下達郎/Morning Gloryと並べて聴きたい佳曲。
プロデュースは前作のSHOWDOWNと共にRonnie Fosterが担当しています。

クワイエットストームを代表するアーティストと言えばAnita Bakerの名前が上がると思いますが、
Anitaや Peabo Bryson, Regina Belleなどのプロデュースで、唯一無二なリッチでジャジーなサウンドを
作り上げたプロデューサーが、Michael J. Powellです。
Michael PowellプロデュースによるシンガーにはMini CurryやこのRodney Mannsfieldがいます。
彼自身は2枚のアルバムを残したのみで、本作は1993年作の1stです。
その他にもTerry Steele(私的名盤放送#59)、Paul Laurence、Buster & Shavoni、Gary Taylorなど
BCMを代表するプロデューサーがこぞって参加しています。
Garry GlennのペンによるM1は特にAnita Baker/Rapture直系のクワイエットストームで、
メロ部分はリムショットで柔らかく、サビに掛けてパワフルに叩く展開の付いたドラムス、
9thの響きが美しいジャジーなコード進行、転調を加えた後半の、畳みかけるようなピアノのバッキングも最高です。

以前にもアキシブ系の名盤として[Core]を紹介した声優、駒形友梨の高橋諒プロデュースによる2nd EP Indigoから
ボーカロイド系の作曲家とゆまによるソウルフルなハーモニーとフュージョン的な複雑なキメのリズムが
加わったシティポップ、ララルハレルヤを選びました。

UK出身のファンクバンド、 Delegationが1982年に欧州だけで発売した5thから、
うねうねしたシンセベースと引き締まったドラムス、ピュンピュン鳴るシンセが堪らない、多幸感溢れるブギー、
What Took You So Longです。アメリカでは1978年にOh Honeyがヒットした一発屋のイメージが強いようですが、
本国、欧州では人気を保っていたグループのようです。Ariolaから発売したEau De Vieは比較的入手しやすいアルバムですので、
是非聴いてみて下さい。グルーヴィーでキャッチーでありながらも、UKソウルならではのすっきりしたテイストがあり、
のちのアシッドジャズを既に予見させる音像だと思います。

オブスキュア・シティポップディスクガイド」に掲載されたアルバムの中から、
最近手に入れたトラックメイカーチームのMO-J TRAXとシンガーのYUKA(長織有加)からなるユニットの
1stフル、1998年作です。全体的にニュージャックスウィング~ヒップホップソウルの間をいくスウィンギーなビートを
基本にしながらも、取り上げたBoogie from the Deskのような、ある種東洋的なメロディが重ねられているのが特徴的です。
極めてスカスカで音数の少ないトラックと、重低音を強調した音のバランスだからこそ成立する、MISA~
宇多田ヒカル1st, 嶋野百恵な90年代邦楽R&Bの味わいです。

角松敏生プロデュースによるシンガー、今井優子の1990年作がリマスター再発されました。
青木智仁(B), 今剛(G), 鈴木茂(G), 村上"ポンタ"秀一(Ds), 斉藤ノヴ(Perc), 数原晋(Flh)など錚々たるメンバーが参加
しています。発売されてすぐ購入したのですが、中々掛ける機会を得られずにおりました。
のちに角松自身もソロアルバムで取り上げるさよならを言わせて ~Let me say good-bye~ です。
全体を覆い尽くすまばゆいばかりの音作りと、どこまでも派手な演出のフィルイン、サビでダンサブルな
ビートへと変化する緩急の付け方など、角松敏生サウンドの真骨頂が楽しめます。Jay Graydonを思い起こさせる
ワイアークワイアーなギターソロも見事です。

タッグを組んできたFoster & McElroy(Club Nouveau, Tony! Toni! Toné!, Alexander O'Neal, Regina Belle, Swing Out Sisterなど)
による、艶消しなサウンドの上物と、細やかで、音色への圧倒的なこだわりを感じるビートがたまらない
ミッドチューンを多数生み出してきたボーカルグループ、En Vogueの2004年作から、
Guyのカヴァー、I Do Love You (Piece of My Love)です。元曲はTR808によるぶっといビートとレイドバックしたリズム、
熱く滾るボーカルの掛け合いのバランスで聴かせていましたが、En VogueのバージョンはTLC/Waterfalls以降な
ヒップホップソウルのマナーを感じる音作りで、エレピやギターのバッキングが加わると70sソウルのような
オールドスクールな質感を漂わせます。

ノースカロライナ州出身のシンガー、Kino Watsonが1996年に発表した1stアルバムから、
レイドバックしたビートと丁寧に重ねられた繊細なコーラスワークが心地良い
絶品のスロウ・ジャム、I'm The Man (Your Mama Been Warnin' You About)です。
プロデュースもセルフプロデュースで行った一枚で、その他にもThe Floaters/Float Onをサンプリングした
オーセンティックなメロウBring It On、Darryl Shepherdとのco-produceによる妖しげなヒップホップソウル、
Body Languageでは乾いたスネアの音色が時代を感じさせます。地味ですが巧みなリードヴォーカルの表現を
堪能できる一枚でした。

今やシティポップのアンセムとなった竹内まりや/Plastic Loveのカヴァーが収録された
女優、歌手の大西結花の1991年作から、イントロのガラスが弾けるような音色のシンセや、
シンプルなベースラインと、突き抜けるリヴァーブ感を備えた暖かなガールポップです。
少し安っぽいホーンのソロはまだフュージョン~スムースジャズの香りを残しています。

ネオソウルが時代の中心と評価されがちな90年代半ば~00年代初頭のR&Bですが、
良く振り返ると、以前取り上げたYours TrulyやA Few Good Men, Brian McKnightなど、
いわゆる「歌唱音楽」としてのソウル/R&Bを表現するアーティストも確かに居ました。
Jason Weaverは1979年生まれ、シカゴ出身の子役上がりのシンガーで(Rahsaan Pattersonも同じく子役上がりですが)、
弱冠16歳にしてリリースされたフルアルバム、Love Ambitionを取り上げました。
Kipper Jones, Booker T.,Rasaan Pattersonなどを手掛けたKeith CrouchやRobin Thicke、J.R. Hutson(Leroy Hutsonの息子)
などがプロデュースを手掛けています。
そのボーカルスタイルは一聴してMichael Jacksonに強い影響を受けたものと分かりますが、
軽やかにビートを乗りこなしながら、巧みな音の止め方を見せる技術に驚かされます。
特にアーバンでジャジーなミッドSo in Loveは印象的なシンセのリフと、遠くに聴こえるストリングス系の白玉、
Sherree Ford-Payneの艶やかなコーラスの対比が最高に美しい。

1976年生まれ、コンプトン出身のシンガー、TQの1998年リリースの1stアルバム(USR&B#122, UK#27)から、
ヒットシングルとなったWestside(USR&B#12, UK#4)を取り上げました。
これも絶品のスロウジャムですが、生演奏によるトラックはMint Conditionの作り出すグルーブを思い起こさせます。

ミズーリ出身のファンクバンド、Bloodstoneの1978年作は心斎橋のGroovenut Recordsで手に入れました。
Winston Monsequeがプロデュース、Al Johnsonがアレンジャーに参加したことで、
アーバンなテイストが強まった一枚になっています。オープンカーに滑り込む女性のジャケットもお洒落です。
You Bring Out The Best In Meは冒頭の鋭いフィルインから一気に引き込まれ、
芯のあるファルセットのリードボーカル、メロディアスなベースラインといい、
レアグルーブに必要な要素すべてが詰まった良曲です。

詳細不明な6人組ボーカルグループ、Sharpの1989年作は、熱田神宮近くのBOOKOFF PLUS 熱田国道1号店で
見つけました。ELEKTRAから発売された一枚で、ニュージャックスウィング的なアプローチの曲が目立ちますが、
その中でもゴスペルライクな豪華なコーラスが映える極上のスロウジャム、Second to Noneを選びました。
一周して、この如何にもわざとらしい音色のシンセベースや、シャキシャキしたカッティングが
お洒落に聴こえるから不思議なものです。

ワシントンD.C.出身の4人組ボーカルグループ、Pure Soulの1995年作も選びました。
En Vogueの件で少し述べましたが、同じくFoster & McElroyがプロデュースに参加しているほか、
Teddy RileyやRaphael Saadiqも参加している辺り、気合の入り具合を感じます。
Teddy RileyとRodney JerkinsによるSomething About The Way That You Doは時代の流行を感じさせる
ヒップホップソウルで、巧みなコーラスとダークで艶消しなハーモニーの組み合わせは安心して聴いていられます。

以前、大塚愛/Strawberry Jamを取り上げた時も、これほどまでにグルーヴィーでキャッチーなJPOPがあったのか、
と再発見した喜びを感じましたが、オブスキュア・シティポップディスクガイドで取り上げられた
この松浦亜弥の2006年作も、まさにそんな一枚でした。
自身の有名曲を生演奏とアーバンな編曲で再録した作品ですが、何曲か新曲も含まれています。
ジャズ/フュージョン系の鍵盤奏者、Ben Sidranらのペンによるアシッドジャズな新録音曲、
Rock My Bodyを選びました。Incognito~BNH直系のタイトなリズムパターンとファルセット混じりの
センシュアルなボーカル表現の細やかさに驚かされます。
その他、ヒット曲LOVE涙色(#3)もグルーヴィーでしっとりとした質感の一曲に生まれ変わっています。
他にもNorah Jones/Don't know whyのカヴァーなど面白い取り組みも多数、隠れた名盤でした。

まだまだ取り上げられていないLP, CDが多数あります、次回もお楽しみに。

前編

中編

後編

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  1. 2020/02/13(木) 16:47:01|
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私的名盤放送第59回 「アーバンブギーとアキシブ系、ガールポップで送る新春2時間スペシャル」

私的名盤放送第59回
「アーバンブギーとアキシブ系、ガールポップで送る新春2時間スペシャル」


私的名盤放送#59 3

私的名盤放送#59 2

私的名盤放送#59 1

「放送アーカイブはこちらから」

M1 マリンスノーの都市 /ブルー・ペパーズ 『Believe in Love / マリンスノーの都市』 (2019)
M2 Are You the Woman /Kashif feat. Whitney Houston 『Send Me Your Love』 (1984)
M3 If I Ever Lose This Heaven /Maxine Nightingale 『Right Back Where We Started From』 (1976)
M4 彼女とTIP ON DUO /今井美樹 『Ivory』 (1989)
M5 MAGIC TIME /スダンナユズユリー 『MAGIC TIME』 (2019)
M6 If You Want Me /Phyllis Hyman 『Living All Alone』 (1986)
M7 オールドファッション /坂本真綾 『今日だけの音楽』 (2019)
M8 This is What We Like /Noora Noor 『CURIOUS』 (1999)
M9 Magazine Lover /Pieces 『Pieces』 (1978)
M10 What About Our Love? /Maysa 『Maysa』 (1995)
M11 Groovelatino /Hiroshima 『Groovelatino』 (2019)
M12 愛の歌 /ゴスペラーズ 『G10』 (1998)
M13 MARINARING /河野万里奈 『水恋』 (2019)
M14 Better Days /The Blackbyrds 『Better Days』 (1980)
M15 For the Love of You /Rafael Cameron 『Cameron All The Way』 (1982)
M16 Why You Take My Love /Nicole 『What About Me?』 (1985)
M17 Lovers /Pieces of A Dream 『Pieces of A Dream』 (1979)
M18 Prisoner Of Love /Terry Steele 『King Of Hearts』 (1990)
M19 気まぐれイニシエーション /Erii 『Cherii♡』 (2019)
M20 Fast Lane /Kool Customer 『Kool Customer』 (2019)
M21 It Seems Like You're Ready /R. Kelly 『12Play』 (1993)
M22 笑顔。 /安野希世乃 『笑顔。』 (2018)
ED My Graffiti /水瀬いのり 『Catch the Rainbow!』 (2019)

【放送後記】
明けましておめでとうございます。12月はレギュラー放送をやれずに過ぎてしまいました。
勤務の忙しさにかまけて放送できずおりました。申し訳ありません。
しかしその間に、2010年代ベストアルバムや、以前より書き溜めていたラーメン名店10選などを編集できましたので、
そちらの方も是非お楽しみ頂ければ幸いです。

加えて、昨年は「私的名盤紹介アネックス」の1年でもありました。休みを見つけては商業施設をめぐり、
東海3県のショッピングモール写真集としては、Web上で見られるもののうち最も多くの施設を収録しているかと思います。
これからも、岐阜県、三重県中部などの商業施設まで足を延ばしていこうと思っております。お楽しみに。

今回は、昨年レコードハンティングのため行ってきた心斎橋と渋谷、下北沢のレコードショップで集めてきたものを
中心に、その他にアキシブ系、シティポップなどを集めてお送りした新年2時間スペシャルです。

VIVID SOUNDからデビューした福田直木さん、井上薫さんの2人組によるAOR~シティポップユニット、
ブルーペパーズのニューシングルを選びました。M1はあえて少しチープに作られた軽めのドラムス
(生ドラムをサンプリングして構築しなおしたNightfly/Donald Fagenのような音作りにも聴こえます)と
Dionne Warwick/For YouでのJay Graydonの作る音世界を思わせるようなリバーブ感とリズムギターのフレーズに
思わずにやりとさせられます。放送に選んだのは、琴のような音色のシンセが使われ、オリエンタルな響きのあるコード感の
佐々木詩織(山下達郎のサポートで知られる佐々木久美さんの娘)さんとのデュエット、M2です。
数多くのAOR~フュージョン系のアーティストのバックを務めたLeland Sklar
(B, James Taylor, Barbra Streisand, Billy Cobham, 松任谷由実、TOTO, Rita Coolidge, David Sanborn etc),
高中正義のサポートで知られる宮崎まさひろ(Ds)、そしてKinKi Kidsのサポートで知られる若手ギタリストの外園一馬などが
参加しています。後半のハーモニカソロは、Stevie Wonderの吹くそれのような美しさです。
アウトロにかけて、佐々木さんのボーカルはソウルフルとなり、その魅力が堪能できます。傑作でした。
2ndフルアルバムの制作が待たれるところです。近年のシティポップ~AOR系のアーティストの中で、
キャッチーさ、メロディの美しさとフックのあるバックトラック、ジャジーで凝った編曲のバランス、演奏のニュアンスの細やかさ、
その全てにおいて、ブルー・ペパーズがトップにいると確信しています。まだアルバムを聴かれていない方は必聴です。
(最近各種ストリーミングにもアップロードされました)

続いては、ブラックコンテンポラリーを代表するプロデューサーであるKashifの全盛期のアルバム、
1984年作から、若き日のWhitney Houstonをフィーチャーした夢見心地のメロウ、Are You the Womanです。
極めてシンプルな構造の楽曲であるにもかかわらず、暖かく優しい気持ちにさせてくれる魔法掛かった一曲です。
後半にかけて派手なスラップベースと音の抜き差しで展開を作るクラブミュージック的な展開も見事です。

UK出身のソウルシンガーで、現代の視点から見てシティソウル、BCM的なアプローチの楽曲も多い
Maxine Nightingaleの1976年作から、元々Leon Ware作の楽曲で、Quincy Jones/Body Heat(1974)に
収録されたIf I Ever Lose This Heavenのカヴァーを選びました。
ワウの掛かったブルージーなリズムギターや乾いたドラムス、切れ味鋭いホーンに、滑らかでどこまでも伸びるボーカルが
朗々と歌い上げる名演です。70sソウルを代表するエヴァーグリーンな作品でした。

続いて、シティポップで、今井美樹の1988年のシングル、彼女とTIP ON DUOを。上田知華と秋元康のタッグによる一曲で、
独特にシンコペートしたリズムの作りなどはフュージョン的なニュアンスがあり、佐藤準(ASKA, 杏里、光GENJI)のセンスに
よるものなのではないかと思います。この時代ならではのコズミックな音作りが堪りません。
スウィンギーなリズムやサビ前の展開はJUDY AND MARY/そばかすにも近い魅力がある一曲です。

雰囲気を少し変えて、LDH所属の女性3人組ダンスボーカルグループであるスダンナユズユリーのニューシングル、
MAGIC TIMEを選びました。アニメ「ガンダムビルドダイバーズ Re:RISE」のEDに選ばれた一曲で、
2000年代の邦楽R&Bを思い起こさせるベルベッドな肌触りのあるトラックに仕上がっています。
最近のボーカルグループではBananaLemon/DOWN的な音作りで、ラップのフロウやハイハットのリズムなどは
現代のトラップの特徴もバランスよく取り入れられていると思います。

そしてディスコクイーンとしてReggie Lucas/MtumeのコンビによるプロデュースのYou Know How to Love Meで
知られるPhyllis Hymanの、1986年にフィラデルフィアインターナショナルから発売されたブラコンの隠れた名盤、
Living All Aloneを取り上げました。LeRoy & Tom Bellが参加する同作からポコポコしたリズムマシンの心地いいA3を。

そして昨年発売された声優/SSWの坂本真綾のニューアルバム、今日だけの音楽から、
the band apartの荒井岳史(Vo, G)作曲、近年では花澤香菜のプロデュースで知られる北川勝利の編曲という
奇跡的な組み合わせによるオールドファッションです。以前のthe band apart提供曲Be Mine!の緊張感あふれる
コード進行からは一変して、ジャジーな造りではありながらも、AOR/シティポップな色合いが増した甘酸っぱい一曲で、
音数は絞られながらも、煌めくエレピのバッキングなどのセンス、ラストサビに掛けて盛り上げていく編曲は
いかにも北川勝利らしさを感じます。少し歪んだギターソロも、敢えて弾き過ぎずで、
チョーキングのニュアンスが最高に気持ちいいです。
他にもMondo Grossoの大沢伸一による、ACOの楽曲を思わせるような、暗くミニマルなM3や、
東京事変の伊澤一葉(Key)によるラテンジャズポップスなM5、
キリンジの堀込泰行と、河野伸(ACO, Crystal Kay, 古内東子、ハロープロジェクト、COSA NOSTRA, SPANK HAPPYなど)の
組み合わせによるスケールの大きなバラードM7,
ゲスの極み乙女の川谷絵音によるプロデュースのM4, M9など、豪華な作家陣が多数参加しています。

一気にモノトーンな雰囲気のヒップホップソウルも。主に00sにNe-YoやRhiannaのプロデュースで、
当時のUSR&Bの最先端のサウンドを作り出してきた、ノルウェー出身の2人組プロデューサーユニット、Stargateの
初期のプロデュース作品から、UAE出身で難民としてノルウェーに住むようになったシンガー、Noora Noorの
ソロアルバムを選びました。極めて調性感の薄く、カズーとうねうねと動くベースラインで作られる重いグルーブが
堪らないヒップホップソウルです。Timberland以降のラテン化が進んだR&Bの時代を予見するサウンドでした。

Jeff Paris(G, Leon Ware, Jeffrey Osborneへの楽曲提供でも知られる)を中心とするスタジオミュージシャンを集めた
グループであるPiecesの唯一作から、哀愁漂うウェストコーストロックなダンサー、Magazine Loverも最高でした。
Michael McDonald的なキーボードのリフをメインにファルセットのコーラス、整然としたリズムが絡む一曲です。

日本で特に人気の高いアシッドジャズバンド、Incognitoのボーカリストとして知られるMaysaの1stアルバムに
収録されている95年発売のシングル、What About Our Love?です。80sソウル~スムースジャズな雰囲気の
イントロに打ち込みのスネアが入り、生ベースの作るグルーブとのバランスが堪らない一曲です。
アシッドジャズとヒップホップソウル, 後のCraig DavidなどのUKガラージの丁度間を行く、絶妙なバランスの編曲でした。

アシッドジャズと並んで日本で人気の高い音楽ジャンルの代表がフュージョン/スムースジャズだと思います。
日系アメリカ人3世のメンバーによってアメリカで結成されたフュージョンバンド、その名もHiroshimaも、
FruitscakeやShakatak, 日本勢ではCasiopea, T-SQUAREなどと並んでいい意味でダサくてキャッチーなフュージョンが
聴けるバンドの一つです。ホーン系のシンセのオブリガートや、一貫して流れるテーマがキャッチーで素晴らしい、
彼らの最新作、Groovelatinoです。

日本のR&B, ゴスペルなどのブラックミュージック受容の歴史の中で、山下達郎~久保田利伸と並んで重要な役割を
果たしてきたといえるゴスペラーズですが、JPOPとしての親しみやすさを保ちながらも、
ブラックミュージックらしいグルーブやハーモニーの魅力を最大限引き出した楽曲たちは、
時代が経っても色褪せない唯一無二なサウンドになりました。
彼らの10thシングル、BOO〜おなかが空くほど笑ってみたい〜(アニメ「はれときどきぶた」のOP)のB面に収録され、
ベスト盤G10に収録された、ニュージャックスウィングなシンセのイントロと少しレイドバックしたビートが
最高に心地良い愛の歌です。
後半ではEmotions/Best of My Loveのフレーズを引用したりと、ブラックミュージックへの強い愛を感じます。
CHEMISTRY/Us(2003)と並んで、JPOPらしい煌めくメロディと、重いアンサンブルが見事に融合した名曲でした。
最近だとクロックワイズ/駒形友梨のアンサンブルにも近いニュアンスを感じます。90sJPOPが残した大切な遺伝子です。

アキシブ系から、1990年生まれのアニメソング系シンガー、河野万里奈のニューシングル、水恋(すいれん)の
M2 MARINARINGです。饒舌なオブリガート、ボイスパーカッションとフィリーなストリングスを組み合わせたシティポップで、
一十三十一/City Diveに収録されていそうな涼しげなアーバンダンサー。

キーボーディスト、プロデューサーとして、フュージョン、ディスコの一時代を作り上げたGeorge Dukeが
手掛けた4人組、Blackbyrdsの1980年作、Better Daysから剃刀のようなドラムスの作るグルーブと
うねるシンセベースのバランスが堪らないブギー、A3を選びました。ディスコ期のGeorge Dukeソロ作がお好きならマストの
レアグルーブです。粘り付くグルーブに満ち満ちています。

フィラデルフィアソウルを代表するグループ、The SpinnersのG.C. Cameronの実弟であるRafael Cameronのソロ作、
Salsoulから発売された1982年作からIsley Brothersの同名曲とは随分と雰囲気を異にしたアーバンブギー、
For the Love of Youです。Michael Jacksonを意識しまくったフェイクやボーカルが時代を感じさせます。

1958年生まれ、ニューヨーク出身のソウルシンガー、Nicole McCloudの1st, 1986年作から
USダンスチャート10位のヒットとなったDon't You Want My Loveです。
映画Ruthless PeopleのOSTに収録されています。Aldo Novaのペンによる1曲で、多幸感溢れるブラックコンテンポラリーです。
Anita Baker/Raptureに収録される楽曲たちをもう少し暖かく明るいサウンドへと振ったようなサウンドで、
Whitney Houstonの大ヒットを予見させる一曲だと思います。ソウルフルなコーラスが入っていますが、
あくまでスクエアなリズムパターンの上に乗っており、踊りやすく大衆に膾炙するバランス感覚が見事です。

Grover Washington Jr.に見いだされたフィラデルフィア出身のクワイエットストーム~フュージョンバンドの
Pieces of a Dreamの1st, 1981年作から、太いベースラインと暖かいエレピのブルージーなバッキングに、
嗄れたボーカルのニュアンスがサザンソウルを感じるスロウ、Loversです。

Luther Vandross, Glenn Jones, Freddie Jacksonらと並んで、ブラコン系シンガーとして隠れた名盤を
残しているシンガー、Terry Steeleの1stアルバム、1990年作からA1に収録されている絶品のクワイエットストーム、
Prisoner Of Loveです。クワイエットストームと言うと、イントロのシンセのフレーズで如何に心を掴むか、
というのが個人的に重要なポイントなのですが、パッド系の音色から始まりホーン系のキャッチーな
リフが入る見事なイントロといい、高過ぎず低すぎずのスムースで力強いバランスの声も最高です。
スタジオミュージシャンにはPaul Jackson Jr.(G), Ray Parker Jr.(G), Freddie Washington(B),
Patrice Rushen(Key), George Duke(Key), Gerald Albright(Alto Sax), Howard Hewett(Chorus)
James Ingram(Chorus), Mic Murphy(ex. The System, CHorus)、Philip Bailey(Chorus)
Leon Ware(Chorus), Phillip Ingram(Chorus)など錚々たる面々が参加しています。
その他、George BensonのIn Your Eyesを思わせるようなミッド、DeliciousではPatrice Rushenのバッキングが見事です。
Jam & LewisがプロデュースしていたAlexsander O'Nealの諸作を思わせるTR808サウンドなYou Fixed The Woundなど、
アーバンでメロウなクワイエットストーム満載の傑作です。心斎橋のレコードショップ、Rare Grooveで見つけて即買いしました。
他にもCCM系やシティポップなどもツボを押さえた品揃えで、最近訪問したお店の中でも特にお気に入りのお店でした。
神保町のラバーガードレコードイーストレコード、浜松市のSoul Clapなどと並んで、AOR, BCM, 80sソウル好きには
おすすめのお店です。

千葉県出身の声優、1997年生まれの山崎エリイのErii名義での1stEPから、宮川弾(ex. ラヴ・タンバリンズ)のペンによる
一十三十一&クニモンド瀧口のタッグを思わせるようなアーバンミッド、気まぐれイニシエーションです。
もう一つ、アキシブ系ではFlying Dog系の女性声優、シンガーの安野希世乃(『冴えない彼女の育てかた』加藤恵役など)の
2nd EPから表題曲の笑顔。を選びました。花澤香菜に始まり、伊藤美来、駒形友梨、斉藤朱夏など、90s-00s JPOPの
美味しい部分を見事に抽出したうえで、アニメソングとしてのキャッチーさも兼ね備えた、優れたポップスが百花繚乱の
様相を呈しています。表題曲の笑顔。は、ややスロウでリゾートミュージック然としたトラックに、
気怠い表現のボーカルがたまらなくスムースなシティポップです。サビ部分では繊細な多重コーラスと、
岩崎宏美/Street Dancerを思わせるエレガントなメロディが素晴らしい。他にも、SMAPの90sを支えた
作曲家であり、JPOPのメインストリームにブラックミュージックのエッセンスを取り入れてきたコモリタミノルの
ペンによるホーンの派手なアレンジが楽しいM1, EPOによる爽やかでシンプルなM2,
渋谷系とメインストリームのポップスを繋ぐ位置にいた堂島孝平によるWonder Shotは、
北川勝利の編曲と合わさると、水樹奈々のElements Garden期を思わせるような高揚感溢れる一曲に仕上がっています。
そのほか、鈴木祥子(松田聖子、Wink、吉村由美(PUFFY)などへの提供で知られる)による
ジャジーなバラードM5は、Al Greenのような枯れた、シンプルなリズムパターンと、
今にも消えてしまいそうなファルセットで繊細に歌うボーカル表現が完璧にマッチしたM5かすかなかなしみ、
ポスト渋谷系、アキシブ系を代表する名曲と言える花澤香菜/恋する惑星を生み出した、
岩里祐穂&北川勝利の最強タッグによるM7ロケットビートなど、上質で丁寧に作り込まれた
ポップスが詰め込まれた佳作だったと思います。

LA出身のトラックメイカー、トークボックスプレーヤーのB. Bravo, シンガーのRojaiの2人組による
ユニット、Kool Customerの最新作、セルフタイトルから、TuxedoのサウンドをよりZapp的なエレクトロなサウンドへと
傾け、モダンな音作りを適所に加えて作り上げたブギー、Fastlaneも取り上げました。
Midas Hutch, Le Flex, Tuxedoなどと合わせて、80sブギー再評価の重要なアーティストとなっていくのではないでしょうか。

そして、終盤には90s以降のR&Bのサウンドに最も大きな影響を与えたR.Kellyのソロ名義としての
1stアルバム、1993年作から、USR&Bチャート29位となった、蕩けるようなスロウ、It Seems Like You're Readyを選びました。

最後には、昨年発表された水瀬いのりのニューアルバムから、嵐/Love so sweetのB面、いつまでもでデビューし、
AKB48/ポニーテールとシュシュの作曲でも知られる多田慎也と島田尚のタッグによる壮大なアレンジのストリングスと、
デビュー以来成長を遂げた、伸びやかに張り上げる地声と透明感溢れるファルセットのバランスが素晴らしいボーカルが、
切々と歌うメロディの美しさといい、アルバム(Catch the Rainbow!)の最後を飾るにふさわしい傑作でした。
今年初めて参加するツアーも楽しみです。

長くなってしまいましたが、新年を飾るにふさわしい佳曲をたっぷりと取り上げた2時間、いかがでしたでしょうか。
年間ベストアルバムのほか、レギュラー放送も取り組んで参ります。

私的名盤紹介/私的名盤放送/私的名盤紹介アネックスを今後とも宜しくお願い申し上げます。








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  1. 2020/01/28(火) 11:14:00|
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プロフィール

Systematic Chaos

Author:Systematic Chaos
独断と偏見により、お気に入りのCDを紹介して行きます。
医学部医学科の大学生として臨床医となるべく勉強していました。(2011/04-2017/03)
無事医師免許取得し、2017年より研修医一年目として社会人生活が始まりました。
新しいことばかりでストレスも多いですが、相変わらず様々な音楽に触れております。
山下達郎ファンクラブ
TATSURO MANIA会員。
水樹奈々ファンクラブ
S.C. Nana Net 会員。
上坂すみれファンクラブ
コルホーズの玉ねぎ畑 会員。
自分にとって魅力的な音楽を、様々な視点で、
新旧洋邦を問わず掘り下げて参ります。
初心者ですが宜しくお願いします。
好きなジャンル:
1. AOR, MOR, ソフトロック
2. R&B,ファンク, モータウン,
ニュージャックスウィング,
フィラデルフィアソウル, シカゴソウル,
ブルーアイドソウル
3. ポップス、Jポップ
渋谷系、ニューミュージック
4. プログレッシブロック
5. ハードロック, へヴィメタル,
プログレッシブメタル, スラッシュメタル,
メロディックデスメタル,ブラックメタル
6. ジャズ,フュージョン,
ハードフュージョン, アシッドジャズ,
ハード・バップ, ジャズファンク,
ジャズロック
7. ジャジーヒップホップ,
オルタナティブヒップホップ
8. エモ, スクリーモ
9. ハウス, アシッドハウス,ディスコ

ライブラリは65,000曲ほどです。
ヘッドフォンはAKGのQ701、Audio TechnicaのATH-ESW9、
イヤフォンはShure-SE425を使っています。
①DENON PMA-50 + Zensor1 (USB-DACプリメインアンプ+スピーカー)
②iPod Classic+TEAC-HAp50(ヘッドフォンアンプ)
③ONKYO DP-X1A のいずれかで聴いています。
ブログとして記事を書くことを通じて
自分のライブラリと向き合ってみると、
相当趣味が偏ってるということを
痛感しています。
これから沢山の音楽に触れ、勉強していきたいです。
たまに医学関連の記事や日々の雑感を書いております。
※当ブログはリンクフリーです。
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※Twitterもやっております。
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