私的名盤紹介―真の雑食を目指して

自分の心に残った作品を紹介することで、新たな音楽を見つけるきっかけとして頂ければ嬉しいです。

今日の一枚(407) NBCP/Neighbors Complain(2017)

Album: NBCP
Artist: Neighbors Complain
Year: 2017
Genres: Soul,Disco, Funk, New Jack Swing

Neighbors Complain

大阪府出身の4人組日本のインディーロックバンド、2017年作。
Skoop On Somebodyのドラマー、野上幸平プロデュースによる1stフル。
コーラスのハーモニーやアシッドジャズ以降の軽快なグルーブを特徴とする演奏は、
過去のSkoop on Somebody作品やSoul Serenade/ゴスペラーズなど邦楽の00sR&Bを思わせるサウンドです。
M5などUKネオソウル的な翳りのあるハーモニーを中心にしたもの、
同様にJ Dillaに代表されるヨレたビートを中心に構成したM8も、鈴木雅之のソロアルバムを思わせるような、
歌謡的なメロディを組み合わせてJポップとして成立させています。これも一押しです。
80sディスコ~ダンスクラシックな雰囲気が強くも、リズムはメロディックハードコア的なハードさがあるM1、
Bruno Mars/Chunkyを思わせるキーボードのリフが印象的なM2など多彩なアーバンソウルを聴かせてくれる貴重なバンドです。
フュージョンの定番のキメにニュージャックスウィングを思わせる音色のシンセを組み合わせたダンサーM7は
巧みなファルセットがセクシーな1曲、最高。
1stアルバムとはとても思えぬ熟成された演奏と、
フィラデルフィアソウル~ディスコ~ニュージャックスウィング~アシッドジャズ~ネオソウルまでを射程に収めた、
バラエティに富みつつも統一感のあるポップな1枚に仕上がっており、本年度邦楽ブラックミュージックの筆頭、
ともいえる出来栄えだと思います。邦楽R&Bファンには必聴の一枚。

Neighbors Complain プロモーションビデオ

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  1. 2017/09/09(土) 15:54:02|
  2. Neighbors Complain
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今日の一枚(402)※

Album: Selfish
Artist: Terry Black
Genres: Neo Soul, Soul, R&B

Selfish

アメリカ、オハイオ州スプリングフィールド出身のシンガーソングライター、音楽プロデューサー、
エンジニア、キーボーディスト。セルフプロデュースによる2007年作の1st。
情報に関しては中古セールで100円で輸入盤を手に入れました。

自身でスタジオを運営していた叔父のDaniel Smithの影響で歌と作曲にのめり込むようになります。
影響を受けたミュージシャンとしてはJames Brown, Michael Jackson, Jimmy Jam and Terry Lewis,
Quincy Jones, Stevie Wonder, Prince, Babyface, Teddy Riley, Smoky Robinsonなどで、
そして最も影響を受けたのはMarvin Gayeということのようです。

The New Editionが活躍していた時代、彼は様々なコーラスグループに所属し、
LeVert, Natalie Coleのバックコーラスを務め、ファンクバンドのRoger and Zappにも
そのパフォーマンスを注目されます。

その後はNelsen Rangellなどジャズミュージシャンのリミックスを行ったり、
ヒューストンでの大学在学中には1stソロアルバムであるTwilightを制作しています。
地元オハイオに戻った後、コロラド州デンバーにあるGuitar Centerで働きながら、
楽曲のプロデュースとエンジニアリング、スタジオ経営のノウハウを学んでいきます。

そして、彼自身と、オハイオのスプリングフィールド出身のシンガー、
Benjamin Macklin Jr.の二人でデュオBLACKMACを結成、その才能に注目が集まるようになり、
デンバーのTV局の番組でテーマソングを制作したり、FM番組のテーマソングを作るなどしています。
2007年にはソロデビュー作として本作が発売されることとなります。

音楽性としては、D'Angelo系の独特のリズムの粘りも確かに存在しますが、
それは音色の選択の部分に表れている傾向が強く、全体としては70s-80sの古き良きソウルの、
とりわけMarvin Gayeのようなフリーソウルの影響が強いように感じられます。
ボーカルの質感は繊細で、柔らかい歌唱と、スウィートソウル的なシルキーなアレンジ、
一人多重コーラスによるハーモニー、ラップを加えたヒップホップ寄りのトラックなど、
バラエティに富んだ、粒揃いなトラックが並んでいて、もっと聴かれても良い一枚だと思います。
ネオソウル音像の中にも暖かみのあるトラックが並ぶ隠れた好盤。

Losing Controll
鼻にかかったような気怠いボーカルと重いキック、不気味なキーボードが浮遊感たっぷりです。
チープなSEの入った展開からはジャジーさも加わっていきます。

So Deep In Love
多重録音のコーラスの透明感と囁くようなボーカルが心地いいスロウです。これも良い。

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  1. 2015/11/27(金) 00:07:44|
  2. Terry Black
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今日の一枚(396)

Album: Adriana Evans
Artist: Adriana Evans
Genres: R&B, Soul, Hip Hop, Funk

Adriana Evans

アメリカ、カリフォルニア州サンフランシスコ生まれ、ロサンジェルス出身の
シンガーソングライター。1974年生まれ。1997年作の1st。
Billboard Top R&B/Hip-Hop Albums chartでは33位。

ジャズシンガーである母、Mary Stallingsと、ジャズサックス奏者である代父のPharoah Sandersの
影響もあって音楽一家に育ち、始めはジャズ、ブルースを中心に聴いていた彼女は、父の影響で
アフロミュージックやキューバ音楽に親しむようになっていきます。

18歳の時に大学入学のためロサンジェルスに移住し、ラッパー、作曲家であるDred Scottと
出会い、共に音楽活動を行うようになります。1994年にはScottのデビューアルバムである
the Vibe(RCA Records)にゲストボーカリストとして参加、1997年には彼女がScottの
プロデュースにより1stアルバムである本作をRCA Recordsから発表します。
この後二人は結婚し、現在に至るまで夫のプロデュースで一貫して5枚の
オリジナルアルバムを発表しています。

1stアルバムのヒットに伴って、周囲からのプロデューサー斡旋、ビジネススタイルに嫌気が
差したということだそうで、7年間各地を旅しながら、PMP RecordsのCEOであるPaul Stewartの
紹介で業界に復帰することになります。

今作はネオソウルブーム~UKソウルブームが到来する90年代後半の作品で、
ヒップホップの影響が見られるルーズなビートを、生音中心に組み立てていて、
ディーバタイプのアメリカのR&Bのようにギラつき過ぎず乾いたUK寄りの音でありながら、
キャッチーなソウルとなっています。楽曲によってはCurtis Mayfieldのような
シルキーなソウルから、ディスコ、ブラコン~クワイエットストームな風味の楽曲も
あったりと飽きさせません。Evansのボーカルは太すぎず細すぎずといった具合で、
リラックスして聴ける一枚だと思います。

#1Love Is All Aroundは、左チャンネルを流れる単音カッティングは
Luther Vandross/Never Too Muchを思わせるようなフレーズを鳴らし、
柔らかいホーンのバッキングが合わさったソウルフルなトラックですが、ドラムスの音は
乾いていて、遠くに定位された上物と生々しいボーカルの対比が美しいです。
緩くレイドバックしたグルーブに満ち満ちています。最高。
#2Seeing'Is Believingは、ハンドクラップとぶっといベース、オクターブを絡めたカッティングに
揺れ動くエレピ、キャッチーなサビが絡みついたダークでタイトなディスコチューンといった
趣の一曲。これも最高。
生音でありながらもブラコン~クワイエットストームな展開、クリスピーなギターと
挿入されるホーンがグルーブにタイトさを与えている#3Heavenもお気に入り。
硬くリバーブの掛かった、ヒップホップ的なマシンビートに男女ツインボーカルの
ハーモニー、ラップがフィーチャーされた#5Hey Brotherは、Ronny Jordanのような
アシッドジャズからの影響も感じられるようなトラックに仕上がっています。
一際メロディアスでリッチな音像で、Curtis Mayfieldを思わせるような#6Trippin'は、
パーカッションの音が全体にアコースティックでリラックスした雰囲気を与えています。
ピアノ弾き語りを基本としてしっとりと歌を聴かせる#7I'll Be Thereに続いて、
#8Love Meは、再びもたれかかったビートとパワフルなボーカル、様々に散りばめられた
トランペット、カッティングやフルートが味付けするモダンなR&Bです。
クラシカルなモータウンサウンドを思わせる爽やかなコーラスワークとシンプルなバッキングの
#9Looking For Your Loveも良いです。
スローテンポのバラード#11Say You Wantは、レゲエ的なカッティングとトランペットの
フレーズを中心に組み立てたトラックに、甘い高音ボーカルが良く合っています。
#12In The Sunは、伸びやかなファルセットボイスがフィーチャーされたボーカルと、
ファンキーな打ち込みドラム、ホーンのループでコンパクトに聴かせます。

生音中心のアレンジで、きゃつちーさの光る前半、モダンな打ち込みとファンキーな
展開でグルーブを作る後半と、すっきりと聴ける一枚となっています。
97年という時代を考えても、アシッドジャズでも、音圧のあるモダンなR&Bでも、
またはオーガニックなネオソウルでもヒップホップでもなく、
古き良きソウルからの影響を上手く現代風に昇華した一枚として、高い完成度だと思います。佳作。

Love Is All Around

Seeing Is Believing

Heaven

Hey Brother

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  1. 2015/07/17(金) 16:27:18|
  2. Adriana Evans
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今日の一枚(392)

Album: Next To You
Artist: Beverlei Brown
Genres: Soul, R&B, AOR, 2Step, New Jack Swing

Next To You

イギリス、イングランド、バーミンガム出身のR&B系シンガー、シンガーソングライター。
2001年作の1st。

母親の影響で地元の教会で聖歌隊として歌っていた彼女は、イギリス国内で名の通った
女性ゴスペルデュオのthe Clark Sistersに見いだされ共演したりするなどしていました。
彼女のデビューのきっかけとなったのは、同じくバーミンガム出身のポップスバンド、
the Fine Young Cannibalsが結成される前に、ゴスペルの歌えるボーカリストとして
声を掛けられたことでした。

弱冠10代半ばだったという彼女は、彼らのツアーにボーカリストとして参加するなど、
早くからその才能を発揮していました。学校卒業後は、地元バーミンガムに戻り、
しばらくは法律事務所の受付嬢をしていた時期があり、Ruby Turnerのツアーに参加してから、
多くの仕事が舞い込んでくるようになり、サポートシンガーとしてSimply Red, Joe Cocker,
the Brand New Heavies, Babyface, Chaka Khanなどのビッグネームとの共演を果たしています。
1995年には当時UKソウル~ブラコンでヒットしていた男女デュオであるThe Affairの
Just Can't Get Enoughのレコーディングに参加しており、これもまた隠れた名盤だと思います。

翌年の1996年には初めてのシングルであるOn and Onを発売しており、順調に活動している
ように見えましたが、当時所属していたレコード会社が既にレコーディングが終わっていた
彼女の1stアルバムの発売を延期するという事態になってしまいました。

その後しばらく不遇の時代が続いた彼女は、2000年にDome Records(UKソウルを取り扱う
レーベルの中でも、70s的な古典的なソウルに影響を受けたものを多く取り上げている
レーベルで、 Lulu and Bobby Womack, Beverley Knight, Eric Roberson, Tortured Soul,
Incognito, Brenda Russell, Rahsaan Patterson, Donnie, Carleen Anderson, George Dukeなど、
私的名盤紹介で紹介して来たアーティストもかなりここからリリースしていたりします)との
契約を果たし、遂に2001年に本作をリリースすることとなります。

プロデュースはバーミンガム出身のRob Derbyshire, Paul Solomonの二人による
Full Flava, 本作の一年前にCraig David(Craig Davidの項を参照)のプロデュースを行っていた
Full Crew(2Step関連では結構名の通ったチームらしいです)などのプロデュースチームが
行っており、Erykah Baduのような90s末~00s初頭のUKソウルとはまた一味違った、ある意味90sUSR&B的な
キャッチーさや強いビート感を持たせた曲であったり、アシッドジャズ的なアプローチの
ものであったり、或いは70sから80sのパターンミュージックであったり、
ブラコンやAORの香りがする楽曲が収録されており、良い意味で当時のUKソウルの流行とは
外した、ムーディーで都会的なサウンドになっています。

#1Somebody Knows How You Feelは、フュージョン的なアコギの16分カッティングのリフと
単音カッティングに歯切れの良い打込みドラムとソウルフルなコーラスを合わせた一曲。
こういう音だと普通はホーンやストリングスを足して分厚い音にするのですが、
あくまで音数少なくモダンなR&Bに仕上がっています。最高。
グイグイと引っ張っていくような入り組んだメロディラインが如何にも90sR&Bらしい
#2Love You Yesは、背後で微かに鳴っているストリングスはフィリーでありつつ、
生々しいスネアや低音の強調されたベースラインでダークな仕上がりになっています。お気に入り。
#2と同じ流れを引き継いだサウンドの#3Keep On Doing(What I'm Doing)は、シンセの哀愁漂う
オブリガートにブラコンの名残が感じられる一曲です。
ジャジーなミディアムスロウ#4Part Time Loverは、柔らかく艶のある高音の歌唱と、
レイドバックしたリズムトラック、随所に入れられたボイスサンプルも渋い魅力があります。最高。
#5Dedicateは、スクラッチの掛けられたキックとワウを掛けたカッティングギターのバッキングが
スピード感をだしながら、ハープのような音のシンセによるドリーミーなアルペジオや
滑らかなコーラスに包み込まれます。お気に入り。
エレピによるパーカッシブなコードリフを中心としたパターンミュージック
#7Gonna Get Over Youは、サビ前に往年のディスコ的な、
大仰な展開が詰められていてニヤニヤしてしまいます。
ベースもうねっていて生っぽい肉体的なアレンジになっています。最高。
(調べてみて知ったのですがどうやら元の曲はカナダ,モントリオール出身のシンガー
France Joli(1963-)の1982年作のヒット曲ということだそうです。良いカバーです。)
再びモダンなR&Bへと戻った#8Unhappy Ever Afterは、どことなく不穏な空気を
醸し出すサビでのコーラスワークにネオソウル色を感じさせる一曲となっています。お気に入り。
和琴のような音のオブリガートがアクセントとして用いられた#9I've Had Enough、
そして#10You Know You're Wrongは牧歌的なバラードとなっている前半部から、
粘りを見せるパワフルな歌唱が圧巻な後半部にかけてブラコン風味になっていく一曲です。
残りはリミックスバージョンです。
#11は#7のDisco Mixで、よりストレートでアクの無い4つ打ちディスコナンバーになっています。
#12On And On(The Finest Soul Mix)は、フランジャーの掛かったカッティングと
重いキックの4つ打ちと#7をモダンにしたような艶消しなダンスナンバーです。

メロディアスでキャッチーなR&Bでありながら、サウンドは渋くビートの強調されたもの
となっており、ブラコン、NJSから2ステップへの時代の移り変わりを感じさせる一枚で、
絶妙なバランスのクロスオーバーとなっています。佳作。

Somebody Knows How You Feel

Gonna Get Over You

Unhappy Ever After

Love You Yes

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  1. 2015/05/22(金) 01:05:31|
  2. Beverlei Brown
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  4. | コメント:2

今日の一枚(391)

Album: Poison
Artist: Bell Biv Devoe
Genres: R&B, New Jack Swing, Hip Hop

Poison.jpg

アメリカ、マサチューセッツ州ボストン出身の3人組R&Bユニット。1990年作の1st。
メンバーは、Ricky Bell, Michael Bivins, Ronnie DeVoeの三人です。
元々は80年代半ばから90年代に掛けてアメリカ国内のR&Bユニットとして大きな成功を収め、
Boyz 2 Men, Backstreet Boys, 'N Syncなどに影響を与えたNew Editionのメンバーでした。

彼らの他には、Bobby Brown, Johnny Gill, Ralph Tresvantの三人という知る人ぞ知る
メンバーが所属しており、三人は早い段階で、いわゆるブラックコンテンポラリーの界隈で
ソロで活躍していました。

本作はUSR&Bで1位となり、表題曲と2ndシングルのDo Me!は3位を記録しています。
プロデュースはPublic Enemyを担当したLouil Silas, Jr.やDr. Freezeが行っており、
全盛期のニュージャックスウィングのサウンドが堪能できます。
オリジナルアルバムは2001年に3rdを出して以来リリースしていませんが、
彼らは現在でも同じ三人でパフォーマンスを行ったり、New Editionの再結成に関係したりと、
活動を続けています。

三人のうち、Ricky Bellはリードボーカル、Michael Bivinsはラップとポエトリーリーディング、
Ronnie DeVoeはラップを担当しており、ニュージャックスウィングの作品の中でも、
本作はヒップホップ的なハードなグルーブとビート感があり、ラップをかなり
積極的に取り入れています。スピード感があってダイナミックで、しかしながら音を
詰め込みすぎず、短く切られたボイスサンプリングの使い方のセンス、パーカッシブな
エレピのコードバッキングなど、この時代ならではの音像だと思います。
本作はアメリカ国内で400万枚以上を売り上げ、Billboard 200では5位となっています。

左右に思い切り振られたキックがビシバシと決まっていくイントロが堪らない#1Dope!は、
ギラギラしたメロ部分ではエフェクトの掛けられたボイスサンプルがパーカッシブに鳴り、
サビ前にコズミックなシンセが入ってくる展開もベタベタですがクールです。
後半の訥々としたラップも最高です。
ぶっとくサスティーンの短いベースと甲高いスネアに単音カッティングのサンプリング、
微かにコード感を提示するシンセの入った#2B.B.D.(I Thought It Was Me)?は、
ますますビートが強くダークでファンキーな一曲になっています。最高。
続いてまだまだ重いビートが続く#3Let Me Know Something?!は、巧みなスクラッチが
駆使されたイントロからゴリゴリした展開にシンセのコード弾きがパーカッシブに
入っていくというお決まりの展開となっています。お気に入り。
#4Do Me!は、ウネウネしたシンセベースのリフ、カッティングを中心に、
エロい喘ぎ声が聞こえる中メロディアスに仕上がっています。
表題曲の#6Poisonは、元New Editionのメンバらしい美麗なコーラスが
フィーチャーされており、力強いビートの中で幾度となく迫ってきます。
ラップパートのバックがキラキラしたバッキングなのも良いバランスです。
適度に攻撃的でありながら中毒性もあって最高。
ひたすらにワンコードのカッティングがサンプリングされている
中でラップを中心に組み立てられた#7Ain't Nut'in' Changed!、
本作では貴重なスロウテンポのバラード#8When Will I See You Smile Again?は、
リズムマシンの残響が頽廃的な感じを与え、随所に挿入され迫ってくるSEがシリアスで
陰鬱な感じを醸し出していますが、ベースラインは低音の良く出た暖かみのある
フレージングで、甘く蕩けるようなコーラスワークと組み合わさって、
極上のクワイエットストームとなっています。最高。
続いてスロウテンポでしっとりと聴かせる#9I Do Need Youも、
音数の絞られたリズムトラックと、薄く聴こえてくるコーラスに包まれます。
Ricky Bellのボーカルも一段とパワフルでエモーショナルです。
サックスのロングソロ、キーボードソロの掛け合いで終わって行きます。

重くもたれかかったビートと、殆どコードが鳴らず暗いサウンドの中に、不気味とも
言える魅力を醸し出すシンセやボイスサンプルが的確なタイミングで、しかし突然に入ってきて、
混ざり合ってスペイシーな音に包まれる時の気持ちよさは、NJSならではの楽しさだと思いますし、
そうしたカタルシスを存分に味わえる一枚だと思います。
BOOK OFFで280円で買ったNJSのアルバムは数限りありませんが、これはジャケ買いして
本当に正解だったと思います。傑作。

Dope!

B.B.D.(I Thought It Was Me)?

Poison

When Will I See You Smile Again?

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  1. 2015/05/21(木) 01:10:03|
  2. Bell Biv Devoe
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プロフィール

Systematic Chaos

Author:Systematic Chaos
独断と偏見により、お気に入りのCDを紹介して行きます。
医学部医学科の大学生として臨床医となるべく勉強していました。(2011/04-2017/03)
無事医師免許取得し、2017年より研修医一年目として社会人生活が始まりました。
新しいことばかりでストレスも多いですが、相変わらず様々な音楽に触れております。
山下達郎ファンクラブ
TATSURO MANIA会員。
水樹奈々ファンクラブ
S.C. Nana Net 会員。
上坂すみれファンクラブ
コルホーズの玉ねぎ畑 会員。
自分にとって魅力的な音楽を、様々な視点で、
新旧洋邦を問わず掘り下げて参ります。
初心者ですが宜しくお願いします。
好きなジャンル:
1. AOR, MOR, ソフトロック
2. R&B,ファンク, モータウン,
ニュージャックスウィング,
フィラデルフィアソウル, シカゴソウル,
ブルーアイドソウル
3. ポップス、Jポップ
渋谷系、ニューミュージック
4. プログレッシブロック
5. ハードロック, へヴィメタル,
プログレッシブメタル, スラッシュメタル,
メロディックデスメタル,ブラックメタル
6. ジャズ,フュージョン,
ハードフュージョン, アシッドジャズ,
ハード・バップ, ジャズファンク,
ジャズロック
7. ジャジーヒップホップ,
オルタナティブヒップホップ
8. エモ, スクリーモ
9. ハウス, アシッドハウス,ディスコ

ライブラリは65,000曲ほどです。
ヘッドフォンはAKGのQ701、Audio TechnicaのATH-ESW9、
イヤフォンはShure-SE425を使っています。
iPod ClassicにTEAC-HAp50またはATH-PHA31i(ポータブルヘッドフォンアンプ)を挿して聴いています。
ブログとして記事を書くことを通じて
自分のライブラリと向き合ってみると、
相当趣味が偏ってるということを
痛感しています。
これから沢山の音楽に触れ、勉強していきたいです。
たまに医学関連の記事や日々の雑感を書いております。
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