私的名盤紹介―真の雑食を目指して

自分の心に残った作品を紹介することで、新たな音楽を見つけるきっかけとして頂ければ嬉しいです。

今日の一枚(359)

Album: North From Here
Artist: Sentenced
Genres: Melodic Death Metal, Gothic Metal, Progressive Metal

North From Here

フィンランド オウル州オウル出身のメロディックデスメタル、プログレッシブメタルバンド。
1989年結成。2005年解散。本作は1995年作の2nd。

ギタリスト、マルチプレーヤーのMiika Tenkula(1974生まれ。2009年に心臓発作で惜しくも
亡くなっています)を中心として1989年頃からSentencedの名前で活動しており、
そのほかのメンバーもこのSentencedでの活動が初めてでメインであったということのようです。
本作発表時にはのちにThe Black Keague, Chaosbleedなどで活躍するTaneli Jarva(1975-)が
ボーカリストを務めています。他にはSami Lopakka(G, Key, 現在は作家として活動),
Sami Kukkohovi(B, 現在はフィンランドのドゥームメタルバンドであるKYPCKで活動),
Vesa Ranta(Dr)と言ったメンバーが所属していました。

1st, 2ndの時期はいわゆるメロデスの作風が強く感じられ、3rdではもう少し正統派なメタル、
4th以降は音数を絞ったドゥーミーなメタルへと音楽性は変化しており、
本作はその中でも曲の展開が激しく、プログレメタル的な側面の強い作品に仕上がっています。
Taneli Jarvaによるボーカルは基本的にデスヴォイスで、演奏もかなりハードですが、
影響を受けたのはIron Maiden, Motorheadなどということで、ツインギターのフレーズは
北欧メタルらしくかなりメロディアスに絡みついており、
どことなく暗澹とした空気を伝えるキーボードの音が陰鬱な気持ちにさせてくれます。
このあたりが、同じく北欧メロデスを代表するIn Flames, Dark Tranquility, At The Gatesなど
といったスウェーデンのメロデスバンドとは少し毛色が違うと言われる所以であるかもしれません。
3rdのAMOKでは本作よりも聴きやすくIron Maidenを思わせるようなギターソロもあったりと
もう少し正統的なアプローチへと変化しており、名盤の誉れ高い作品と言うことだそうです。

#1My Sky Is Darker Than Thineは、ストリングス系のシンセがベンドされ、
クサクサのギターがトレモロする耽美的なイントロから疾走感を煽って行き、
ボーカルが入って加速していきます。そこからは、グロウルするボーカルのバックで、
ドコドコのツーバスがかなりパワフルです。ここは典型的デスコアと言う感じ、
中間部からはリズムチェンジがありスウィンギーに展開したかと思いきや、ギターソロです。
最後の方のブラストしていく流れが滑らかでクールです。最高。
イントロから同時期のDream Theaterを思わせるようなミステリアスなギターのコードバッキングが
印象的な#2Wingsは、ボーカルが入るとダサかっこいいメタルコアに戻りますが。
インスト部分が長く、ギターソロはさらにラフな感じの速弾きがいい味しています。
水音のような電子音が入り#3Field Of Blood, Harvester Of Hateと言うすさまじいタイトルの
一曲へと繋がって行きます。これは、冒頭のドラムソロから各楽器の分離が明瞭で、
短い間に何度も何度もブレイクダウンを繰り返しながら、キックのタイミングが
かなりエグイインストパート、そして加工されたコーラスが入ってロングトーンのグロウルへと、
耽美的な雰囲気を纏って重々しく進んでいきます。ボーカルも苦悶と悲壮感が漂います。
ベースソロもがっつり速弾きしまくりで前に出てきます。最高。
#4Capture Of Fireは、極低音にチューニングされた刻みでゴリゴリ押すイントロから、
ブレイクを挟んで一気にテンポアップします。ギターソロは絶妙にハーモニクスを混ぜた、
メロディックで正確なフルピッキングに、カッティングが入っていて気持ち良いです。
アウトロにはテレビゲーム「Skyrim」を思い出させるようなボイスが入っております。お気に入り。
#5Awaiting The Winter Frostは、今作の中でも最速と思われるブラストビート連発の
一際過激な一曲ですが、メロディックなパートとの抑揚が綺麗についており疲れさせません。最高。
全曲からの流れを引き継いで疾走する#6Beyond The Fall Of Sleepは、もう少しメロディアスです。
#7Northern Lightsは、徐々に上昇していくマシーンのような高速リズムギターや、
アルペジオと風の吹きすさぶSE、語りの中でベースラインがくっきりと浮き出ていて、
メロディアスに動くのが良く分かります。お気に入り。
#8Epicは、ドラムスはツーバスを絡めながらも基本的なリズムパターンでどっしりと進めていく部分と、
変拍子の入ったパートが巧みにチェンジされており、グルーブを生み出しています。
クランチのギターが聴こえて、落ち着かせてくれるかと思いきや…再びブラストが入って疾走します。最高。

全8曲入りと短く、一曲一曲もそれほど長くはないため、すっきりと聴けてしまいます。
曲の展開の多さ、SEや静的なパートの活用など、プログレメタルを意識させるような構造もありますが、
それらのお蔭で激しいブラストビートやギターの轟音に緩急強弱のアクセントが付いています。
ギターサウンドのメロディックさではIn FlamesやArch Enemyなどのほうがクサクサですが、
これはこれで渋い魅力があります。佳作。

My Sky Is Darker Than Thine

Capture Of Fire

Awaiting The Winter Frost

Epic

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  1. 2015/01/16(金) 00:16:22|
  2. Sentenced
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今日の一枚(257)

Album: Nightmare
Artist: Avenged Sevenfold
Genres: Heavy Metal, Metal Core

Nightmare.jpg


アメリカ、カリフォルニア州ハンティントン・ビーチで1999年に結成されたへヴィ・メタルバンド。
初期はメタルコア的な音楽性のバンドでしたが、3rdアルバムのCity Of Evil(2005)では
メロディックで展開の多い楽曲が印象的な、Guns N' RosesやIron Maidenに代表されるような
古典的なへヴィ・メタルの音楽性に回帰していくことになります。
ただメロスピほどクサクサのメタルになり切ることもなければ、
スラッシュ・メタルのようにひたすら疾走するというわけでもなく、
美味しいところを上手くミックスしたものになっており、商業的な成功を収めている
バンドの一つであると思います。楽曲によってはメロウなピアノバラードから、
パンクやスクリーモっぽい曲、ブラスやストリングスを大胆に取り入れた楽曲、
アコースティックで暖かみのあるバラードまで、非常に振れ幅も大きいと思います。
2009年には結成当初からのメンバーであったThe Rev(Dr, Vo)が若くして命を落としたため、
知る人ぞ知る元Dream Theaterのドラマー、Mike Portonoy(Dr)がサポートに入り、
2010年に制作された5thです。本作はBillboard200で初登場1位を記録し、
一週間で16万枚もの売り上げを記録した大ヒット作となりました。
メンバーもまだ30代前半と若く、PanteraやMachine Head, Slipknotなどと並んで、
メロデスやメタルコア、プログレ、スクリーモ、エレクトロなどの音楽のミクスチャーとしての
NWOAHM(New Wave of American Heavy Metal)のムーヴメントの中に位置づけられ、
今後の活躍が嘱望されるバンドの一つと目されています。
表題曲、先行シングルの#1Nightmareは、メタルコアらしいブレイクダウンを随所に挟みながらも、
へヴィに展開するグルーブメタルです。ツーバスこそ踏んでますがサビメロはかなりキャッチ―で
メタルとは言えないものになっています。 マイクのドラムについつい耳が行ってしまいます。
M.Shadowsの雄雄しくしゃがれたボーカルはJames Hetfieldのようでもあります。
シームレスに続く#2Welcome To The Familyは、メロディアスなツインギターの映える
キャッチ―なサビと、Panteraっぽいザクザクしたバッキングのメロ部分のバランスが良いです。
速弾きギターソロはフレーズは癖のないものですが疾走感があります。
冒頭の生々しい刻みで掴まれる#3Danger Lineは、音数の少ないところからマシーンのような連打を
見せるドラムスと線の細い音のリードギターがコーラスを際立たせます。
途中でピアノ弾き語りになってから、ギターソロがあって、
口笛で淋しげに終わる展開はちょっぴりプログレ風味です。
#4Buried Aliveは、哀愁あるアルペジオとストリングスの作るスペイシーな前半と、
ギターが歪むと同時に歌い上げていく盛り上げ方は秀逸です。
Zacky Vengeanceのリズムギターの歪みの音は個人的に大好きな音です。
内容はシンプルなバッキングですけど言い音してます…
#5Natural Born Killerは、冒頭のリフからPortnoyのフィルが炸裂するスラッシュ寄りの
メタルコアと言った感じで、こういう曲でブラスト交じりのドラムスを聴くことができるのは
貴重だと思います。ただしサビはきちんとあり、思いっきり張り上げてへヴィに展開します。
この辺のバランス感覚も素晴らしいです。
ギターソロも会心の出来と言う感じで、お気に入りの一曲です。
箸休めのアコースティックなバラード#6So Far Awayは、タッチノイズが心地良いアコギのソロから
ギターソロへと繋げていて飽きさせません。
本作の中でも特にZacky Vengeanceのリフが冴えわたる#7God Hates Usは、あまり使用してこなかった
Frying Screamを多用したボーカリゼーションで聴かせてくれます。
重く溜めるようなドラムスとベースの作るグルーブを一番はっきりと聴きとれる一曲です。
ギターソロもフリーキーで好みです。良曲。
7分間と本作の中では長尺な#8Victimは、Scorpionsのようなノスタルジックさのある
ミディアムテンポのハードロックです。ギターソロの泣きっぷりも見事。
アウトロの、やり過ぎなまでのファルセットでのスキャットも熱いです。
翳りのあるフレージングのピアノを中心とした#10Fictionは、
コーラスの一風変わったハーモニーの付け方が浮遊感があって異色な一曲です。
アルバム最後を飾る大作#11Save Meは、NWOBHMの影響がはっきりと出たリードギターのフレーズと、
メタルコアっぽいリズムトラックやリズムギターの密度感のある音色での刻みが綺麗に融合した
個性の出たものになっています。5~6分あたりのユニゾンしたギターソロは白眉です。
若手のバンドとしてはかなり演奏も堅く、さらにキャッチ―な曲が多いので、
商業的成功を果たしたのも納得できます。(個人的にはもうちょっとポートノイに叩きまくって欲しかったですが)
楽曲の多彩さに合わせたアレンジのバリエーション、ギタープレイのバリエーションが見られれば
さらに化けるバンドだと思います。佳作。

Nightmare

Danger Line

Natural Born Killer

God Hates Us

Save Me

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  1. 2014/02/19(水) 00:43:17|
  2. Avenged Sevenfold
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  4. | コメント:0

今日の一枚(219)

Album: Figure Number Five
Artist: Soilwork
Genres: Melodic Death Metal, Alternative Metal

Figure Number Five


スウェーデン、マルメヒュース県ヘルシンボリ出身のメロディック・デスメタルバンド。
1995年結成。2003年作の5th。Children Of BodomやIn Flamesらと共に、
北欧メロデスを代表するバンドであり、現在もメタルコアやモダン・へヴィネス界隈の
若手に多大なる影響を及ぼし続けています。
デビュー当初から2ndのころまで見られたArch Enemy的なブルータルさやデスヴォイスの濃度は
低下し、歌唱はクリーンを多くもちいたメロディックなものになり、
サンプリングを活用したニュー・メタルっぽい音使いも見ることができます。
本作ではこのメロディック路線が特に顕著に表れており、Sven Karlsson(Key)によって
多くの作曲が行われたことに起因するものと思われます。
Devin Townsend(Strapping Young Lad)によるプロデュースの前作からの流れを
引き継ぎつつ、本作ではさらにコーラスワークにおける複雑さや透明感、
クリーンでの中音域の清澄さを見せるBjörn "Speed" Stridのボーカリゼーションが
強く取り上げられています。
#1Rejection Roleは、スクリーム寄りのデスヴォイスで歌うメロから、
サビでのメロディックな歌唱へと変化していく典型的なメロデスという感じですがとにかくメロディが綺麗です。
#2Overloadは、ポップさをさらに増しており、ピコピコのシンセやPeter Wichersの
クサクサなギターソロが聴き所です。
表題曲の#3Figure Number Fiveは、ツインギターの絶妙な多重録音とピロピろなソロ、
ブラスト気味のドラムスで疾走しまくるスラッシュ色を感じる数少ない一曲。
#4Strangerは、冒頭の超ポップなリフから始まりリズム隊のへヴィ―さの中でも
きっちりとメロディを歌いきるボーカル、ツインギターの緻密なハーモニーの構築があり様式美を感じます。
#5Light The Torchは、シンセの電子音によるリフとダウンチューニングのザクザクとした
刻みが対照的で面白いです。サビのメロディはどことなく浮遊感があって、グロウルと交互に
掛け合うようにして歌われていて疾走感を演出しています。
#6Departure Planは、荘厳な空気を醸し出すオルガンの右チャンネルと、アコギのフォーキーなバッキングに
フラッシュバックするようにして流れる分厚いコーラスを中心に展開され、
少ない音数とブルージーなフレージングのギターソロがありテーマを繰り返して静寂へと至っていきます。名曲。
#7Cranking the Sirensは、手数の多いフィルとデスヴォイスから入っていきます。
しかしすぐに#6と合わせてメタルなのかかなり怪しいポップな展開になっていきます。
#8Brickwalkerは、軽めのFlying Screamを鳴らすボーカルとひたすらに低音リフを鳴らすギターで
スラッシュする前半部から鮮やかにシングアロングしたくなるようなサビへと移行していきます。
非常に緻密なユニゾンが心地よく、タッピングを絡めたギターソロも弾き過ぎず素晴らしい。
#9The Mindmakerは、クラシカルなハードロックを思わせるギターリフが印象的です。
至る所に多重録音によるコーラスを配したメロウなクリーンヴォイスがキャッチ―です。
#10Distortion Sleepはミドルテンポのメロディック・ハードロックのようなキーボードのキラキラとした
バッキングに、デスとクリーンで交互に歌う展開は彼らの王道。
#11Downfall 24は、溜めるようなリズム隊のグルーブと、軽く歪んだトーンでの如何にも北欧な
哀愁漂うギターソロがあり、荘厳にサビを繰り返した後、静かな電子音で終わっていきます…
数あるメロデス(というよりもはやオルタナティブ・メタルとか、メタル・コアというべきか)の
作品の中でも、本作が今流行のメタル・コアの教科書として、
後進たちに与えた影響は測り知れないものがあります。
前作の4thも合わせて聴けば、こういったジャンルの楽曲の大枠を理解できるといって過言ではないと思います。
特にメロディの綺麗さ、キャッチ―さで右に出る作品は少ないと思います。良作。

Rejection Role

Figure Number Five

Departure Plan

Brickwalker

Downfall 24

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  1. 2013/11/12(火) 02:00:03|
  2. Soilwork
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  4. | コメント:0

今日の一枚(181)

Album: Relentless, Reckless Forever
Artist: Children Of Bodom
Genres: Melodic Death Metal

Relentless, Reckless Forever


フィンランド、ウーシマー州エスポー出身のメロディック・デスメタルバンド。1993年結成。
2011年作の7th。クラシカルでオーセンティックな北欧メタルを基礎として、
Alexi "Wildchild" Laiho(Vo)のデスヴォイスとタイトな演奏で、
荒々しいリフ展開と、キャッチ―で透明感のあるメロディ、
グル―ヴィーなベースラインと綺麗に歪んだ高音寄りのスクリームと、聴きやすくて楽しい良作を
生み出し続けています。今作も前作までと同じで多く路線変更したわけではないですが、
全体的に音の密度が高く、アレンジも分離が良くてごちゃごちゃしていないため、
よりギターリフの疾走感やメロディックさが際立って、ピロピロキーボードとギターの火が付くような
息つく間もないバトル、というよりはギター・オリエンテッドなスラッシュ・メタルの色が強い、
重心の低いグルーヴが素晴らしいです。
あまりにもポップすぎたりキラキラとし過ぎた音作りよりも、
こういった低音域の強い響くようなサウンドやグルーブ感も、チルボドの演奏力を考えれば
合っていると思いますし、この路線は誤りではなかったと思います。
#1Not My Funeralからノリノリで、ブラストというよりは重く疾走している感じです。
メロディは哀愁漂う如何にも北欧テイストなものになっています。
#2Shovel Knockoutは極悪なベースラインからブラストでパワフルに叩きまくりのドラムスが
聴き所でしょう。凶悪でありながら端正でシングアロングなスクリームがクールです。
ギターソロもメロディックでクサクサですね。良い曲です。盛り上がります。
#3Roundtrip to Hell and Backはミドルテンポのへヴィ―なタム回しと
大仰なシンセのバッキングが心地いい楽曲ですが、ライブで激しく叫べる箇所もあって良いですね。
ギターソロもエモーショナルで弾きすぎず完璧です。
へヴィ―なグルーブに満ちたドラムスとロングシャウトから始まる表題曲
#5Relentless Reckless Foreverは、スラッシーなリフとクラシカルなキーボードとの
ユニゾンが堪りません!
#6Uglyはツーバスドコドコしまくりのリズムにロングトーンの多いボーカルは本盤の中でも
一番難度の高いものと思われます。
タメのありメリハリのついたリズムの#7Cry of the Nihilistは、テクニカルなリフ、
ギターソロも良いですがその前のフィルが本当に格好良いですね。
#8Was It Worth It?はお馴染みのキーボードとギターの熱いソロバトルが聴きどころです。
今回のギターソロはハードロックっぽくブルージーで渋いです。
#9Northpole Throwdownは、キーボードのリフや刻みまくりのリズムギター、
ピックスクラッチや派手なアーム奏法など、典型的なメタル・ギターの激しい演奏がクールな
モダン・へヴィネスな一曲です。
疾走曲もそうでない曲も、それぞれに練られたリフとリズムワーク、メロディに
安定感抜群のボーカルで非常に高品位に、キャッチ―にまとまっています。
キャリア20年にもなる彼らの作品は、作風の変化も含めて、
いつでも安心して聴くことができます。本当に貴重な存在です。

Not My Funeral

Shovel Knockout

Roundtrip to Hell and Back

Ugly

Northpole Throwdown

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  1. 2013/08/05(月) 23:10:19|
  2. Children Of Bodom
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  4. | コメント:0

今日の一枚(116)

Album: Rise Of The Tyrant
Artist: Arch Enemy
Genres: Melodic Death Metal, Thrash Metal

rise of the tyrant


ギタリストのMichael Amottと、彼の弟であるChristopher Amott(G)の二人を中心として
1996年に結成されたスウェーデンのメロディック・デスメタルバンド。
2001年にボーカルのJohan Liivaが脱退して、Angela Gossowに変わってからの作品で、
Christopherが一時脱退したのち、復帰してすぐの時期の作品です。2007年作の7th。
マイケルのメロディアスなプレイ、重低音を鳴らすリフのスピード感と、
Yngwieばりのクラシカルな速弾きを見せるクリストファーのクサメロが北欧らしい湿り気を
感じさせて、タイトなDaniel Erlandsson(In Flamesなど)のリズムがぴったりと噛みあい、
ボーカルのアンジェラ嬢の、とても女性とは思えない圧倒的な声量の、
攻撃的で暴虐的なグロウルが(特にライブ・パフォーマンスが素晴らしい!悪魔が降臨しています!)
曲を無慈悲にかき回し、へヴィなグルーヴを作り出していきます。
前作のDoomsday Machineよりも、(これはリーダーMichael Amottの力によるものでしょうが)
キャッチ―で、湿り気のある叙情的なメロディに溢れていて、北欧のバンドらしさを感じます。
本作もそうですが、ヨハン時代のアルバムも、SHM-CDとして高音質盤が2011年にリマスターされて
再発していますが、リマスターの効果も良好で、よりベースの重みやギターの一音一音が
鮮明に聴こえるようになっています。
#1Blood On Your Handsは彼らの代表曲であり、このアルバムでも一際優れた楽曲だと思います。
アンジェラ加入後、ミドル・テンポの曲が多かったこともあり、ファンたちの間でも
評価が分かれましたが、今作では疾走する曲もしっかりと収録されており、
Megadethのような、疾走感溢れるスラッシュ・メタルと、
日本人ならば思わず悶絶してしまうようなギターのメロディアスなプレイの連続で、
デスメタルを初めて聴かれる方でもきっと楽しめる作品だと思います。
ボーカリゼーションも、ブルータルでありながらも、
ずっとエモーショナルなものとなり、本作で新たなステージに踏み出した感があります。
Arch Enemyの、ひいてはメロディック・デスメタルの史上最高の作品の一つだと信じて疑いません。

Blood On Your Hands さあ!Remember!!!!!!と絶唱しましょう!!!

Intermezzo Liberte
インスト曲です。このテーマのクサさは半端ないですね。演歌的な情感に近いものさえ感じます。

I Will Live Again

Nemesis(From The Album Doomsday Machine)
疾走曲の中では最も好きな曲の一つです。ブルータルなグロウルが堪らん!!!

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  1. 2013/03/16(土) 01:21:34|
  2. Arch Enemy
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  4. | コメント:0
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プロフィール

Systematic Chaos

Author:Systematic Chaos
独断と偏見により、お気に入りのCDを紹介して行きます。
医学部医学科の大学生として臨床医となるべく勉強しています。
山下達郎ファンクラブ
TATSURO MANIA会員。
水樹奈々ファンクラブ
S.C. Nana Net 会員。
上坂すみれファンクラブ
コルホーズの玉ねぎ畑 会員。
初心者ですが宜しくお願いします。
好きなジャンル:
1. AOR, MOR, ソフトロック
2. R&B,ファンク, モータウン,
ニュージャックスウィング,
フィラデルフィアソウル, シカゴソウル,
ブルーアイドソウル
3. ポップス、Jポップ
渋谷系、ニューミュージック
4. プログレッシブロック
5. ハードロック, へヴィメタル,
プログレッシブメタル, スラッシュメタル,
メロディックデスメタル,ブラックメタル
6. ジャズ,フュージョン,
ハードフュージョン, アシッドジャズ,
ハード・バップ, ジャズファンク,
ジャズロック
7. ジャジーヒップホップ,
オルタナティブヒップホップ
8. エモ, スクリーモ
9. ハウス, アシッドハウス,ディスコ

ライブラリは65,000曲ほどです。
ヘッドフォンはAKGのQ701、Audio TechnicaのATH-ESW9、
イヤフォンはShure-SE425を使っています。
iPod ClassicにTEAC-HAp50またはATH-PHA31i(ポータブルヘッドフォンアンプ)を挿して聴いています。
ブログとして記事を書くことを通じて
自分のライブラリと向き合ってみると、
相当趣味が偏ってるということを
痛感しています。
これから沢山の音楽に触れ、勉強していきたいです。
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