私的名盤紹介―真の雑食を目指して

自分の心に残った作品を紹介することで、新たな音楽を見つけるきっかけとして頂ければ嬉しいです。

今日の一枚(336)

Album: Evolve
Artist: Chelsea Grin
Genres: Deathcore, Black Metal, Progressive Metal, Metalcore

Evolve.jpg


アメリカ、ユタ州ソルトレイクシティ出身のデスコア/ブラックメタルバンド。
2007年結成。本作は2012年作の2ndEPで、オリジナルアルバムは3枚発売しています。
トリプルギターにベース、ドラムスとボーカルという(現在はツインボーカルとなっているようですが)
変則的な編成で、結成以後、様々にメンバーを変えながら活動しています。
激しいスクリームとブラックメタルを思わせる歪んだバッキング、
その中に電子音を取り入れたサウンドと言う点で、流行のサウンドと言えるでしょう。
疾走する楽曲は少なく、重いリズム隊(とりわけPablo Viverosのバスドラムは人間離れした
パワーがあります)とJason Richardsonを中心とするテクニカルなギター、
ストリングス系のシンセの音色のためにプログレメタル(ギターリフの断片化はDjentのそれに
近いと考えてよいと思いますが)に近い部分もあります。
彼らはEric Rushingによって設立されたArtery Recordings(カリフォルニア州サクラメントに
あります)と2009年に契約を結んで作品をリリースしており、2ndフルのMy Damnation(2011)と
本作はBillboardのHard Rockチャートでそれぞれ6位と4位を獲得するなど、
スマッシュヒットとなっており、最新作も4位となっていて、彼らへの期待の大きさが窺われます。
昨年はEverytime I Die、今年ではSuiside Silenceのツアーのオープニングアクトを務めたり、
多数のバンドのサポートとしても全米、全豪でのツアーも経験しています。
他にも、アメリカ最大級の複合型フェスティバルの一つであるWarped Tourにも参加しています。
プロデュースはジョージア州アトランタ出身のデスメタルバンドであるDaathのギタリスト
であるEyal Levi(1979-)が担当しています。
デビュー当時は全曲スクリームによるボーカルでしたが、
本作では唯一のオリジナルメンバーであるAlex Koehlerがスクリームで、
そしてドラマーのPablo Viverosがクリーンボーカルで歌っており、
電子音の割合も増えていて、本作を転換期としてサウンドが変化しています。
#1The Second Comingは、ストリングスの低音とミニマルな電子音が飛び交うイントロから、
突如としてスクリームが入り、メタルパートへと変化していきます。
Meshuggahhのような極低音のギターリフと、異常に粒の揃ったバスドラムが強烈な存在感を
放っています。タッピングを絡めたリフからスクリームを挟んでブレイクダウンがあり、
長いギターソロへと繋がっていきます。お気に入り。シンフォニックに終わっていきながら、
そのままシームレスに激しいバスドラムの連打の中で続く#2Lilithは、
False Chordとスクリームを巧みに使い分けるボーカルワークが聴き所です。
サビではクリーンによるメロディがあって、リードギターのフレーズも音も殆ど歪んでいなくて、
Dream Theaterのようでもあります。
長いスクリームでフェードアウトし、#3S.H.O.Tでは、緩急の付いたギターリフに、
メタルコア~グルーブメタルのような感覚があって異色な一曲です。
ギターソロは、ボーカルこそ歪んでいますが、
かなりクサいメロディを弾いていて好みです。お気に入り。
#4Confessionは、絶妙にバスドラムとユニゾンしたDjentなギターリフが中心となっており、
オブリガート的に入れられるリードギターがこれまたキャッチーです。
サビではベースも楽しげに歌っていて素晴らしい。テンポダウンしながら終わっていきます。
冒頭からキャッチ―でポップな#5Don't Ask, Don't Tellは、クリーントーンによるアルペジオと
シンセの印象的なバラードかと思わせておいて、所々フラッシュバックするかのように
メタリックなギターが挿入されていて面白い構造の一曲です。
中間部にはミニマルなパートがあり、本作の中でも特に長いのギターソロが用意されています。
トレモロ奏法は音の粒が揃っていて心地良いです。アウトロでは壮大なコーラスが入っています。
ボーナストラックとしては、2010年作の1stフル、Desolation of Edenに収録されていた
The Human Conditionのリミックスが収録されています。
スロウテンポなデスコア、ドゥームメタルと言う印象が強かったであろう彼らですが、
本作ではよりシンセサウンドが強調された形となっています。
最新作もこの流れを引き継ぐ形のもののようですし、
本作は重要なターニングポイントとなる作品なのでしょう。
ライブでこれらの楽曲がどう昇華されるのか、見てみたいです。

The Second Coming

S.H.O.T

Confession

Don't Ask, Don't Tell

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  1. 2014/09/18(木) 15:56:39|
  2. Chelsea Grin
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  4. | コメント:0

今日の一枚(281)

Album: Are You Kidding Me? No.
Artist: Destrage
Genres: Melodic Death Metal, Thrash Metal, Alternative Metal

Are You Kidding Me No


イタリア、ロンバルディア州ミラノ出身のメロディックデスメタル、スラッシュメタルバンド。
2003年結成。日本での活動は、2011年に発表されたジブリ映画のテーマソングをメタルに
アレンジするという企画盤であるPrincess Ghibliに映画「丘の上のポニョ」のテーマソングの
メタルアレンジを提供したことで、日本での知名度が高まるきっかけとなったようです。
プロデューサには同郷のメロデスバンドであるDisarmonia Mundiのメンバーであり
マルチプレーヤー、音楽プロデューサーであるEttore Rigotti(1979-, 現在同バンドは
二人によるユニットとして活動を続けています)が行っており、
海外では彼のレーベルであるCoroner Recordsから作品を世に送り出しています。
しかしながら、北米でのデビューが決まったのは比較的最近で、
2ndデモ音源であるSelf ID Generatorを発売したのはPerfect Crime Recordsという
日本のレコード会社Howling Bullからであったということもあり、日本でのデビューの方が
北米でのデビューよりも早いという経過を辿っています。
他にもこのHowling BullにはAugust Burns Red, Avenged Sevenfold, Between The Buried And Me,
Korpiklaaniなどが所属しています。2014年作の3rd。
基本的には北欧メロディックデスメタルの聴きやすさを維持しながらも、
よくメタル界のRHCP的であると評されるように、他のジャンルからの多様な影響が見られます。
Matteo Di Gioia(G)の速弾きのフレーズやリフの構造は、PeripheryやProtest The Heroに
代表されるようなDjentっぽいものを持っていたり、グロウルとクリーンを多彩に使い分ける
Paolo Colavolpeのボーカリゼーションは、Soilworkなどに端を発するメタルコア勢の
影響と見ても良いと思います。豪華なストリングスのアレンジが入ったものやバラード調のパート、
電子音を積極的に取り入れたサウンドスケープはインダストリアル・メタルを意識したものと
考えても良いですが、曲によってはダンスミュージック的ですらあり、様々な表情を見せます。
他にもポストロック然としたものやジャズフュージョンっぽいフレージングの登場する
パートなどもあり、何とも一言で説明のできない個性的な音楽性を有していると思います。
バンドのアンサンブルは非常に硬く、テクニカルな曲もスラッシーな曲も正確で末恐ろしいです。
とりわけドラマーのFederico Paulovichはジャズからの影響を匂わせるフィルの引き出しの多さや
正確性、パワー、グルーブ感ともに非常に高いレベルにあるプレーヤーだと思います。
因みに今作では、かのGuns'N'RosesのRon "Bumblefoot"Thal(G)がゲストとして参加しており、
プロデュースはWill Putney(Shop Production)が行っています。
タッピングによる高速リフでDjentっぽく始まる#1Destroy Create Transform Sublminateは、
サビまではスラッシーに展開し、意外にもポップなサビと非常に目まぐるしい一曲です。
このPaolo ColavolpeのFalse Chord寄りのグロウルは良い音だと思います。
後半では綺麗なハーモニーのプログレになってしまい、
最後には人力ドラムンベースという、もう正に何でもアリの変態バンドです…
#2Purniaはトレブリーなギターがジャジーなパートからメタルコアになったかと思うと、
シンプルなハードロックのサビへと繋がっていきます。ギターソロは二段構造になっていて
かなり激しく歪んだ音ですが嫌いじゃないです。その後のピロピロも良い。
#3My Green Neighbourは、高音のスクリームとグロウルが交互に使われたボーカルと、
Panteraっぽいリフの中に速弾きを絡めて疾走していきますが、
リズム隊の忙しさは尋常ではありません。とにかくこのハイテンションな雰囲気が狂気を感じます。
冒頭からのキャッチ―なリフで掴まれる#5G.O.D.は、所々にハーモニクスを器用に挟んで
フレーズに起伏を付けています。ギターソロ前のフィルは鳥肌ものです。
アンビエントな電子音が流れたのちアコギのイントロが印象的な
#6Where The Things Have No Colourは、 壮大なスケール感のサビで朗々とした歌唱と
オーケストレーションが作る分厚いハーモニーが聴き所の正統派なプログレメタルです。お気に入り。
ひたすらブラストするイントロから期待感を感じる#7Waterpark Becheloretteは、
サビのバックでのギターのフレーズもカッコいいです。ポストスラッシュっぽい導入から
メロディックなサビへ、そして中間部ではなんとクリーンの軽快なカッティングが入るという、
これも一風変わった構成です。ダブのような強いビートで終わっていきます。
静かなクリーンのアルペジオをバックにして始まる#8Before, After And All Aroundは、
後半になり軽い音でテクニカルなリフを弾きこなしていくProtest The Heroなパートもあります。
カオティック・ハードコア顔負けの気味の悪いリズムのイントロから始まる#9-(Obedience)は、
混迷を極めたままシンコペーションを繰り返したりリズムチェンジを随所に入れて、
強引に展開していきます。途中では完全にミニマルテクノへと変貌を遂げたかと思えば、
グルーヴメタルらしく重厚に疾走します。これもお気に入り。
最後を飾る表題曲#10Are You Kidding Me? No.もまた奇妙な構成となっており、
後半ではなんとトランペットソロとスパニッシュなギターのバッキング、コーラスは
さながらDablo Swing Orchestraのようでもあります。Ron "Bumblefoot"Thalの
ネオクラシカルな速弾きギターソロも勿論素晴らしいです。
プログレメタルやメタルコアを基礎にしながら様々な要素が一曲の中にごちゃ混ぜになっている点や、
電子音の効果的な活用が見られる点で、かつてのSlipknotを思わせる部分があると感じます。
その上にイタリア人バンドならではのテンションの高い狂気が全体を流れていて、
テクニックもあるので、今後も楽しみです。

Purania

My Green Neighbour

Album Trailer

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  1. 2014/04/12(土) 14:09:37|
  2. Destrage
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  4. | コメント:2

今日の一枚(239)

Album: Vulgar Display Of Power
Artist: Pantera
Genres: Thrash Metal, Alternative Metal, Groove Metal

vulgar display of power


アメリカ、テキサス州ダラスで1981年に結成されたグルーブメタル、スラッシュメタルバンド。
実の兄弟であるVinnie Paul(Dr), Dimebag Darrell(G)を中心として結成され、
87年にボーカリストとしてPhil Anselmoが参加して以来固定メンバーで活動を続けるようになり、
このころまでにリリースされた4枚のアルバムは現在では入手困難と言われています。
DarrelがMegadeth加入を打診された89年(結局Darrelはこれを断りMarty Friedmanが参加することになりましたが)
にメジャーレーベルへと移籍し、90年にリリースされたCowboys from Hellでプラチナディスクを
獲得し一躍その名が知れ渡ることになります。本作は1992年作の6th、全米チャート44位。
影響を受けた音楽としては、ギターリフの構造で真っ先に挙げられるのがBlack Sabbathなのでしょうが、
その解釈や楽曲の構造は極めて独特なものだと思います。
綺麗なメロディを重視した従来のへヴィメタルとは一線を画し、
刻みの多いギターリフとハードコア的なドラミングが作るPantera特有のグルーブは、
オルタナ、グランジの全盛期であった90年代のロックシーンの中で、
極めて異彩を放つエポックメイキングなものであったと思います。
ギターの音作りでは全弦1.25音下げという独特なダウンチューニングを
施した、中音から低音の密度の高い音色で、一聴して彼の音と分かるものになっています。
(聴いただけでは弾いている姿が浮かんでこないです)
ソロでは激しいアーミングとハーモニクスの巧みなコントロール,
ワウの効果的な活用が印象的で、リズムプレイの際のタイトさとは対照的にフリーキーなソロも魅力的です。
ハイテンションでエモーショナルな速弾きですがミストーンは少なく、あくまで正確なプレイだと思います。
高速で連打されるバスドラムはアタックが強調された音色で、サウンドの重さに拘わらず
分離が良好で、輪郭がはっきりとしていて聴きやすいと感じます。
#1Mouth For Warからハーモニクスを絡めたリフの作る低音の分厚いリフと、後半にかけて疾走するパートでの
Phil Anselmo(Vo)の長いスクリームが圧倒的な存在感を見せつけています。
#2A New Levelはブレイクの多い構成で、ボスッとしたタムの音が印象的な
ドラムスの鋭いミュートが最高にクールです。ワウの掛かり、中音域の詰まった音色の
ギターソロは、即興性が強くかつ粒の揃った速弾きでテクニカルです。
彼らの代表曲の一つである#3Walkは、カウントから始まりハネたリズムのギターリフが作る
コシの強いグルーブに、シンプルな歌詞を連呼するボーカルで、ライブでも盛り上がること必至です。
続いて疾走しまくりのドラムスがドライブ感満載の名曲#4Fucking Hostileへと繋がります。
捲し立てるようにしながら、ある程度メロディアスに、かつブルータルに歪ませる
ボーカルテクニックがとにかく最高です。こういうのを聴くとスクリームに憧れてしまいます…
一気にテンポを落とした#5This Loveは、不気味なアルペジオが流れる中で淡々と歌う前半部から、
語りと音数少なくブルージーなソロが入って、刻みまくりのリフへと繋がっていくめまぐるしい展開が
楽しいです。終始ドラムはへヴィ―でモタり気味なのがまた素晴らしい。これまたお気に入り。
#6Riseは始まった瞬間に思わず笑ってしまうほどの激しさで、ドラムスも大変ですが
ベースも相当弾きまくっていて凄まじい一曲です。
#7No Good(Attack The Radical)は意外にキャッチ―な歌メロと、後半のザクザク感たっぷりな刻みと
スクリームが聴きどころのメディアム・テンポ曲です。
#8Live In A Holeはワウを自在に掛けながらハーモニクスで遊ぶフレーズが楽しい
重厚感に溢れるハードロック色の強い一曲。ソロは音程差の大きいフレージングで一風変わっています。
ソロ後のズンズン響くリフに頭を殴られること間違いなしです。
#10By Demons Be Drivenは、ギターリフにユニゾンするバスドラムが心地良いイントロは印象的です。
哀愁漂う透き通ったアルペジオにエモーショナルで丁寧なソロが光る#11Hollowは、
3分過ぎ辺りからいつも通りの激しさを取り戻したかと思いきや
アコギが入って来たりとこれもまた秀逸な展開で飽きさせません。
00年代以降のへヴィメタル特にメタルコア関連のミュージシャンの
殆どに絶大な影響を与えたバンドの最高傑作にしてグルーブメタルのエバー・グリーン!

A New Level

Walk

This Love

Rise

Hollow

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  1. 2013/12/22(日) 01:12:03|
  2. Pantera
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

今日の一枚(153)

Album: The Powerless Rise
Artist: As I Lay Dying
Genres: Metal Core, Post Thrash, Melodic Death Metal

the powerless rise


2001年にアメリカ、カリフォルニア州サンディエゴで結成されたメタル・コア、
メロディック・デスメタルバンド。2008年にはBest Metal Performanceにノミネートされており、
2006,2007年にLOUD PARKに出演するなど、日本でも高い人気を誇っています。
2010年作の5th。メタルコアとは言っても、ハードコア色はそれほど強くはなく、
スラッシュ・メタルに近いリズムワークを聴くことができます。
リフはメロディックでクサさを湛えているため、メロデスっぽさもあるバンドです。
Tim Lambesis(Vo)は基本的にデスヴォイスで歌唱していますが、
ビリビリとしたFrying Screamから、低音の効いたFalse Chordまで、
非常に多彩な音色を操っています。Josh Gilbert(B, Clean Vo)はクリーンボイスでの
歌唱を担当しており、こちらはとてもメロディックで、エモい湿り気のあるボーカルになっています。
前作に比して今作より、特にサビがキャッチ―なものとなっており、
北欧のメロデスの影響を垣間見ることのできるフレーズがちりばめられています。
Phil Sgrossoのギターリフもなかなかにテクニカルなものが多いですし、
リードのNick Hipaも時にはメロデス風、時にはネオクラシック風、
スラッシーな疾走感のあるフレーズと、多様なプレイで飽きさせません。
#2Anodyne Seaを初めとした、如何にもメタルコアといえるようなブレイク・ダウンも
勿論取り入れられていますし、#3Without Conclusionのように
ツーバス連打で疾走するスラッシュも勿論あります。
#4Parallelsは低音の強調された重いリフに始まり疾走していく良く練られた構成が面白い佳曲です。
ブルータル・デスメタルと言ってしまっても過言ではないほどに暴走していて最高にクールな
#5The Plagueや#7Condemnedでも、やはりメロディはキャッチ―で聴きやすいと思います。
アルバムの最後に配されている#11The Blinding False Lightはハードコア色が強く、
メタル色は薄めになっています。ライブで盛り上がりそうな曲ですね。
各パートの演奏のバランスのとれた隙のなさ、アレンジの緻密さもそうですが、
リフの引き出しの多さとボーカルの上手さに関しては、数あるメタル・コアバンドの中でも
総合力でトップクラスにあると思います。
メタル・コアの名作としてお手本にされるべき作品だと思います。
メタラーの多くにもきっと受け入れられるでしょう。

Anodyne Sea

Without Conclusion

Parallels

Condemned

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  1. 2013/05/18(土) 23:52:40|
  2. As I Lay Dying
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

今日の一枚(146)

Album: Constellations
Artist: August Burns Red
Genres: Metal Core, Thrash Metal, Progressive Metal

Constellations.jpg


アメリカ、ペンシルベニア州出身のクリスチャン・メタル・コアバンド。
(メンバー全員が敬虔なクリスチャンで、荒々しいサウンドとは対照的に歌詞の内容には
強い信仰心が現れています。)2003年結成。2009年作の3rd。
メタル・コアのバンドとして、本作はBillboard Chartで24位を記録するなど、
ヒットのきっかけとなりました。Jake Luhrs(Vo)はクリーンは殆ど使わず、終始グロウルともいうべき
デスヴォイスで歌唱しています。Matt Greiner(Dr)のドラミングはタイトで、
プログレメタルよりの変拍子やブラスト・ビートを多用しておりスラッシーでへヴィ―な中にも、
ハード・コア色のある音色です。
リフも変化に富んでいて、ソリッドで低音が強調された刻みや弦飛びの多い音程差のある単音リフから、
北欧のメロデスのバンドたちに見られるような哀愁あるメロディアスなプログレ系のソロへと、
非常に正確でドライブ感のあるプレイをしています。
派手なピックスクラッチから始まる#1Thirty And Sevenからいきなり疾走しまくりですね。
リードギターのフレーズも非常に粒が立って綺麗にまとまっており、聴きやすいです。
ツーバスの凄まじい音圧の中にも、シンバル類の鳴りはよく整えられたもので、好感が持てます。
タム回しもスピード感があってグル―ヴィーです。
#3Ocean Of Apathyではブラスト・ビートとキャッチ―なリフの絡みが絶妙で、
ブレイクダウンに向けて凄まじいスピードで加速していきます。
Between The Buried And MeのボーカリストであるTommy Rogersをゲストに迎えた
#7Indonesiaは、本作の中でも最もキャッチ―な一曲で、
極太のベースラインと流麗なギターソロ、凄絶なスクリームが攻撃的なサウンドを盛り上げています。
ほとんど完全なるメロデスと化している#8Paradoxでは、バックを流れるクサクサなリフワークと、
ボスッとしたタムの音色が心地よいですね。スクリームによるロングトーンも冴えています。
とはいってもやはり、Jakeの場合は完全なるメタル・ボーカルというより、
エモやスクリーモに近い枯れたシャウトが聴ける印象です。
個人的に本作の中で最もリフの展開が好みなのは#11Meddlerです。
古典的なハードロックらしいトレブリーなトーンのソロが趣味ど真ん中ですね!
ドラムスの手足のコンビ―ネーションもご機嫌です。ライブでシングアロングしてみたいです……
11年にも優れた4thアルバムを残していますし、現代型のへヴィ・メタルとしての
メタル・コアの将来を背負って立ってほしいバンドの一つです。

Thirty And Seven

Ocean Of Apathy

Indonesia

Meddler

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  1. 2013/04/28(日) 23:17:25|
  2. August Burns Red
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  4. | コメント:0
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プロフィール

Systematic Chaos

Author:Systematic Chaos
独断と偏見により、お気に入りのCDを紹介して行きます。
医学部医学科の大学生として臨床医となるべく勉強していました。(2011/04-2017/03)
無事医師免許取得し、2017年より研修医一年目として社会人生活が始まりました。
新しいことばかりでストレスも多いですが、相変わらず様々な音楽に触れております。
山下達郎ファンクラブ
TATSURO MANIA会員。
水樹奈々ファンクラブ
S.C. Nana Net 会員。
上坂すみれファンクラブ
コルホーズの玉ねぎ畑 会員。
自分にとって魅力的な音楽を、様々な視点で、
新旧洋邦を問わず掘り下げて参ります。
初心者ですが宜しくお願いします。
好きなジャンル:
1. AOR, MOR, ソフトロック
2. R&B,ファンク, モータウン,
ニュージャックスウィング,
フィラデルフィアソウル, シカゴソウル,
ブルーアイドソウル
3. ポップス、Jポップ
渋谷系、ニューミュージック
4. プログレッシブロック
5. ハードロック, へヴィメタル,
プログレッシブメタル, スラッシュメタル,
メロディックデスメタル,ブラックメタル
6. ジャズ,フュージョン,
ハードフュージョン, アシッドジャズ,
ハード・バップ, ジャズファンク,
ジャズロック
7. ジャジーヒップホップ,
オルタナティブヒップホップ
8. エモ, スクリーモ
9. ハウス, アシッドハウス,ディスコ

ライブラリは65,000曲ほどです。
ヘッドフォンはAKGのQ701、Audio TechnicaのATH-ESW9、
イヤフォンはShure-SE425を使っています。
iPod ClassicにTEAC-HAp50またはATH-PHA31i(ポータブルヘッドフォンアンプ)を挿して聴いています。
ブログとして記事を書くことを通じて
自分のライブラリと向き合ってみると、
相当趣味が偏ってるということを
痛感しています。
これから沢山の音楽に触れ、勉強していきたいです。
たまに医学関連の記事や日々の雑感を書いております。
※当ブログはリンクフリーです。
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