私的名盤紹介―真の雑食を目指して

自分の心に残った作品を紹介することで、新たな音楽を見つけるきっかけとして頂ければ嬉しいです。

2013年度 邦楽私的ベストアルバム15

2013年度 邦楽私的ベストアルバム15

私的名盤紹介にお越し下さった皆様、ありがとうございます。
本サイトは開設1周年を迎え、訪問者も7000人を超えるに至りました。
今年も残すところあと僅かとなりましたが、お世話になっているリンク先の皆様の多くが
年内に発売された作品の中での、各自のベストアルバムをランキング形式でまとめておられるのを見て、
私もやってみようと思いました。
普段最新の邦楽を扱う記事を書くことが少なく、正直それほど幅広く聴いているわけではないですが、
筆者なりに15枚のアルバムをセレクトしてみました。
簡単なレビューをお付けしてあります。興味を持っていただけましたら是非聴いてみて下さい。
では、どうぞ。
※ベスト盤などのコンピレーションは含んでおりません。ご了承下さい。
※順位はあくまでも筆者の気分で付けたものですので、ここにお書きした作品は
 全て気に入って愛聴しているものばかりです。念のため。 
※過去に記事を書いた作品に関してはリンクを乗せております。

15位 エウアル/やなぎなぎ
Genres: Pops, Punk Rock, Electronica

エウアル


supercelバンドのボーカリストとしても知られる女性シンガーソングライターの
ソロ1st。個人的にはボーナスディスクのカバー集(特に恋愛サーキュレーションは素晴らしい)
が非常に魅力的に感じてしまう部分があります。
本編は彼女自身の音楽のルーツが濃く出たアンビエント色の強い楽曲(M4,5,7,11,12)から、
ガールズポップス(M2,13)、前ノリなメロコア(M8,9)などこれまで彼女が行ってきた音楽活動の
集大成とも言える作品に仕上がっていますし、透明感のありキュートなボーカルは健在。良作。

14位 人生×僕=/One OK Rock
Genres: Alternative Rock, Punk Rock, Emo

人生×僕=


メジャー6th。前作、前々作の出来が素晴らしかっただけに期待が膨らんでいましたが、
特にアレンジが海外セールスを意識した音色になっていて、従来のファンの間では
賛否が分かれる作品になるかもしれません。
ただ個人的には英語詞が多いことは問題ないと考えていますし、
ピアノとストリングスの入った完全なる英語詞バラードM9All Mineや、
ダブっぽい打ち込みが一風変わったM11Deeper Deeper、
スクリーモっぽいシャウトが印象的なM8Juvenile(高音シャウトは絶品)など、、
楽曲の幅も広がっているように感じています。
アンサンブルでは特にM7Nothing Helps、M10Smiling Downなどの、
TOMOYAのドラムスの重さ、タイトさは一級品で、現代的なエモの作品として、
海外に出ても遜色なく戦えるレベルにあると思います。
M5Clock Strikesのようなバラードも、前半の刻みの音の良さや疾走感と、
サビのキャッチ―さは見事。ボーカルは相変わらず発音も明瞭で聴き取りやすく、
ハイトーンも伸びが良く力強いです。
ただ個人的にはM6Be The Lightのようなバラードを歌う時の
艶やかな中音域こそが彼の真骨頂だと感じます。

13位 新世界/ACIDMAN
Genres: Alternative Rock

新世界


アルバム冒頭のM2SUSYは疾走曲ではなく壮大なミドルテンポから始まったり、
前編(インスト)と後編の二部に分かれたコンセプチュアルなM7,M8風追い人で
坂本龍一が参加していたりと、(equal収録の彩-sai-の続きというコンセプトになっているようです)
これまで純然たる3ピースバンドとして歩んできた彼らのまた違った魅力が詰まっています。
アコースティックな肌触りで極めてポップなM5ラストコードなど、
これまでの作風からの変化が見られながら、前作より緩急の付いたアンサンブルになっていて、
オリジナルアルバムの中ではかなり聴きやすい部類に入ると思います。
録音、アレンジの良さもあって、歪んでいてもベースラインが鮮やかに聴こえるスッキリした音像で、
非常に厚みのある音です。大木伸夫の、M2新世界で聴けるような倍音の多くパワフルなチェストや、
掠れ気味のファルセットが強烈な訴求力を持って、作品の深遠な世界観を伝えています。
M4 NO.6で弾きまくっているリズムギターの音色は、
リッケンバッカ―らしい高音域のキラキラした独特なそれで耳が気持ちいいです…安心して聴けます。

12位  Deluxe/ TRIX
Genres: Fusion

deluxe.jpg


キーボードが窪田宏氏からバークレー音大主席の若手、AYAKA氏に交代して発表された本作も、
バカテク満載のキャッチ―なフュージョンが詰まっています。
肝心のキーボードはもうすこし落ち着いたプレイで、
菰口雄矢のキャッチ―で自在なピッキングコントロールと音色の多彩さは健在です。
とにかくシングルピックアップらしいクリーンの音の抜けの良さや甘さは最高です。
(XoticのSSHのストラトを使っているらしいです)
熊谷徳明のドラムスも若者に負けじと音のエッジの立ったキレッキレのドラミングで
M4The Speed Queenでの足技は開いた口が塞がりません。
後半のエモーショナルなギターソロは歪みの音が良すぎて鳥肌ものです。
M6Tears In The Universeはスラッシーなリフが完全に菰口の趣味丸出しでニヤニヤしてしまいます。
前作のPowerを思わせるようなテーマと須藤満(B)のスラップを絡め、引き締まったベースが
超人的なフレーズを弾きこなすM9Synchronizerもお気に入りです。

11位 i'mperfect/凛として時雨
Genres: Alternative Rock

imperfect.jpg


昨年TK(Vo, G)はソロアルバムでストリングスやピアノの導入、
アンビエント寄りの作風を見せましたが、新たに発表されたバンドとしての本作は、
3ピースの切れ味鋭く攻撃的なロックに満ち満ちています。
歪ませたSchecterのテレキャスの、金属的な、カミソリのようなカッティングや
リフは個性的で変化に富んでおり飽きさせませんし、ともかくTKのこのジャキジャキした音は
筆者の好みど真ん中でやっぱり最高だと思います。
(M6make up syndromeくらいのクランチの音は特に大好物です)
ピエール中野(Dr)の鋭いシンバル捌きやバキバキなスネア連打が作るグルーブも
特筆すべきものがあります。高音で絶叫するツインボーカルのメロディは、
作品を追うごとにポップさを増しており(M8キミトオクのスクリームは人間離れしています)、
初のタイアップシングルであるM2abnormalizeに
代表されるように、曲展開の突拍子のなさは解消された感があります。
細かく挿入されるブレイクが強烈なドライブ感を与えるM5Sitai miss meは、
空間系のエフェクトが強くかかったバッキングやトレモロの入ったギターソロがお気に入りです。
全9曲で長さも適切だと思います。期待通りの快作。


10位 Plugged/ 大橋トリオ
Genres: Rock, Pops

plugged.jpg


日本のシンガーソングライター、マルチプレーヤーのメジャー5th。
元々洗足学園音大でジャズピアノを専攻していたこともあり、これまでの作品でもジャズを
基盤にしつつ中で幅広い音楽的素養を感じさせる良質なクロスオーバー・ミュージックを
生み出し続けています。ソフトロックやAOR、ソウルの影響が色濃かったA BirdやI Got Rhythm?
とは異なって今作ではロック色の濃い、重くドライブ感のあるアンサンブルが中心になった作風に
仕上がっており、ゲストとして金子ノブアキ(Dr ex. RIZE)や高桑圭(B)を迎えて制作されています。
M1マチルダはファンキーなオルガンのバッキングと乾いた音色のブルージーなギター、
ソリッドに8ビートを叩く金子のドラムスがこれまでの作風からの一新を感じさせ、
うねるようなグルーブがあります。
特にM3Seven Daysのボスっとしたドラミングとベースの音作りの耳への優しさは
脱力したボーカルと絶妙に溶け合っていて素晴らしい。
自嘲的な歌詞を柔らかく歌うM5ガラクタマシーンは、
ギター、キーボードのソロ回しがあり、密室的なコーラスアレンジが個性を感じます。
インディーズ期の楽曲の再録であるM8Clamchowderでは高桑圭の歌うようなベースが堪能できます。
作品ごとに明確なサウンドイメージと、それを実現するためのスタイルやテクニック、
音への職人的なこだわりを持ち合わせた非常に稀有な才能だと、私は感じています。



9位 A La Mode/ 川口千里
(詳細は 今日の一枚(95) http://grooveisalliwant.blog.fc2.com/blog-category-114.html を参照)

A La Mode


8位  Revolt/ Nothing's Carved In Stone
Genres: Alternative Rock, Emo

revolt.jpg


元ELLEGARDENの生形真一(G)とストレイテナーの日向秀和(B)を中心として結成された
日本のオルタナティブ・ロックバンド。5th。日本語詞の曲が4曲へと増え、
M5Out of Controlはアニメ、PSYCHO PASSのOP曲となるなど、様々な動きを見せました。
M2Assassinは繊細なアルペジオ、ダンサブルなリズムに絡む存在感抜群のベースが
聴きどころ。M4村雨の中で はエッジが立って抜けの良いベースと、
悩みを抱えた若者の情熱的な歌詞を歌う村松拓(Vo, G)の、少年性を感じさせる
ボーカリゼーションがぴったり嵌っています。素晴らしい。
M6Sickは大喜多崇規の硬質なドラムスがループする中でバリバリとした音色のギターが
ノイジーな前半からキャッチ―で静かなサビになる構成が面白い。
極太のスラップと変拍子が強烈なグルーブを作るM10きらめきの花もお気に入りです。
M11The Foolも引き続いて日向の饒舌なベースが暴れまわっていて、
前ノリのドラミングを中心にグイグイ引っ張っていきます。
鉄壁の演奏技術と、そこから生み出される緊張感溢れるアンサンブルの一体感は
結成当初から変わらない非常に質の高いものだと思います。 

7位  街の14景/ the band apart
Genres: Alternative Rock, Fusion

街の14景


2年ぶりのオリジナルアルバムです。全編歌詞が日本語詞となり、サウンドは穏やかなものが多い
印象を受けます。アンビエントなインストM1いつかの、からフュージョンっぽい軽いドラミングと
細かい刻みが作る疾走感のあるM2ノード、一気にポップでキャッチ―なサウンドとなった
M3仇になっても、M4夜の向こうへ(相変わらずカッティングのリフや、単音カッティングを
絡めたリードも最高に良い音してます)はこれまでにあまりない作風で驚かされます。
勿論バックのギターのフレーズやリズムパターンは手が込んでいます。
M6AKIRAMは、左右で自由自在に動くリズムギターとオブリガートの多いリードギターに
手数の多いフィルの印象的なドラムスにファンキーで歌うベース、という
如何にもバンアパらしい個性あふれる一曲。
メタリックなインスト曲M8師走は今まで決して弾くことのなかった、
骨太でハードロックなリフが登場し思わずにやけてしまいました。
ドラムも相当へヴィ―に叩いています。
後半にかけてどんどん速くなり遂にはピックスクラッチが入って、ガンガン速弾きしていて
正直かなり驚きました。キメも完璧で溜息が出ます。
M11ARENNYAで待ってるは、意識したのかどうか分かりませんがカッティングのタイム感やイントロが
あの山下達郎を思わせる雰囲気で、気付かれた方も多いかもしれません。
イントロのバスドラムの拍の取り方はLet's Dance Babyを思い出します。
どの曲も、バンドサウンドの生々しいアレンジと音の良さが際立っていて、
メタリックでへヴィ―なもの、ファンキーでフュージョン色の濃いリズムが絡みついたもの、
ポップなものとメンバー各個人の趣味が如何なく発揮された傑作だと思います。
 
6位  claire/花澤香菜
(詳細は 今日の一枚(178) http://grooveisalliwant.blog.fc2.com/blog-category-197.html を参照)

clarie.jpg


5位  Befriend/ Sing Like Talking
(詳細は 今日の一枚(162) http://grooveisalliwant.blog.fc2.com/blog-category-15.html を参照)

Befriend.jpg


4位  HEARTBREAKIN'/ 土岐麻子
(詳細は 今日の一枚(242) http://grooveisalliwant.blog.fc2.com/blog-entry-269.html を参照)

HEARTBREAKIN.jpg


3位  Love Letters/ 豊崎愛生
(詳細は 今日の一枚(231) http://grooveisalliwant.blog.fc2.com/blog-category-246.html を参照)

Love Letters


2位  演出家出演/パスピエ
(詳細は 今日の一枚(240) http://grooveisalliwant.blog.fc2.com/blog-category-256.html を参照)

演出家出演


1位  Orange/ UNCHAIN
(詳細は 今日の一枚(168) http://grooveisalliwant.blog.fc2.com/blog-category-3.html を参照)

orange.jpg

あらためて見てみると、
筆者の趣味が非常に忠実に表れていて、
こうしたランキング企画が一年を振り返るのに役に立つものだと感じています。
一枚でも興味を持っていただけたら嬉しいです。
良いお年を。

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  1. 2013/12/30(月) 02:02:06|
  2. 雑記(音楽関連)
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  4. | コメント:4

今日の一枚(242)

Album: HERATBREAKIN'
Artist: 土岐麻子
Genres: Pops, Jazz

HEARTBREAKIN.jpg


東京都出身の日本の作詞家、シンガー。1976年生まれ。早稲田大学第一文学部卒。
父は日本のジャズサックス奏者の第一人者である土岐英史。
97年に結成、ポスト渋谷系を代表するバンドの一つであるオルタナティブ・ロックバンド、
Cymbals(2003年解散)のボーカリストとしても知られています。
ソロ活動開始後には、父の土岐英史とのコラボレーションでジャズスタンダードを歌うアルバムを
発表したり、多数のCMソングを手掛けたりと、ゲストボーカリストとしても非常に幅の広い活動を見せています。
本作は2013年作のメジャー5th。
ソロアルバムでは、毎回多彩なゲストを招いて、80年代シティ・ポップスの
空気を強く感じさせながらも、密室的でニューウェーブっぽさのあるキーボードや
グル―ヴィーなホーンのアレンジと、ハスキーでコントロールの巧みなボーカリゼーションで、
独特な世界観のあるポップスを生み出しています。
特に本作は、彼女の作品の多くでプロデューサー/アレンジャーを務める川口大輔の
(JUJU, 久保田利伸、平井堅、中島美嘉、由紀さおり etc)の力量が如何なく発揮されていると思います。
各作家の個性が強いにも拘わらず、統一感のあるサウンドに仕上がっています。
今回の楽曲提供は、EPOや大江千里のような80年代のニューミュージック関連の人から、
元東京事変の伊澤一葉のようにオルタナティブ・ロックやジャズへのアプローチを見せるプレーヤー、
西野カナや関ジャニ∞、The IdolM@asterなどに楽曲提供していることで知られる
佐伯ユウスケのように、オールドスクールファンクやソウルにルーツを持つ
若手のシンガーソングライターなど、多種多様な方向性の作家が参加しています。
EPO提供の#1Awakeningは、歯切れの良いメロディが80年代の彼らの作品を思わせます。
頭のストリングスが温かみがあって一気に惹き込まれる爽やかなアレンジでありながら、
打ち込みのドラムは軽い音色で、左チャンネルを流れる電子音がピコピコしているのが好対照。
シームレスに続いていく川口大輔作曲の#2トーキョー・ドライブは、
近年シティ・ポップス路線に乗り出している一十三十一に近いAOR色の強い一曲で、
ギターのカッティングフレーズは非常に典型的なものだと思いますが、キーボードは
ファミコンのような音から、ジャジーなピアノへと切り替わっていったり、
声の定位感がフレーズごとに変わっていったりと立体感のあるアレンジになっていてこれも素晴らしい。
#3heartbreakは、囁くような高音のボーカルが生々しくも、密室的でミニマルなグルーブが印象的な曲で、
曲が進むにつれてSEとして入るノイズやリードギターの音、
次第に大きくなっていくストリングスが体温を与えていきます。
真摯で一途な歌詞が胸を打つバラードの#4僕は愛を語れないは、
ジャジーな進行に、曲の合間を縫うようにして挿入されるホーンが緩やかなグルーブを作っています。
さらに、後半にかけてストラトのエモーショナルなソロが入っていくという
個人的には趣味ど真ん中な一曲。ボーカルも心なしか熱を帯びているよう。最高です。
#5私の恋と東京は、現在はジャズピアニストとしても活動している大江千里の提供で、
オルガンとホーンの味付けする派手なバッキングに対して淡々と歌っていきます。アウトロの口笛が淋しげです。
伊澤一葉作曲の#6読唇術は、コーラスがなぞるように動きながら歌メロが進行していきます。
サビのフレーズを、ファルセットに抜くようにして歌うボーカルが巧みです。
ピアノのパーカッシブなリフと性急なドラムスがロックテイストを感じる異色な一曲。
英語詞の#7Girls (You are so special)は、輪郭のくっきりしたリムショットのスウィンギーなドラムスに、
ゆったりとしたアコギのストロークが絡むリラクシングで楽しげなバラード。
佐伯ユウスケ作曲の#8プロフィールは、普段の彼の作風とはまた異なったアダルトな雰囲気で、
クワイエットストームっぽいメロウさがあり、伸びやかなボーカルを楽しめるスローバラードです。
シンプルなピアノ弾き語りを中心にしたアレンジで、これも洒脱です。
再びEPO作曲の#10Rendez-vous in ‘58は、テレキャスのカッティングとメロディックなベースラインが
ご機嫌なポップスで、ストリングスとホーンの流麗なアレンジは共通しています。
80年代シティ・ポップスの空気を纏いながらも、
電子音や打ち込みを効果的に用いたモダンなアレンジは共通しており、
楽曲ごとに多様なジャンルのフュージョンと再解釈が見られる珠玉の傑作。

トーキョー・ドライブ (short version)

僕は愛を語れない

Rendez-vous in '58

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  1. 2013/12/28(土) 02:04:59|
  2. 土岐麻子
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

今日の一枚(241)

Album: The Brand New Heavies
Artist: The Brand New Heavies
Genres: Funk, Acid Jazz

brand new heavies


イングランド、イーリング出身のアシッド・ジャズ、ファンクバンド。1985年結成。
80年代初頭からロンドンのクラブシーンにおいてジャズを掛けるDJが増え、
87年にEddie PillerとGilles Petersonの二人を中心として、Acid Jazz Rabel(レーベル名から
名付けられたジャンル名)が設立されたことが、90年代アシッド・ジャズ隆盛の時代の起点であると言われています。
当初クラブでは、従来のジャズ・ファンクやソウル・ジャズの作品が掛けられていましたが、
次第にブラジル音楽(ボサノヴァ)やヒップホップ(90年代初頭)を消化していくことにより、
アーシーでありながらもダンサブルな独自のサウンドが誕生していくことになります。
同じく16ビートのリズムを中心としているという点で、ジャズ(エレクトリック・ジャズ、ジャズ・ロック)
の派生ジャンルであるフュージョンと比較されることが多いですが、
サウンドの指向性(アーシーであるか洗練されているか)や曲の構成で違いが生じてくると考えればよいでしょう。
1990年作の1st。本作は何度も形を変えて再発されており、今回ご紹介するのは(筆者が所有しているのは)、
2007年に発売されたデジタルリマスターで、90年にイギリス国内で発売されたものに、未収録曲や
90年UK盤には収録されなかったシングルをボーナストラックとして加えた完全な仕様になっております。
他にも、ボーカリストが N'Dea Davenportに交代して、収録曲が若干異なる北米盤(91年発売)、
さらに一部の楽曲がリミックスされ、Jean Carne/Don't Let It Go To Your Headのカヴァーが収録された
インターナショナル盤(92年)と、4種類のCDが発売されています。
音楽性としては、Gilles Petersonが後に設立するTalkin' Loudレーベルに所属していた
Incognitoのようなエレクトロニック路線とも、Roni Sizeのようなドラムンベース路線とも、
Jazzanovaのようなジャズ色の濃い中にR&Bやボサノヴァの香りが強い音楽性とも
異なり、ダンス・ミュージックであることへのこだわりが感じられるサウンドで、
ディスコ・ミュージックを強く想起させるものになっていると感じます。
#1BNHは、シンプルなパターンをリフレインするドラム、ベースに対してホーンやギターソロ、キーボードソロが
入ってインタープレイを展開して行きます。後半のエフェクトが強く掛かったキーボードソロから、
キメを挟んでサックスソロへと繋がっていく背後で、シャリシャリしたカッティングが鳴り続けておりクールです。
#2Gimmie One Of Thoseは、ツーコードでひたすらカッティングするギターに対して
ワウの掛かったキーボードとミュートの効いた歯切れの良いホーンがファンキーで一際黒い一曲。
#3Dream Come Trueは、Jay Ella Ruth(Vo)の脱力したボーカリゼーションとソウルフルなコーラスが入りながら、
緊張感のあるフィルを伴ったカッティングソロが聴き所です。ベースも歌っていて非常に楽しいです。お気に入り。
#4Put The Funk Back In Itは、拍手や歓声がSEとして流れる中でゆったりと進行していくファンク。
オルガンのローファイな音色が70sを思わせるトーンで、ワウを掛けたサックスの低音が呻くように鳴っていて
ユーモラスです。
#5People Get Readyは、スリリングなホーンにソリッドなドラミングと、遠くで音の隙間を埋めるようにして
弾かれるカッティングが繰り返されて作られるグルーブにひたすら浸ることができます。
#6Ride In The Skyは、シンプルなリフを繰り返しながら次第に変化していくキーボードと、
モータウン風な動きの多いベースラインを思う存分楽しめます。
#7Sphynxは、冒頭のカッティングフレーズを中心としてホーンが味付けしていきますが、
角の取れた丸いトーンのギターソロが長く少し異色な一曲です。
#8Stay This Wayは、キャッチーなイントロのギターソロからパーカッションがアフリカンな香りを漂わせながらも、
メロディと展開は明快でポップスに限りなく近い一曲でこれもお気に入り。気怠く歌うボーカルが洒脱です。
#9Shakedownは、サックスの二転三転するドラマティックなメロディと、後半部のひたすらワンコードで押し通す
カッティングをバックにして弾きまくるピアノがジャジーで最高にクールです。素晴らしい。
ここからはボーナストラックです。
US盤に収録されたヒット曲#10Never Stopは、N'Dea Davenport(Vo)の低音が艶やかなボーカリゼーションと、
キーボードのパーカッシブなリフ、抜けの良いドラムスの強調されたような、モダンなR&B色の濃い一曲です。
ツインボーカルの掛け合いとコーラスがテーマに複雑さを作る#11Rest Of Meは、
歌うような単音カッティングのギターリフとソリッドなドラムスが作る鉄壁なグルーブで安心の出来です。
#12Realityは、冒頭のベースの滲むような音色のリフが流れる中でtwangなトーンで動き回るカッティングと
すっきりしたシンプルなリフを繰り返すピアノのバッキングを中心にして淡々と進行していきます。
サックスソロもゆったりとしていて緩く爽やかなグルーブがあります。
#16Never Stop,#17Dream Come Trueはボーカル違いの元のバージョンが収録されています。
どの曲もダンサブルでオールドスクールっぽいアーシーさがありながら、
ドライブのBGMとして聴き流すにも最適なファンクだと思います。
5thのBrother Sisterと合わせて、アシッド・ジャズ入門には最適の盤の一つ。

Dream Come True

People Get Ready

Stay This Way

Shakedown

Never Stop

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  1. 2013/12/26(木) 12:33:11|
  2. The Brand New Heavies
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

今日の一枚(240)

Album: 演出家出演
Artist: パスピエ
Genres: Pop Rock, Pops

演出家出演


2009年に結成された日本のポップ・ロックバンド。2013年作の1stフルアルバム。
東京芸術大学でピアニストになるためクラシックを学んでいた成田ハネダ(Key, 作曲)を中心として
結成されて以来、下北沢のライブハウスを中心として精力的にライブ活動を行い、
2012年にワーナー・ミュージック・ジャパンからメジャーデビューを果たします。
ボーカル担当の大胡田なつきは作詞の他に、アルバムやホームページのアートワークを
手掛けており、音楽以外の要素でのファン層獲得に一役買っているようです。
彼らについては、Twitterでフォローさせて頂いている方やリンク先のブロガー様の
記事を読んで興味を持ったという経緯があります。
大胡田なつき(Vo)の声質や音作りからして、やくしまるえつこ率いるロックバンドの相対性理論と
比較されることが多いですが、成田自身がコンセプトとしている、
印象主義音楽とニューウェーブ、テクノ・ポップとの融合を試みた楽曲を、
バンドによるアレンジでポップ・ロックに昇華していると捉えられるでしょう。
演奏面では成田ハネダ(Key)の演奏力の高さや音色の多彩さは特筆すべきものがあり、
リズム隊も安定感がありながらフュージョンっぽい軽快さを備えており、
ライブでのアンサンブルも堅いようです。
#1S.Sは、堅めのスネアと音数の多くスラップを絡めた饒舌なベースラインの作る
ソリッドなグルーブに対して、まくしたてるようにメロディを歌う、
甘く浮遊感のある大胡田のボーカルが対照的で、一気に引き込まれます。
シンセは一曲目から極めて自由にフレージングしていて個性的です。お気に入り。
#2名前のない鳥は、左チャンネルを流れる透き通ったギターと、忙しないピアノが派手に鳴る中で、
ノートベンド入った幼げなサビや伸びやかなハイトーンで様々な表情を見せる
ボーカルも聴き飽きないようなトーンマニュピュレーションがされています。
#3フィーバーはイントロから入るシンセの奇怪なリフにプログレっぽさを匂わせながら、
ローファイなギターの刻みと、わざとらしいサビ前のキメといい、
メロディの捻くれ具合と言い、この曲を聴いて只者ではないと感じました。
ギターソロはクサクサですがそれもまた良いです。
#4シネマは四つ打ちのバスドラムと、サウンド全体を包むようなオルガンが際立って聴こえますが、
アルペジオを絡めながらのギターのフレージングは如何にも相対性理論の曲にありそうです。
#5On The Airは、ゆったりとしたイントロからクランチのカッティングと突っ込み気味のベースが
心地よい疾走感を生み出すポップな一曲です。
キラキラしたシンセは弾きすぎずゆったりしたタイム感を残していてこれも良い。
続いて#6くだらないことばかりは、囁くようなコーラスの生々しさと、
脱力した歌唱の柔らかいスローテンポなロックバラードです。
#7デ・ジャヴは、クランチのジャリジャリした音作りやカッティングと、
太いベースの音色、イントロのコード進行から東京事変を意識したようなジャジーな
サウンドに仕上がっています。ボーカルのトーンも若干意識しているのか音域的に椎名林檎っぽく
聴こえるだけなのかは分かりません。
サビでトレモロするギターや短いリフを繰り返すキーボードが個性的です。
#8はいからさんは、如何にも彼らの楽曲らしいメロディラインに意味不明な歌詞を載せ
パンキッシュなドラミングとトレブリーで金属的な音色のリズムギターは歯切れの良いカッティングで
良い仕事しています。ソロは癖が出まくりという感じです。
#9△は、イントロからファンキーなシンセのフレージングと細かいシンバルの刻みが作る
グルーブがあり、キメも複雑で演奏難度は高いと思います。歌詞も言葉数が多く入り組んでいます。
#10ワールドエンドは、ストリングスのように壮大に広がるシンセのバッキングと
透き通ったコーラスワークが印象的ですが、リズム隊は非常にタイトでドラムスは手数が多く
荒くカッティングするクランチの音も綺麗です。淋しげな歌詞も素晴らしい。
#11カーニバルは、ローファイなギターをバックにして始まり、徐々にワウの掛かった
キーボードとへヴィーに叩くドラムスの疾走するパートから、
ロングトーンを起点にしてシンフォニーのテーマのようなフレーズをシンセで弾く勇壮なパートに
なり、(交響曲のような壮大さ)またドラムの手数が増えていきながらも、先ほどのテーマを弾く
キーボードが前に出て来て終わっていくという非常に展開の多い大作です。
どの楽曲もメロディーがキャッチーで、かつ良く練られた構成になっていて、
メンバーそれぞれが影響を受けてきた音楽の空気が見事なバランスで
フュージョンしているように感じます。
歌唱もスタイルを意識した表情、抑揚に富んだもので巧みだと思いますし、
リズム隊も堅い演奏でグルーブもあります。
特徴的なジャケットイラストや、あまり顔出ししないバンドのコンセプト、
そして大胡田の声質やボーカルスタイルで色物に見られるかもしれない不安はありますが、
演奏力は高く、音楽性も非常に興味深いことをしているバンドだと思います。
彼らは現代日本のロックシーンを変えるバンドになるかもしれないと、密かに思っています。

S.S

フィーバー

シネマ

はいからさん

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  1. 2013/12/24(火) 15:10:54|
  2. パスピエ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8

【祝】 ブログ開設一周年

私的名盤紹介―真の雑食を目指して にお越しくださっている皆様、

いつもコメント下さる常連の皆様、リンク先でお世話になっております皆様、
Twitterでお話しさせて頂いております皆様、
そして普段から仲良くして下さっている友人の皆さん、
お世話になっております。管理人のSystematic Chaosです。

本日12月22日は、本サイトが開設されてからちょうど1周年にあたります。

開設当初は三日坊主の性格ゆえいつまで続くことやらと思っていましたが、
コメント、拍手を下さった訪問者の皆様、相互リンクを快く引き受けて下さった皆様のおかげで
モチベーションが続き、地道に更新していくことができました。
心から感謝申し上げます。


これまで紹介してきた作品を振り返ってみると、新譜が少なく、かつ偏った選盤になっておりますが
自分なりに素晴らしいと感じたもの、心を動かされたものだけを取り上げてきたつもりです。
勿論、私よりも各ジャンルに対する知識を多く持ち、楽器演奏の技術、楽曲の解析に優れたブロガー、
レビュワーの方はいくらでもいらっしゃいます。
自分自身ギターは初心者に毛が生えた程度の実力ですし、作編曲を行っているわけでも、
バンドを組んでライブを行ったりしているわけでもないので、
正しい説明ができているかどうか、不安を抱えた状態でおりました。

しかしながら、ブログを始めてから訪問者が増え、様々なレスポンスがあって、
自分が音楽に対して抱いているイメージやグルーブへの高揚感は、
リスナー同士で共有することができるということを、実感し始めています。

CDというパッケージの存在が危ぶまれ、チャートではアイドルソングばかりがランクインし、
雑誌では評論家ごっこをしている人たちの内輪ノリで若手の才能が消費財かのように祭り上げられている現代で、
何が自分にとって必要で、そういった感動させてくれる音楽に如何にして出会えばよいのか、
何を信じ、疑ったらいいのか、文化の多様化に従って分からなくなっています。
(この辺の話はリンク先の「アイレの音楽ブログ」様にコメントさせて頂きました。
http://blog.livedoor.jp/aileppoc566/archives/35045729.html )

結局は、頼りになるのは自分自身の耳だけだと思います。
しかし、自分にとって必要な音楽を探るのに、全ての新譜を聴くわけにはいきません。
効果的な方法の一つに、「趣味の近い友人を作る」という方法があります。
しかしこれも、周囲にそんな人が居るかどうかは解りません。

1人でも2人にとってでも、私自身がそのような「趣味の近い友人」のような存在になれることが、
私の最終的な目標です。

要領を得ない話で申し訳ありません。
何か特別な企画をしようかと考えましたが、日付が変わってしまいやれなかったので
申し訳ありませんがとりあえずご挨拶まで。

寒い日が続きますが御自愛下さい。

【追伸】
音楽への思いや意見、動画紹介、或いは理論、オーディオや声優に関する話題は
Twitterで頻繁につぶやいております。もし興味がございましたらフォロー下さいますとうれしいです。
ブログ記事とは違った側面からお話ししておるつもりです。
bot内蔵で、4時間に一回ランダムで過去記事の要約を呟いております。






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  1. 2013/12/23(月) 00:54:06|
  2. 初めにお読みください
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今日の一枚(239)

Album: Vulgar Display Of Power
Artist: Pantera
Genres: Thrash Metal, Alternative Metal, Groove Metal

vulgar display of power


アメリカ、テキサス州ダラスで1981年に結成されたグルーブメタル、スラッシュメタルバンド。
実の兄弟であるVinnie Paul(Dr), Dimebag Darrell(G)を中心として結成され、
87年にボーカリストとしてPhil Anselmoが参加して以来固定メンバーで活動を続けるようになり、
このころまでにリリースされた4枚のアルバムは現在では入手困難と言われています。
DarrelがMegadeth加入を打診された89年(結局Darrelはこれを断りMarty Friedmanが参加することになりましたが)
にメジャーレーベルへと移籍し、90年にリリースされたCowboys from Hellでプラチナディスクを
獲得し一躍その名が知れ渡ることになります。本作は1992年作の6th、全米チャート44位。
影響を受けた音楽としては、ギターリフの構造で真っ先に挙げられるのがBlack Sabbathなのでしょうが、
その解釈や楽曲の構造は極めて独特なものだと思います。
綺麗なメロディを重視した従来のへヴィメタルとは一線を画し、
刻みの多いギターリフとハードコア的なドラミングが作るPantera特有のグルーブは、
オルタナ、グランジの全盛期であった90年代のロックシーンの中で、
極めて異彩を放つエポックメイキングなものであったと思います。
ギターの音作りでは全弦1.25音下げという独特なダウンチューニングを
施した、中音から低音の密度の高い音色で、一聴して彼の音と分かるものになっています。
(聴いただけでは弾いている姿が浮かんでこないです)
ソロでは激しいアーミングとハーモニクスの巧みなコントロール,
ワウの効果的な活用が印象的で、リズムプレイの際のタイトさとは対照的にフリーキーなソロも魅力的です。
ハイテンションでエモーショナルな速弾きですがミストーンは少なく、あくまで正確なプレイだと思います。
高速で連打されるバスドラムはアタックが強調された音色で、サウンドの重さに拘わらず
分離が良好で、輪郭がはっきりとしていて聴きやすいと感じます。
#1Mouth For Warからハーモニクスを絡めたリフの作る低音の分厚いリフと、後半にかけて疾走するパートでの
Phil Anselmo(Vo)の長いスクリームが圧倒的な存在感を見せつけています。
#2A New Levelはブレイクの多い構成で、ボスッとしたタムの音が印象的な
ドラムスの鋭いミュートが最高にクールです。ワウの掛かり、中音域の詰まった音色の
ギターソロは、即興性が強くかつ粒の揃った速弾きでテクニカルです。
彼らの代表曲の一つである#3Walkは、カウントから始まりハネたリズムのギターリフが作る
コシの強いグルーブに、シンプルな歌詞を連呼するボーカルで、ライブでも盛り上がること必至です。
続いて疾走しまくりのドラムスがドライブ感満載の名曲#4Fucking Hostileへと繋がります。
捲し立てるようにしながら、ある程度メロディアスに、かつブルータルに歪ませる
ボーカルテクニックがとにかく最高です。こういうのを聴くとスクリームに憧れてしまいます…
一気にテンポを落とした#5This Loveは、不気味なアルペジオが流れる中で淡々と歌う前半部から、
語りと音数少なくブルージーなソロが入って、刻みまくりのリフへと繋がっていくめまぐるしい展開が
楽しいです。終始ドラムはへヴィ―でモタり気味なのがまた素晴らしい。これまたお気に入り。
#6Riseは始まった瞬間に思わず笑ってしまうほどの激しさで、ドラムスも大変ですが
ベースも相当弾きまくっていて凄まじい一曲です。
#7No Good(Attack The Radical)は意外にキャッチ―な歌メロと、後半のザクザク感たっぷりな刻みと
スクリームが聴きどころのメディアム・テンポ曲です。
#8Live In A Holeはワウを自在に掛けながらハーモニクスで遊ぶフレーズが楽しい
重厚感に溢れるハードロック色の強い一曲。ソロは音程差の大きいフレージングで一風変わっています。
ソロ後のズンズン響くリフに頭を殴られること間違いなしです。
#10By Demons Be Drivenは、ギターリフにユニゾンするバスドラムが心地良いイントロは印象的です。
哀愁漂う透き通ったアルペジオにエモーショナルで丁寧なソロが光る#11Hollowは、
3分過ぎ辺りからいつも通りの激しさを取り戻したかと思いきや
アコギが入って来たりとこれもまた秀逸な展開で飽きさせません。
00年代以降のへヴィメタル特にメタルコア関連のミュージシャンの
殆どに絶大な影響を与えたバンドの最高傑作にしてグルーブメタルのエバー・グリーン!

A New Level

Walk

This Love

Rise

Hollow

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  1. 2013/12/22(日) 01:12:03|
  2. Pantera
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今日の一枚(238)

Album: Rit
Artist: Lee Ritenour
Genres: Fusion, R&B, AOR

Rit.jpg


アメリカ、カリフォルニア州ロサンゼルス出身のジャズギタリスト。1952年生まれ。
Larry CarltonやRobben Fordらと共にフュージョン界を代表するギタリストの一人であり、
1977年のCaptain Fingerがヒットを記録し、自身のバンドGentle Thoughtsのリーダーとして、
またスタジオミュージシャンとしてのスターダムを駆け上がることになります。
70s後半から80sにかけてのフュージョン、クロスオーバーの潮流に乗り、
いわゆるAORの無数の名作、セッション、ライブに参加し、
彼自身が最も影響を受けたWes Montgomeryのトリビュート作品を
残したりしています。他には以前から関心を抱いていたブラジル音楽の影響を色濃く受けたRio(1979)を
発表したり、90年代にはBob James, Nathan East,Harvey Masonと共にFourplayを結成し、
スムースジャズやフュージョン路線をさらに押し進め優れた作品を残したり、
CasiopeaのFour By Four(1982)や竹内まりやのBeginnig(1978)、
野口五郎のライブ盤であるL.A Express(1978)などクロスオーバー界隈の日本人の作品にも多く参加するなど、
現在に至るまでオリジナル・アルバムを出し続け、非常に活発な活動を行っている大ベテランです。
フレージング自体は確実にジャズギターが基礎になっており、Carltonに比してブルースやロックの
色合いは薄いように感じます。
L-5やES-335から繰り出される太く、透明で甘いトーンはまさに80年代のフュージョンやクロスオーバーの
代名詞とも言えるような音だと思います。
本作は1981年作の9thで、フュージョンや色の中にもR&BやAORを強く感じるアレンジになっていて、
この辺はプロデューサーのDavid Foster(Key)の裁量なのかもしれません。
ボーカリストとしては無名だったEric Taggが大々的にフィーチャーされており、
本作のヒットをきっかけに、ソロ作のDream Walkin'は隠れた名盤として
AORファンの間で人気を博すことになります。
その他にもHarvey Mason(Dr), Jeff Porcaro(Dr), Abraham Laboriel(B), Greg Phillinganes(Key),
Richard Tee(Key)などお馴染みの優れたスタジオミュージシャンが参加しています。
#1Mr.Briefcaseは冒頭のキーボードのリフを中心として、
スラップを絡めたベースラインとJeff Porcaroらしいパワフルなドラミングが作る上質なグルーブに
Ritenourのメロウかつ極めて粒の揃ったソロが映え、圧倒的なタイトさを見せています。
特にハイフレットの音の抜けの良さは群を抜いている感があります。
#2(Just) Tell Me Pretty Liesは前半のディスコっぽい進行からモータウンっぽさを感じる
歌うようなベースラインと変化していき、Harvey Masonの乾いた音色のドラムスが作るノリと
歯切れ良く短いフレーズを歌うボーカルがファンキーです。後半は短く切ったカッティングソロが聴き所。
スロウテンポのバラード#3No Sympathyは丸いトーンで控えめに流れるギターとフィリーソウル風のストリングスの
中で、ドラムのフィルは一音一音がへヴィーで輪郭がはっきりしていて曲に緊張感を与えています。
少しテンポアップして、清澄なハイトーンボーカルと煌びやかなシンバルワークが優しく耳を撫でる
全米ポップチャート15位のヒット曲#4Is It You?は、Bill Champlinの豊かなで透き通ったコーラスと
キレのいい単音カッティングを絡めたリフが心地よい名曲です。
#5Dreamwalkは、アコギのタッチノイズが切なさを駆り立てる短いインストで、
いかにもセミアコらしいポロポロとしたクリーントーンのフレーズが柔らかいタッチで素晴らしい。
続いてデジタル色の強いインストの#6Countdown(Capitain Fingers)は、
ダンサブルなドラムスにエフェクトを施したコーラスで
ゴリゴリと進行しながらしっかり弾き込まれたギターソロが入ってきます。
ベースはジャリっとした音色のスラップが生々しく対照的です。
#7Good Questionはゆっくりと前進してくるギターリフに、パーカッシブで時にトレモロするキーボードと、
パワフルなスネアが作る重いグルーブで聴かせる典型的なフュージョンサウンドです。
Sly & The Family Stoneのカバー#8(You Caught Me)Smilin'は、ギターの音色とスムースなプレイもあって
だいぶ高級感のある演奏に仕上がっています。ホーンの音も滑らかでエッジの立ったアレンジです。
#9On The Slow Glideは、ハネたベースラインとスウィンギーなドラムスに対して
エモーショナルなリードギターが終始変幻自在にフレージングしていきます。
楽曲を重視して弾きすぎず、安定したリズム感での速弾きも、ハイフレットでの滑らかで正確なフレージングも、
音の粒立ちの良さ、シルキーな歪みのトーンの心地良さも、
全てにおいて非常に高いレベルにある、偉大なるギタリストの残した極上の歌ものフュージョン。

Mr.Briefcase

(Just) Tell Me Pretty Lies

Is It You?

Countdown (Captain Fingers)

On The Slow Glide

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  1. 2013/12/20(金) 14:43:27|
  2. Lee Ritenour
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今日の一枚(237)

Album: Be
Artist: Common
Genres: Hip Hop, R&B

Be.jpg


アメリカ、イリノイ州シカゴ出身のラッパー、俳優。1972年生まれ。
同じくシカゴ出身のMC/プロデューサーであり、無数の有名作品に関わってきたKanye Westの立ち上げた
レーベルGOOD Musicに移籍し、彼のプロデュースの元制作された2005年作の6th。
本作は、2006年のGrammy Award for Best Rap Albumにノミネートされています。
2007年には引き続いてKanyeとのコラボレーションによるSouthsideで
Best Rap Performance by a Duo or Groupを獲得しています。
ネオソウル/ヒップ・ホップを扱う音楽集団であるSoulquariansとの録音によるオーガニックで
アフリカンなLike Water for Chocolateや、エレクトロニカへの傾倒(Electric Circus, 2002)を経て
本作ではオールドソウルの香りが強い、落ち着いたサウンドになっており、
90sからインディーシーンで地道に活動を続けてきた彼の個性に合わせたプロデュースになっているため、
セルアウトな気質の強くなりがちなパーティーチューンという感は全くなく、
メロウで、大人の鑑賞に十分耐えうる綺麗なメロディとオーガニックな
音色のリズムが全体を支配する暖かい音像です。
Albert JonesのMother Natureをサンプリングした表題曲の#1Beは、キャッチーなストリングスの
リフレインとローファイなスネアの醸し出すアングラな雰囲気がピコピコしたシンセと対照的です。
#2The Cornerは、サビでKanyeご本人が登場し見事な存在感を放っています。
バックに流れる早送り再生した声のサンプリングが生々しく、スネア音は大きくドライブ感があります。
John Mayerとのコラボレーションシングルである#3Go!は、空々しいエレピのループが淡々と流れる中で
Common自身の存在感が危ういですがこれも独特の浮遊感があって洒脱です。
フィリーソウルの香りが漂うストリングスと後半のゴスペルライクなコーラスが迫ってくる
#4Faithfulも、Kanye得意の、ボーカルをサンプリングして早回し再生するテクニックが使われています。
訥々としたラップがソウルフルなトラックに見事に嵌っています。
#5TestifyはHoney Coneのボーカルがサンプリングされひたすら繰り返される間を縫うようにして
語りかけるようなラップと手数の少ないドラムスが作るミニマルなグルーブが特徴的です。
#6Love is...は知る人ぞ知るMarvin Gaye/God is Loveをサンプリングした
緩やかなストリングスのバッキングに、変化の少ないリズムトラックに対して自在に乗っていく
繊細なラップが遊んでいて巧みです。
#7Chi Cityは、冒頭から派手にスクラッチが入り太いベースラインがうねるようにグルーブを作る中で、
オルガンの分厚いバッキングが消えてラップのみになっていく流れが最高にクールです。
アウトロの気怠いコーラスが作る緩さを鋭いスクラッチが切り裂いていきます。
ライブレコーディングによる#8The Foodは、サビでKanyeが出てくるデュエットソングで、
遠くに定位されたピアノの、オリエンタルな空気を感じるループがキャッチーです。
#9Real Peopleは元ネタのSweet Children/Caesar Frazierを大胆に使っており、
アーシーなホーンセクションによるリフと歌うようなベースラインがスムースで心地よいです。
これもお気に入り。
シームレスに入って行く#10They SayはKanyeのメロディセンスが光るボーカリゼーションと
Ghetto Childの面影を色濃く残すビブラフォンのような角が取れた音色の
シンセのリフが作るグルーブと軽いラップ、サビ終わりのコーラスの低位感の瑞々しさがメロウな一曲です。
これも素晴らしい。
#11It's Your World/Pop's Repriseは、様々な方向に定位された
ソウルフルなコーラスに全編をストリングスが流れる
トラックにアタックの強いベース音がシンプルにパターンを弾いており、
最後には夢を語る子供たちの言葉が聞こえ、壮大な語りが流れ終わっていきます。
終始穏やかでソウルフルでありながらも音の中にストリートな雰囲気を残しており、
肩の力を抜いて聴くことのできる、洗練された、古くて新しいヒップホップ・クラシック。

Be

Go!

Faithful

Real People

They Say

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  1. 2013/12/17(火) 16:12:31|
  2. Common
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今日の一枚(236)

Album: TOKYO SNIPER
Artist: 流線形
Genres: AOR, Soft Rock, Pops

Tokyo Sniper


作曲家、アレンジャー, DJのクニモンド瀧口による日本のソロ音楽ユニット。
ユニット名はおそらく松任谷由美の6thアルバムである流線形'80から名付けたものと思われます。
2006年作の2nd。2003年にミニアルバム、City Musicでデビューしてから80年代のシティ・ポップスマニア、
渋谷系のファンなどの界隈で密かに人気を集め、インディーレーベルから
初めてのフル・アルバムを発表するに至ります。
音楽性としては、ティンパンアレー関連のポップス作品やRCA/AIR期の山下達郎、吉田美奈子、
サディスティックス、或いはRoger NicholsやDonald Fagen(ここまで複雑ではないですが)あたりの作品への
最早オマージュと呼んだ方が良いレベルでそっくりなフレーズが随所に登場してきて、
当時を生きてきた人たちならばニヤリとするポイントが沢山あるような作りになっています。
音像も80年代当初を思わせるような、ボーカルのリバーブの掛かり方やコンプレッサーの掛かり具合、
録音がなされており、「時代の音」への強いこだわりが感じられます。
ゲストボーカルとして江口ニカという女性がクレジットされていますが、
おそらく後にアルバムCity Dive, Surfbank Social Clubでコラボレーションすることになる
一十三十一のことを指していると思われます。
彼女のファンであれば声を聴けばすぐに分かるとは思いますが…
#1タイムマシーン・ラヴは、軽いドラムスとモコモコしたベースに、サビに向かって
一気に華やかになるストリングスが如何にもRoger Nichols的なアレンジに仕上がっています。
一十三十一の気怠くメロウなボーカルにまろやかなカッティングとディスコビートを強く感じるベースの
フレージングがとても懐かしいです。
#2花びらは、ファンキーな香りのするキーボードと全編を通じて流れるカッティングが流れる
メロ部分と、後半のIt's A Poppin' Timeセッションの時の坂本龍一のような
饒舌なキーボードソロは最高です。
#3レインボー・シティ・ラインはハイハットで絶妙に遊び緊張感のあるフィルが心地良い
ドラムスと音数の多くメロディックなベースラインの作るキメの多いリズムに
憂いのあるメロディが吉田美奈子的でこれも良い。
#4恋のラストナンバーは、大名盤"Nightfly"のGreen Flower Street(と言ってはいけませんね)
を思い起こさせるあのキーボードのリフがパーカッシブに鳴る中でドラムスも
意識的にへヴィーな音色になっています。
コーラスも完全に意識的にやっていますが展開はもうすこし正直だと思います。
#5薄紫色の彼方は、スペイシーなキーボードソロに太いベースが絡む前半部から
Rhodesの音が消え入るように鳴り渡る
アレンジが素晴らしいです。サビでワンワードだけ歌うコーラスが入ってくる作りは
タイトルからも完全に愛は彼方/吉田美奈子を思わせる作りで、
ハイウェイ!と歌う声が達郎に聞こえてしまうのは私だけではないでしょう。
デュエットで歌う表題曲の#6TOKYO SNIPERは意味不明な英語交じりの歌詞と、
すっきりとしたバッキングに伸びやかなボーカルが映えるミドル。
ハーモニカソロの存在感も圧倒的ですが間奏のキメがSolid Sliderと
そっくりなのに良い意味で腰が抜けました。
#7Dancing Into Fantasyはディスコライクな導入からコードヴォイジングの綺麗なキーボードソロを介して
音程差の大きいフレーズを軽々と歌う英語詞のボーカルが洒脱な、インタールード的な一曲。
#8スプリング・レインはスウィートソウルっぽいRhodesとベースラインの入りから
緩やかなストリングスが入りフリーソウル風になったかと思うと、
右チャンネルからシャリシャリしたテレキャスのカッティングが始まって、ファンキーに展開していきます。
ベースはとことん太く大きい音で、次第に力強くなっていくピアノのバッキングは佐藤博を思わせるような
ジャジーさがあってうるさくならず、エモーショナルで素晴らしい。最高にお気に入りです。
#9雨のシンデレラはパーカッシブでバックビートを感じるキーボードのリフと
周りの空間に滲みだすような音色のホーンが優しく耳を撫でるバラードです。
どの曲にも、原曲への深いリスペクトが感じられ、バブル時代の底ぬけない明るさや熱っぽさに内包された、
AORやソフトロックへの淡くて甘い憧れを抱かせてくれるような、見事な完成度のシティ・ポップス・リバイバル。

タイムマシーン・ラヴ

薄紫色の彼方

Dancing Into Fantasy

スプリングレイン[Live]

雨のシンデレラ

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  1. 2013/12/16(月) 16:26:00|
  2. 流線形
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私的リンク集紹介

CDレビューブログ「私的名盤紹介ー真の雑食を目指して」に
お越し下さいまして誠にありがとうございます。
普段からコメント下さっている皆様、Twitterをきっかけにして情報交換して頂いている皆様、
そして音源を貸して頂いたり貴重なコメントを貰っている友人のみなさん、
お世話になっております。
管理人のSystematic Chaosです。

当サイトも昨年2012年12月22日の開設から丸一年が経とうとしております。
開設一年を記念した企画はまた別に考えるとして、
サイト開設以来これまで相互リンクを頂いてきたサイト様の紹介を書きたいと
以前から考えておりました。

というわけでこの記事では、リンク先のブロガー様のサイト(音楽系が殆どを占めています)の
「私的リンク紹介」をさせて頂きたく思います。

末筆ながら心を込めて書かせて頂きました。もし宜しければ是非リンク先のページに
向かわれて見て下さい。

新たな素晴らしい音楽との出会いを心よりお祈りしております。


※ジャンル分けとアーティストピックアップは「あくまでも筆者の私見によるもの」です。
 参考程度にご覧下さい。
※アニメ感想や雑記などの記事を含むブログであっても、音楽に関連してのみ
 コメントしておりますのでご了承ください。

(1) 洋楽好きにもおすすめの邦楽紹介 http://credogma.blog97.fc2.com/ 
Genres: ロック(日本), パンク・ロック, エモ, スクリーモ, オルタナティブ・ロック
Artist Pickup: coldrain, crossfaith, FACT, Nothing's Carved In Stone,
Pay Money To My Pain, SiM etc
Credogma様の運営する邦楽ロックを専門とするサイトで、初めて私的名盤紹介とリンクを下さいました。
特に英語詞で歌うロックバンドを取り上げているため、近年活躍する日本のロックバンドの
現状を把握するには非常に有益なサイト様だと思います。
邦ロックの中でも特にへヴィーなものを取り上げられることが多く、エモやスクリーモに
関するアーティストにめっぽう強いイメージがあります。
記事は動画へのリンクを中心として
シンプルでお洒落なデザインになっており、アーティスト名のA~Zで検索が可能になっています。

(2) わんわんわんの名盤探索 http://wanwanwan762.blog.fc2.com/
Genres: ジャズ, クラシック, ファンク, ソウル
Artist Pickup: J.S.Bach, C.A.Debussy, Bill Evans, Herbie Hancock, Pat Metheny,
Curtis Mayfield, Marvin Gaye etc
わん×3様の運営するジャズ、クラシック、黒人音楽を中心とするサイトで、ちょうど当サイトと
ほぼ同じ時期にFC2にブログを開設なさいました。
開設当初からこれまで私的名盤紹介に最も数多くの的確なコメントをお寄せ下さっている方で、
心から深く感謝いたしておりますし、楽しみに致しております。
ジャズ(楽器パート別に分類されていてこれが分かりやすい)とクラシックに関する選盤は毎回素晴らしいもので、
マニアックな作品から有名作品までツボを突いたものになっていると感じます。
インストゥルメンタルの作品が多くを占めるため、楽曲解説のスタイルはサウンド面からの
ものになっており、各アーティストの特徴や聴きどころを簡潔に、かつ情熱的に記しています。
特にジャズボーカル関連の記事の充実度、完成度は極めて高いと思います。
当サイトに寄せられているコメントも、大人ならではの時代背景を踏まえた補足があって、
記事と合わせて読めばより一層楽しんでいただけると思います。是非訪問なされて下さい。

(3) 明日はきっと音楽日和 ( http://14ri8.blog.fc2.com )
Genres: プログレッシブ・ロック, サウンドトラック, オルタナティブ・ロック
Artist Pickup: Acidman, Bump Of Chicken, Diablo Swing Orchestra,Tipographica,
上松範康(Elements Garden), 新居昭乃, 菅野よう子, 塩谷哲 etc
星海月様の運営する邦ロック、プログレ、サウンドトラックなどを中心としたサイトで、
この方にも随分と長い間ご訪問下さっておりとてもありがたく思っております。
ゲーム、アニメのサントラからのレビューは特に斬新な選盤で、ドリーミーな電子音楽から
アコースティックで温かいサウンドまでキャッチーなインスト作品を紹介されています。
プログレは国内の作曲家、プレーヤーのものに強い印象で、海外のものに関しては
伝統楽器を用いた変則的なバンド編成のものが印象的です。
同世代で当サイトに来て下さっている方がなかなかいない中でとても大切なブロガー様です。
今後とも末永く宜しくお願い致します。

(4) 新しい世界へ… (http://hyumablog.blog70.fc2.com/ )
Genres: ロック(日本), Jポップ、声優、オルタナティブ・ロック、パンク、エモ
Artist Pickup: スピッツ、ASIAN KUNG-FU GENERATION, Mr.Children, One OK Rock, Bump Of Chicken,
喜多村英梨、竹達彩奈、スフィア、悠木碧 etc
YUMA様の運営する邦ロック、女性声優、パンク、エモを中心としたサイトで、
筆者が悠木碧さんの記事をお書きした際にTBを頂きましたことがきっかけで
相互リンクをお願いさせて頂きました。
CDレビューではスピッツやアジカン、ミスチルに代表されるような日本のロックバンドの中でも
知名度の高いアーティストの記事をお書きになっていまして、
一曲一曲に丁寧なサウンド面と歌詞の両方からのレビューを
読むことができます。9mm Parabellum BulletやSiMのようなハードなロックバンドも紹介されている傍ら、
女性声優のソロアルバムやアニメソングのアルバムに対してのレビューも一つ一つの記事が読みやすく、
平易な言葉の中にアーティストへのリスペクトに溢れた綺麗な文章を書かれる方だと感じております。
声優ファンとして好きな声優を語るコーナーも、特に楽しく読ませて頂いております。
オンガクノキキカタと題した企画ではいかにして心地よい音楽が心に響いてくるかという観点から
これも自然体でありながら正鵠を射ており、納得させられることの多い記事だと思います。
シンプルな言葉で、かつ大切なことは外さず冗長にならずという部分は
職業柄筆者も必要になる能力なので、そういった意味でも大変参考になっております。
今後とも末永く宜しくお願い致します。

【削除されました。】

(5) 同人誌とゲームと音楽のにっこにっこブログ ( http://satorinkawaiio.blog.fc2.com/ )
Genres: Vocaloid, 同人音楽, 声優
Artist Pickup: 省略
私的名盤紹介管理人と友人たちで協力して運営している別館サイトで、
音楽以外にも同人誌のレビュー、アニメ感想も掲載されています。
複数人の著者で(Sil, Southern Horizon, H.T氏と自分)記事を担当しており、
Sil氏はVocaloid界隈に詳しく、マニアックな作品から有名作まで筆者の知らない領域を広く
カバーされています。Southern Horizon氏は東方同人に関するCDレビューを掲載しています。
私は本業の私的名盤紹介の時とはまた別に、声優のソロアルバムやアニメのサウンドトラックなどを
書き下ろしています。最近は更新が滞りがちですが頑張ります…

(6) 空唄旅団 ~人生という名の旅の途中~ ( http://mk562010.blogspot.jp/ )
Genres: Jポップ、ハードロック、へヴィ・メタル、
Artist: Do As Infinity, m.o.v.e, 聖飢魔Ⅱ, JAM Project, 水樹奈々,中島みゆき,
筋肉少女帯, 陰陽座, 黒崎真音 etc
えむけー様が運営するJポップ、アニメソング、邦HR/HMを中心とするサイトで、
2007年から長きにわたって日本のポップスやアニメソング(特に最近の記事)関連の
記事を書かれていらっしゃいます。
歴史の長さから取り上げられている作品の数はとてつもないものですが、
企画として年間のベストアルバムをランキングされていたり、
評価が星の数で可視化されているため、非常にすっきりして見やすいものになっていると思います。
自分がファンだからというのはありますが、水樹奈々さんのレビューはとても魂がこもっているように感じます。
全体としてメロディアスで、歌心のある日本のポップス、ロックの作品を取り上げるという前提に
立っておられるため、ドラマティックな展開のあるハードロックやメタル関連の記事が充実しています。
Do As Infinityやm.o.v.eに代表されるようなエイベックス関連のアーティストの記事も紹介されています。
レビューはサウンド面が中心となっており、全体のサウンドスケープを把握できるように
配慮して書かれてあります。

(7) アニメと漫画と音楽と (http://blog.livedoor.jp/shylpeed13/ )
Genres: Jポップ、ニューミュージック、アニメソング、声優、シンガーソングライター
Artist Pickup: KOKIA, 石川智晶 、鬼束ちひろ、梶原由記、熊木杏里、中島みゆき etc
proser様が運営するJポップ、アニメソング、女性声優、シンガーソングライターを中心とするサイトで、
水樹奈々Rockbound Neighborsのレビューにコメント、Retweetしたことがきっかけとなって
相互リンクを頂きました。ピックアップアーティストでも触れたとおり、
日本人女性ボーカルへの造詣は非常に深く、歌唱難度の高い楽曲や複雑なコーラスワークを
駆使した作品を数多く紹介なさっています。
特にニューミュージックを代表する孤高のシンガーソングライターである中島みゆき女史の
オリジナルアルバムを全てレビューするなど、掘り下げも深く、歌詞と歌の関連性、
ボーカルテクニックの細部についての考察は群を抜いた正確さを有していると思います。
気に入られた作品だけでなく、あまり好きになれなかった作品も積極的に取り上げているため、
自分にとって本サイトが合っているかどうかを素早く判断できる作りになっていると思います。
特別企画として「みんなの名盤」という、相互リンク先のブロガーのおすすめ作品を
聴いてレビューをするという企画でもお世話になりました。
私からは山下達郎/Melodiesをお願いし、proser様からは 石川智晶/僕はまだ何も知らない。をレビューさせて
頂きました。もし宜しければご覧下さい。
女性声優のレビュー数は凄まじいものがありますので、自分のお気に入りの声優さんが
いらっしゃる方は本サイトでのレビューを参考にされるのも良いと思います。

(8) LOVE IS ALL MUSIC ( http://blog.livedoor.jp/manseluconan/ )
Genres: Jポップ、ロック(日本)、アニメソング、女性声優、歌謡曲
Artist Pickup: 安室奈美恵、華原朋美、B'z, Garnet Crow, 中島美嘉、L'Arc~en~Ciel 
        スフィア、島谷ひとみ、DEEN,鬼束ちひろ etc
マンセル様が運営するJポップ、邦楽ロック、アニメソング、女性声優、アイドル歌謡を中心とするサイトで、
特に華原朋美に代表されるような小室哲哉氏のプロデュースするシンガーの作品や、
Being系のロックバンド、AAAに代表されるようなエイベックス系のアーティストに対する
丁寧な楽曲ごとの解説を読むことができます。
その他にも中森明菜のようなアイドル歌謡やラルクのような邦ロックの重鎮の
作品のレビューも数多く書いておられます。
全体として日本人にしか表現できない濡れたメロディのあるポップス、ロックの作品が多く、
女性ボーカルの歌唱、アイドル性両面へのこだわりを感じる選盤だと思います。
レビューはサウンド面からのものが大半を占めていて、すっきりとした読みやすい記事です。
(7)のアニ音様とはまた違った基準で選盤されている印象がありますので、
日本人女性ボーカリストの作品レビューを探しておいででしたらこの2つを参照なさると良いと感じます。
星の数で楽曲評価が行われており楽曲ごとに差別化された評価を下しているため、
アルバムの何曲目から聴いたら良いか分かりやすい作りです。
アーティストへの情熱が伝わってくるようなレビューだと感じます。

(9) hawaiibem's music blog ( http://hawaiibem.blog.fc2.com/ )
Genres: ロック(日本)、Jポップ、オルタナティブ・ロック、ポストパンク/ニューウェーブ
Artist Pickup: パスピエ、相対性理論、水樹奈々、school food punishment,
柴田淳、UNLIMITS, Kalafina, 凛として時雨, Perfume, Sound Horizon etc
hawaiibem様が運営する邦ロック、Jポップ、オルタナティブ・ロック、ニューウェーブを中心とするサイトで、
Rockin' On Japanに記事が掲載される若いロックバンドの作品を数多く取り上げられている他にも、
メタル色の濃い水樹奈々さんの作品や、柴田淳のようなシンガーソングライターまで、
幅広く紹介しておられます。恥ずかしながら筆者はパスピエの存在を貴ブログにて知り、
音源を漁って聴くようになりました。
特にロックではパンキッシュな疾走感のあるものが印象的ですが、
その中でもテクニカルで演奏の上手いバンドが数多く取り上げられていてとても興味深いです。
Sound Horizonのような壮大なコンセプトを持つ作品からデジタル色の強くキャッチ―な
school food punishmentや、Perfumeのようなテクノ・ポップまで
綿密なサウンド面からの印象が記載されていて、惹きこまれます。
各曲のレビューの最後に配されている総括がサウンドスケープを丁寧にまとめていて、
基本的に気に入られた作品を書いておられるので読んでいてとてもすっきりとした気持ちになれます。
(おそらく)かなりインディーなバンドやアーティストが取り上げられているので、
現代の日本のロックを掘り下げて新たなバンドを探したいという方には最適のサイトだと感じております。

(10) 音楽と本と猫と沖縄で遊ぶ ( http://ledzep777.blog.fc2.com/ )
Genres: へヴィメタル、ジャズ、フュージョン、プログレッシブ・ロック、ハードロック、クラシック
Artist Pickup: Al Di Meola, Angra, L.V.Beethoven, Dragonforce, Dream Theater,
Led Zeppelin, W.A.Mozart, Nightwish, Stratovarius etc
H(エイチ)さんの運営するへヴィメタル、フュージョン、プログレを中心とするサイトで、
テクニカル系ギタリスト探しのコーナーでGreg Howeをお勧め申し上げたことがきっかけとなり
相互リンク頂きました。(H様は既に筆者と別に彼を見つけていらっしゃったようですが)
BeethovenやMozartの交響曲やDream Theaterのようなプログレメタルのような
様式美を強く感じさせるものやテクニカルな作品を選盤される傾向にあると感じます。
その中でもプログレではYesを取り上げたり、ネオクラシカルメタルやメロディックスピードメタルのバンドを
取り上げたりしていることから、あくまでもメロディアスで調性感がしっかりある
音楽を扱っていらっしゃいます。
アルバムレビューでは全体のコンセプトや世界観を説明したうえで
動画つきのシンプルな解説を読むことができます。
個人的にはティモ・トルキ在籍時のStratovariusやNightwishのレビューがとても詳細に行われており、
楽しく読んでおります。レビューはサウンド面からのものとなっており、記事の最後には
50才以上の人でも腰抜かさないで聴けるか度、メロディアス度という
ユーモラスな評価が下されていて面白いです。
前者の評価の高いメタルの作品を両親に聴かせてみようと思います(笑)
とても人気なサイトのようで、毎回大量の拍手やコメントが入っているサイト様でもあられます。
今後とも宜しくお願いいたします。

(11) Satoshic Record ( http://satoshicrecord.web.fc2.com/ )
Genres: ロック(日本)、メロディック・ハードコア、オルタナティブ・ロック、オルタナティブ・メタル、
    Jポップ
Artist Pickup: ACIDMAN, the pillows, GLAY, 鬼束ちひろ、 石川智晶、Pizzicato Five,
Bump Of Chicken, the band apart, 凛として時雨, フリッパーズ・ギター, Children of Bodom
Mice Parade, Stratovarius, The Who, U2 etc
Satoshi様の運営するロック(日本)、ポップス, ジャズ、オルタナティブ・メタル、声優、
ハードコアを中心としたサイトで、proser様の紹介で訪問させて頂き、
相互リンクのお願いをさせて頂きました。
まずサイトの構成が邦楽、洋楽アーティスト別になっており大変見やすいです。
記事の数も非常に多く、思い入れのあるアーティストの作品は
殆どのオリジナル・アルバムが星付きで評価されています。
記事の始めにレーダーチャートでそのアーティストに関わるパラメータ(?)を時にユーモラスに、
時に皮肉や賞賛を込めて取り上げておられ、思わず笑みがこぼれる様なツボの突き方なのが面白いです。
洋楽ではHR/HM特にメロデスやメロスピのようなメロディアスでスピード感のあるものの記事が印象的で、
邦楽では声優のソロアルバムを多く取り上げている印象があります。
邦ロックの記事は非常に充実しており、メロコアやオルタナ関連の記事は内容も濃いものが多く感じます。
文体は正に歯に衣着せぬ物言いで、低評価の作品でもロジカルに冷静な批評がなされているため
建設的だと思います。特にアレンジ面に対する評価は辛めにつけているようで、
ありきたりで起伏に欠けるアレンジや逆に上物が鳴りすぎて過剰装飾が目立つアレンジ、
平板なシンセサウンドには厳しい評価を与えることが多く、
職人的な仕事をするミュージシャンを好まれているようです。
どうしても歌唱に難が生じやすい声優のボーカルに対してもいたずらに褒めることなく、
正確に能力を見積もっている印象があります。
アンサンブルがタイトでアレンジの面白い渋谷系の作品のレビューがあるのも納得できます。
こちらも相当な大手サイト様なようで、毎月数千人もの方が訪れていらっしゃるようです。
あくまでも冷静に作品を聴き、良い所も悪い所も誤魔化さず書くという事の大切さを噛みしめております。
今後とも宜しくお願い致します。

(12) 願わくば 背中合わせに 音楽を。 ( http://masterofslach.blog114.fc2.com/ )
Genres: プログレッシブ・メタル(Djent)、オルタナティブ・メタル、ジャズ・メタル、デスメタル、
スラッシュ・メタル、プログレッシブ・ロック、ジャズ・ロック
Artist Pickup: TesseracT, In Flames, This Town Needs Guns, Between The Buried And Me,
AnovA, Purpose Effect etc
mossgreen/畳色様の運営するプログレ、ジャズロック、Djent, プログレメタル、オルタナティブ・メタル
を中心とするサイトで、この方も私から相互リンクをお願いさせて頂きました。
元レコードショップの店員さんということもあり、HR/HM特にDjent勢に代表されるプログレメタルについては
極めて濃密な記事(ここ以上に詳しいサイトはそうそうないと思います)を多数読むことができます。
ジャズロックに関しても記事の数が多く、いつも参考にさせて頂いているリンク先でもあります。
クロスオーバーの視点からメタルという音楽を見た記事が多く、アンビエントやジャズとの周辺で
活動しているバンドの記事は特に読みごたえがあります。
その他にもAnovaのように日本のインディーシーンで面白い音楽を作っておられるバンドの
発掘も熱心になさっていて、この方の記事を読むと自分の勉強不足を日々感じます…
記事のレイアウトは総点(10点満点)と一口のキャッチコピーが書いてありこれがまた核心を突いていて情熱的です。
文章は動画を交えつつバンドの簡単な紹介とサウンド面からのこれまた情熱に溢れるレビューが読めます。
読んでいるとついつい動画をクリックしたくなりますし、
如何にもHR/HMマニアの購買意欲をそそるような楽しいサイトです。
私的名盤紹介のしょぼいメタルの記事なんざかったるくて読んでられっか!というアナタ、
是非ご訪問なさって下さい。きっとニヤニヤが止まらないことでしょう。

(13) 雪傘の下にひとり ( http://blog.livedoor.jp/stardust10912/ )
Genres: Jポップ, 歌謡曲, シンガーソングライター、アニメソング、ゲームソング、演歌、サウンドトラック
Artist Pickup: 岡本真夜、小谷美紗子、鬼束ちひろ、工藤静香、熊木杏里、
        Cocco, ZARD, 中島美嘉、中島みゆき、 愛内里菜、上原れな、小林幸子、榊いずみ、
        Suara etc
stardust10912様の運営するJポップ、歌謡曲、シンガーソングライターを中心とするサイトで、
twitter経由で相互リンクを頂くことになりました。今年の10月から開設されたサイトで、
全曲アルファベットでの評価が下されています。
全体の総評と曲目紹介はハッキリと分けてあり分かりやすい作りになっています。
総評ではそのアーティストにおける作品の占める位置が説明してあり
どの作品から聴き始めたら良いか容易に分かるようになっています。
選盤は女性シンガーの作品が多くを占めており、
ZARDのような90sポップスから小林幸子のような歌謡曲、はたまた中島美嘉のような
00s的な生々しい音像のモダンなポップスまで、歌唱テクニックに優れた方を取り上げています。
この方もかなりの中島みゆきフリークのようで、着々とアルバムレビューを書き溜めていらっしゃいます。
中島みゆきやCoccoの作品など、曲におけるストーリー(があるものは特に説明が詳細で濃密です)
や歌詞の解釈も丁寧になされているので、ファンの方は特にどっぷりと魅力に浸れる作りになっていると思います。
貴ブログを読んでいると筆者も歌詞の解釈や展開の解説、ボーカルの歌メロとの関係を書いてみたいと感じます。

(14) 弱小投資家背水の陣で挑む ( http://lessertrader.blog.fc2.com/ )
Genres: ハード・ロック、へヴィ・メタル、Jポップ、パンク、オルタナティブ・ロック, メロディック・ロック, ハード・コア
Artist Pickup: Staind, Aethra, Eyes Set to Kill, The Police, Tony Macalpine,
Lionsheart, The Red Jumpsuit Apparatus, Muse etc
亀は急いでもやっぱ亀様によるハード・ロック、メロディック・ロック、
オルタナティブ・ロック、Jポップを中心としたサイトで、
コメントにて相互リンクのお願いを頂きました。ブログタイトル通り、基本的には投資家としての情報を中心に
お話しされる専門的なサイト様である関係上、
音楽の紹介は毎回の記事の最後にyoutubeへリンクが貼ってあるだけのシンプルな
構成となっていますが、紹介されている楽曲の幅は広く、
メロディック・ロックの流れをくんだ現代のミュージシャンや
ハード・コアのような激しいもの、Tony Macalpineのようなギターインスト、R&Bのシンガーによるもの、
the pillowsのような日本のロックなどメジャーマイナー問わず紹介されています。
ただアーティストごとのタグがないため、始めから目的の記事を決めて読むというのは難しいですが、
選盤は面白いものが多いのでちょくちょく覗いて音源を漁ってみるのも良いと思います。

(15) コッペリア♪の音楽ブログ~素人の音楽レビュー実験室(http://coppelia-kmr566.blog.jp/)
Genres: Jポップ、ロック(日本)、AOR, ソフトロック
Artist Pickup: 矢沢永吉、山下達郎、小田和正、 Sing Like Talking, B'z, Every Little Thing,
globe, 華原朋美 etc
アイレ様の運営するソフトロック、AOR,ニューミュージック、Jポップ、邦楽ロックを中心としたサイトで、
Twitter経由で時々お話するようになってから相互リンクをお願いさせて頂きました。
自己紹介にもゆとり世代とおっしゃっていますが、さらに山下達郎やSing Like Talkingのファンということで
ファンクラブ会員の端くれである筆者も単純に嬉しく思っております。
同世代にしては小田和正や矢沢永吉のような日本のフォーク、ロックの黎明期から活躍する大御所の作品を
取り上げていられるあたり、非常に貴重な趣味を持たれた方だと思っております。
一方では、歌謡ロックの流れを汲みつつ時代ごとに様々なサウンドの表情を見せてきたB'zや
globe、華原朋美に代表されるような小室系のアーティスト、
ELT(初期の作品は特に評価が高い)などの90sポップスの作品を
集中的に扱っておられます。具体的な順位や販売枚数を交えたチャートアクションの解説も分かりやすく、
時代の空気をレビューの中に反映させています。
アルバムレビューは歯に衣着せぬ物言いと言う感じで、良い作品も平凡な作品も包み隠さず
冷静に評価を下している印象です。チャートアクションにお詳しいようなので、世代論を交えた
日本のポップスに対する展望を聞いてみたい、と筆者はこっそり思ったりしております。

(16) unnamed Stories ~永遠の明日~ ( http://suzaking.net/ )
Genres: Jポップ、ロック(日本)、アニメソング、アイドル、声優、サウンドトラック
Artist Pickup: GLAY, DEEN, SMAP, B'z, Mr.Children, AKB48 etc
柊 朱雀様によるJポップ、邦楽ロック、アニメソングを中心とするサイトで、
この方もTwitter経由で相互リンクをお願いするに至りました。
今時なかなか珍しいテキストサイトでご自分で編集なさっているのでしょうが、
レイアウトが見やすく、企画に溢れていて楽しいサイトだと感じました。
ソロレビューの企画ではアーティストごとにシングル曲を順番に網羅的にレビューしていく、
と言う形式で、楽曲ごとに星の数で評価が下されています。本文はご自身の思い出話も交えて
重要な部分は太字又は赤字にしてあり、ここを読むだけでも内容を大まかに把握できるように
工夫されています。対談レビュー形式の企画は非常に濃厚で面白く、
会話しながら一つの作品についてレビューしていくというスタイルはとても興味が持てますし、
多面的に作品を捉えることができて素晴らしいアイデアだと感じます。
取り揃えているレビューはアイドルマスターを始めとするアニソンやAKB48の作品の他には
B'zやMr.Children、桑田佳祐, DEENに代表されるようなメジャーな日本のロックのレビューは
密度が高くボリュームもあって楽しめると思います。

(17) 表サイバー流の七難八苦な日々 ( http://blog.livedoor.jp/sakuyatachibana/ )
Genres: オルタナティブ・ロック、グランジ、へヴィ・メタル、ロック(日本)、Jポップ、声優、ゲーム音楽
Artist Artist Pickup: Nirvana, Mr.Children, 喜多村英梨、及川光博 etc
sakuya様の運営するオルタナティブ・ロック、Jポップ、ロック(日本)、ゲーム音楽を中心とするサイトで、
この方もTwitter経由でお知り合いになり、交流させて頂いております。
今月新たにブログを開設なさいまして、早速相互リンクをお願いさせて頂きました。
世代的にも完璧に筆者と一致することもあり、趣味遍歴も見ていて懐かしく感じるものが多いです。
普段はオルタナティブ・ロックやグランジをよくお聴きになるようで、そういった作品のレビューを
楽しみにしております。声優では喜多村英梨さんのファンということで早速キャラクターソングの
レビューも掲載されております。SlayerやTestamentなどのスラッシュメタルの作品も好んで聴かれていらっしゃって、
キタエリストならではの、メタルとの親和性も含めて今後の選盤を楽しみにしております。
声優として喜多村さんは好きな方に入る筆者ですが、(Re Storyの音源を友人にお借りした程度です)
ライブツアー等ありましたら行ってみようかと密かに思い始めております。
これからも宜しくお願いします。

(18) Japanese Dream Blog-We Love J-Pop- ( http://jdnack5.blog51.fc2.com/ )
Genres: Jポップ、ロック(日本)、オルタナティブ・ロック、アイドルポップス
Artist Pickup: いきものがかり、AKB48、ザ・カズタネッツ、GARNET CROW、熊木杏里、Field Of View
        黒沢健一、小松未歩、乃木坂46、松任谷由美、モーニング娘。、レミオロメン
リスト係様の運営するJポップ、ロック(日本)、アイドルポップスを中心としたサイトで、
この方もTwitter経由でお知り合いになり、よく交流させて頂いております。
AKB48に代表される現代のアイドルポップスに関する記事の他に、90s以降を中心とした日本のロックバンドや、
邦楽ポップスの主にメジャーシーンで活躍する多くのミュージシャンの記事が執筆されています。
一曲単位で解説が行われており、アーティストにまつわる思い出も含めて簡潔にレビューされており、
最後にyoutubeの動画リンクが貼られています。
この方はブログの他に、Japanese Dream -we love jpop!-( http://www31.atwiki.jp/welovejpop/ )
という音楽投票サイトを運営していらっしゃり、
毎月100曲の新譜リストの中から、掲示板を用いて読者それぞれが10位まで順位を付けて投票を行うことで、
20位までのランキングを決定するという内容になっています。
これはもともと埼玉のローカルFM局であるNack5で1992年から2006年まで放送されていた
Japanese Dreamという深夜番組のリスナー有志で企画されたもの、ということらしく、
日本のポップスの未来を真剣に憂慮し、情熱的に思考しておられるからこそ出来る仕事だと思います。
最新の音楽に関しては疎く、ついつい懐古的に音楽を見がちである筆者とは違った立場で、
常にUp To Dateした新たなポップスへの議論が行われている、とても貴重なサイトだと思います。
是非ご訪問なさって下さい。

(19) 見る前に飛べ踊れ ( http://safarina.blog.fc2.com/ )
Genres: オルタナティブ・ロック, テクノ, ハウス, エレクトロニカ, プログレッシブ・ロック, スカ,
      レゲエ, パンク, エモ, ポスト・パンク/ニューウェーブ, ポップス, ハードロック, へヴィメタル,
  ヒップホップ, R&B, ソウル
Artist Pickup: 省略

さふぁりな様の運営する2ちゃんねる音楽ニュースまとめサイトで、洋邦問わずオールジャンルの
音楽についての記事が独自の視点で纏められています。
各ジャンルごとにカテゴリー分けされていて大変見やすく、名曲紹介スレや時事ネタ、
アーティスト別の名曲ランキングに始まり、或いは音楽にまつわる受容論や世代論、
ポピュラー音楽史に至るまで興味深い記事がセレクトされています。
特にテクノ、エレクトロニカ、ハウス、ダブといったような電子音楽と、
オルタナティブ・ロックやグランジ、シューゲイザーといったジャンルの記事は充実していると思います。
クラブDJや音響機器に関する話題も豊富で、音楽関連のニュースや業界人の生の声にアンテナを張りたい
と言う方にもお勧めできるサイトだと思います。
Twitterとの連携も特徴で、新着記事があれば自動的にツイートされるようになっているので、
アカウントをフォローすれば手軽に最新記事を読むことができます。
これだけの範囲の記事をまとめ、形にできるという事は相当な知識をお持ちの方と推察します。
私のような一般の弱小ブログとまとめサイトが相互リンクして頂けることは少ないと思いますので、
大変光栄に思っております。是非訪問なさって下さい。

(20) CDレビュー GAOHEWGIIは深い井戸に向かって叫びました ( http://gaohewgii.blog.fc2.com/ ) 


Genres: ロック、ロック(日本)、ポップス、ジャズ、R&B, ソウル, ブルース、テクノ、
    ボサノヴァ、レゲエ、ハードロック、へヴィメタル、クラシック
Artist Pickup: 曽我部恵一、Shiggy Jr., Karl Bartos, 黒木渚, Rush, America,
Michael Franks, Sam Samudio, Baby Huey, Al Green, Van Morrison,
Bob Dylan, Rage

GAOHEWGII(ガオヘウグ二世)様の運営するポップス、クラシックロック、R&B、エレクトロニカ、
ソフトロック、シンガーソングライターを中心とするサイトで、
2013年の11月と新しいブログ様ですが、コメント回りで私的名盤紹介に来て下さいましてから、
とても頻繁にコメントして頂いております。ありがとうございます。
私的名盤紹介にコメントして下さっている記事の多彩さ、内容の密度もとても高く、
参考になっております。ブログの内容としては、洋楽邦楽問わず、各年代(録音年)ごとに
様々なジャンルの作品が掲載されており、「ブログについて」カテゴリーからはA to Zで
索引を確認することができるようになっています。
記事のサイクルを決めて書かれているようで、
日 2013邦楽/2000年代邦楽 月 英ロック/ポップス 火 米ロック/ポップス
水 JAZZ/SOUL R&B 木 他(日本/BLUES/BRAZIL/JAMICA/TECHNO/HRHM/WORLD/CLASSIC)
金 2013新譜 洋楽/邦楽 土 2013洋楽 と、曜日ごとに異なるジャンルの音楽を紹介される
と言う形式になっています。
近年のJポップに関する記事や、70年代のクラシック・ロック、R&Bなどを中心にして、
正に通好みの選盤と言う感じです。
検索ボックスに国名やアーティスト名を入れて検索することもできます。
特に記事の冒頭に太字で書いてあるキャッチフレーズはとても面白く、惹かれるものがあります。
レビューはアーティストのバイオグラフィーや関連する人物、時代性、音楽性に関する
考察が丁寧になされていて、僭越ながらこの辺は私的名盤紹介とかなり近いスタイルだと思います。
最後には埋め込みでyoutubeへのリンクが掲載されています。
今後とも末永く宜しくお願い致します。

(21) CENTER OF UNIVERSE (http://blog.livedoor.jp/cenuni0625/)

Genres:: ポップ(日本), ロック(日本)
Artist Pickup: コブクロ、サザンオールスターズ、Mr.Children, スキマスイッチ、いきものがかり、
         ゆず、スピッツ、山下達郎

Mr.Childrenの名曲から名前を付けたというCenter Of Universe、略してセンユニ様の運営する
邦楽ポップス、ロック、ニューミュージックを中心とするサイトで、
以前からTwitter上で交流のあったセンユニ様がサイトを始められるということで、
この度は早速リンクに追加させて頂きました。
日本のポップス、ロックのメインストリームで活躍するアーティストの作品をメインで取り上げ、
多くの邦楽系音楽レビューサイトの形式に倣って、評価は楽曲ごとと総評の5段階評価を用いています。
記事の内容としては発売当初のチャートアクションを詳細に解説した後、サウンド面での
レビューが行われています。世代的には筆者とほぼ同じゆとり~脱ゆとり世代の方
(少し下の世代ですかね)と思われますので、ニューミュージックの全盛期を過ごした親の子供の世代という
こともあって、Billy JoelやABBAのような洋楽ポップスにも馴染みがあるようです。
平成一桁台生まれの現在の学生たちの世代はまさにこうしたスムースで都会的な音楽の影響を
受けて育ってきた部分もあるため、今後そうしたニューミュージックのフォロワーだけに留まらず、
70s~80sのポップス/R&B/ブラックコンテンポラリー/アダルトコンテンポラリー,AORといった
音楽を正しく評価しその文脈の中で今の音楽を共に見守っていくスタンスを取れれば、と思っております。
今後とも同志としてよろしくお願い致します。山下達郎にわかは悪いことではないと思いますよ!
是非、もっと嵌って下さい。

(22) 一人音楽座談会 (http://slapsticker.blog97.fc2.com/)

Genres: オルタナティブ・ロック、パンク・ロック、インディーロック、ブリット・ポップ、エレクトロニカ、ダブ、
ロック(日本)、ポップス
Artist Pickup: Arctic Monkeys, CAN, Fugazi, James Blake, My Bloody Valentine, Pavement, Radiohead,
R.E.M, the smiths, Sonic Youth, stereolab, the band apart, Blanky Jet City, GRAPEVINE,
THEE MICHELLE GUN ELEPHANT, Mr.Children,

サム様の運営するオルタナティブロック、ガレージロック、パンク、ポストパンク、邦楽ロックを中心とする
サイトで、Twitterにてサム様とサイトのことを知り、相互リンクをお願い致しました。
記事の配置が非常に見やすく、ジャケットに対する感想に始まり、トラックリストで赤字と下線によって
お勧めの楽曲が強調されており、総評(5段階評価)と見出しが付いているという形式で、
レビューの内容は主にサウンド面からのものとなっています。アルバムレビューの最後には視聴用に
Youtubeへの動画の文字リンクが貼られており、その下に楽曲ごとのレビューが簡単に記載されています。
特に集中的に取り上げているアーティストでは全アルバムのレビューも行っており、
俯瞰的な音楽性の変化やシーンで果たした役割など、大きな視点からそのバンドの存在を捉えられるような
記事となっていて、読みごたえがあります。(個人的にはFugaziやthe band apartの記事が興味深かったです)
UKインディーやグランジ、オルタナティブロックと、ローファイでギターサウンドがフィーチャーされた音楽を
取り上げる機会が多いサイトでありながら、James Blakeのようなポストダブステップ、
スピッツやMr.Childrenのような日本のメジャーなロックバンド、CANのようなクラウトロックの
記事もあり、多彩です。CDレビューも面白いのですが、Jポップ全般を取り扱った大衆音楽論や、
ロックにおけるノイズ(非楽音)がどのような役割を果たしているかということについての具体的な記事、
音楽配信やCDの売り上げ減少などに絡んだメディア論、著作権法に対する考察などが
独自の視点で語られていて、楽しいです。これからも宜しくお願い致します。

(23) S.Sの邦楽アルバムレビュー (http://ssreview31.blog.fc2.com/)

Genres: ポップ(日本)、ロック(日本)
Artist Pickup: パスピエ、BUMP OF CHICKEN、ゲスの極み乙女。、
クリープハイプ、Base Ball Bear, cinema staff, Keytalk, androp,
Asian Kung-Fu Generation, FoZZTone, 椎名林檎、岡村靖幸、斉藤和義

S.S様の運営する邦楽ロック、ポップスを中心とするサイトで、Twitterで
サイトの存在を知り、相互リンクをお願い致しました。
日本国内のロックバンド、とりわけシーンの最前線で活躍する若手、
90年代、00年代以降のロックが中心となっています。評価はA~Eまでの5段階で、
レビューの形式としては最初に簡単なバイオグラフィーと全体の評価、
そして全曲に渡って歌詞の重要と思われる部分の考察、サウンド面でのレビュー、
最後に総評と楽曲リスト、youtubeへのリンクが貼られています。
一つ一つの記事の内容が濃厚で、歌詞の引用部分は四角の枠で囲ってあるので、
非常に見やすい構成になっています。総評は厳しめに付けられており、
B以下の作品が多いように感じます。この辺りは特に、詞世界に独自のメッセージ性が
あるかどうかと言う点が重要な判断のポイントになっているようで、
テーマや思想のあるもの、整合性のあるもの、感情の起伏が表現されたもの
などが評価されている印象があります。
サウンドでは、ロック中心のサイトという事もあり、歪ませたギターの入った
リフにドライブ感、疾走感のあるものが多く掲載されています。
時折シンガーソングライターものやアイドルも取り上げられています。
特集記事ではライブレポートやロックフェスの模様について詳細なレポートが
記されるなどしています。筆者とも近い世代の音楽レビューサイトということで、
これからも末永く宜しくお願い致します。

(24) Beautiful Dreamer (http://moma-bd.com/)

Genres: ポップス(日本)、ロック(日本)、ロック、ニューミュージック、
フォーク、アニメソング、アイドル、声優、エレクトロニカ、R&B

Artist Pickup: 愛内里菜、aiko, Asian Kung-Fu Generation, 安全地帯、
いきものがかり、L⇔R, エレファントカシマシ、OASIS, 小田和正、織田哲郎、
Garnet Crow, Girl Next Door, 華原朋美、河村隆一、Kiroro,熊木杏里、
倉木麻衣、GLAY, 桑田佳祐、Going Under Ground, コブクロ、小松未歩、
ZARD, Something Else, スキマスイッチ、スピッツ, SMAP, ZONE, TUBE, DEEN,
東京女子流、TOKIO, DREAMS COME TRUE, 中島みゆき、BUMP OF CHICKEN, B'z
The Beatles, 氷室京介、平井堅、広瀬香美、The Boom, Field Of View,
福山雅治、Buono!、ポルノグラフィティ、槇原敬之、松浦亜弥、松任谷由実、
Mr.Children, モーニング娘。、ももいろクローバーZ, 森山直太朗、
Monkey Majik, 山下達郎、YUI, ゆず、UNICORN, RADWIMPS, L'Arc~en~Ciel
LINDBERG, WANDS

MOMA様の運営する邦楽ポップス、ロック、シンガーソングライター
ニューミュージックを中心とするサイトで、ブログを始めた直後に、
訪問者の多いサイトとして検索で発見、Twitterフォローの後、相互リンクを
お願い致しました。上に挙げたように、邦楽ポップスを中心としたレビュー
なのですが、非常に記事の数が多いです。
具体的には70年代以降の日本のポップスの有名どころ、90年代のエイベックス系や
ビーング系などのバンド、シンガーの作品、ニューミュージックと
そのフォロワーの作品に関するレビューの数はかなり充実しており、
日本のポップスのメインストリームに居たミュージシャンの多くのレビューを
総合的に復習できる作りになっています。サイトを訪問されて見れば分かりますが、
独自ドメインによるサイトで、開設は2002年と歴史も長いです。
アルバム、シングレビューの他に映画感想、チャットルーム、
そしてブログのお仲間たちと放送されているネットラジオ、
アルバムレビューに入らなかったミニレビューの掲載された「レビュー予備軍」、
TVドラマ感想や雑記の記された日記、ゲストを迎えての対談レビュー形式を
とって一人のミュージシャンの作品を掘り下げていく「過去曲回顧」など、
多くのコーナーが設けられています。
アルバムレビューでは、表の形式で作品の楽曲リスト、作詞作曲編曲、
売上、チャートアクション、リリースデータがまとめられており、
文章でさらに詳細なチャートアクションと総評、続いて
主にサウンド面でのレビューが行われています。
すっきりとしていて読みやすく、最後には☆の数にて評価が下されています。
内容は多いですが文章は簡潔で、色付けや参考記事のリンクなど、
読みやすくなる配慮が随所になされています。
これからも末永く宜しくお願い致します。

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  1. 2013/12/12(木) 00:56:39|
  2. リンク先のご紹介
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業務連絡

私的名盤紹介にお越しくださっている皆様、お世話になっております。
管理人のSystematic Chaosでございます。

リンク集に追加させていただきましたサイトのうち、更新を停止されていらっしゃった
「ボカまと Vocaloid おすすめの曲 情報まとめ」様のリンクが切れている状態が
しばらく続いておりまして、サイトのURLを確認いたしましたところ、
404エラーが返ってまいりました。
大変残念でございますが、サイト消失という判断で、リンクを消去致しました。
またブログ、サイト等お始めになることがございましたらご一報下さいませ。

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  1. 2013/12/10(火) 11:38:10|
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今日の一枚(235)

Album: Back To Oakland
Artist: Tower Of Power
Genres: Funk, R&B

Back To Oakland


テナーサックス奏者のEmilio Castilloとバリトンサックス奏者のStephen "Doc" Kupkaを
中心としてアメリカ、カリフォルニア州オークランドで結成されたファンクバンド。
Emilioはラテン系の白人であり、メンバーの多くが白人で構成されています。
1970年にデビューして以来、Chicagoに代表されるような当時の流行であったブラス・ロックの
潮流に乗って(TOPは他のブラス・ロックのバンドに比して圧倒的にファンク色が強く真っ黒ですが)
細かいメンバーチェンジを繰り返しながらも
現在まで精力的に活動し、ライブも行い続けています。
各メンバーの演奏力とアンサンブルの鉄壁さにおいては他のファンクバンドの追随を許さぬほどの
ものがあり、特にRocco Prestia(B)とDavid Garibaldi(Dr)によるリズム隊の
緊張感に満ち満ちた16ビート中心の一糸乱れぬリズムワークは凄まじいと思います。
大がかりなホーンセクションの生み出す分厚いハーモニーも実にリズム楽器的であり、
切れ味の鋭いグルーブを作り出しています。
しかしながら、そうしたスリリングな演奏はあくまでボーカルを引き立てることを主眼に
置いて行われており、ゆったりとした歌もののバラード曲も多く存在しているので、
サウンドの指向性こそ違いますが、そういった点では全盛期のEarth, Wind & Fireに
近いものがあると言えると思います。
70年代末から80年代初頭にかけてのコンピューター・ミュージックの出現とディスコブームによって、
TOPの名は徐々に廃れていくこととなりますが、この手の音楽はシーケンサーで演奏させることが
非常に難しいものであり、唯一無二の音であることに変わりはないと感じていますし、
ファンクミュージックを代表するバンドの一つとして、現在でも名を挙げられることは多いと思います。
1974年作の4th。ボーカルにはLenny Williamsを迎え、Bruce Conte(G), Chester Thompson(Key)と、
長い彼らのキャリアの中でも最高の面子が集まった全盛期にあたる作品です。
#1Oakland Stroke...からいきなり圧倒的な手数のドラムスが暴れまわり対決を挑むかのように鳴る
クラビネットが強烈な疾走感を演出しています。ツボを押さえたカッティングも良い。
#2Don't Change Horses(In The Middle Of A Stream)はテンポを落とし、Chesterのハモンドオルガンが
印象的な前半部からのBruceのブルージーで渋いギターソロが聴き所です。枯れたトーンも素晴らしい。
#3Just When We Start Makin' Itはスウィートソウル寄りのゆったりとしたバラードで、
ボーカルのタメた歌い上げ方なんかは正に当時の流行のスタイルという感じで懐かしい香りに満ちています。
コーラスが入りヘッドで力強く歌うボーカリゼーションを堪能できます。
4ビートへのリズムチェンジから饒舌なハモンドソロに入る展開が単調になっていなくて飽きさせません。
#4Can't You See(You Doin' Me Wrong)は、Rocco Prestiaのご機嫌でメロディアスなベースラインと
David Garibaldiの軽快でフィルの引き出しの多いタイトなドラムスが主導権を握り、
ホーンが歯切れよく鳴って作られるグルーブが如何にも彼ららしい音像だと思います。
インストの#5Squib Cakesは、正確なシンバルレガートを刻みながら抜けの良いスネアが煽り立てるドラミングは
勿論最高ですが、左チャンネルを流れ続けるトレブリーなカッティングとLenny Pickettの
艶のあるエロいサックスソロはメロディアスでありながら非常にリズムコンシャスで寸分の狂いもありません。
メタル並みにトレモロし速弾きしまくる激しいハモンドソロのバックで自在にノリを操作していくドラムスが
涎ものの素晴らしさです…ただただ本当にカッコいいです。
キメの多さはフュージョン的でもあり個人的には趣味ど真ん中の一曲。
いつまでもこのグルーブを聴いていたいと思います。
3拍子で展開して行くバラードの#6Time Will Tellは後半のドリーミーなアレンジが時代を感じさせる一曲。
Lennyの適度にハスキーで甘いハイトーンが優しく響きます。ストリングスの大仰さがまた良いです。
#7Man From The Pastは、他の曲よりもロック寄りに、ソリッドで重く叩くドラムスが
音数の多くレイドバックしたベースラインを際立たせています。
後半では次第にハイハットの刻みが鋭くなりシンプルなパターンをリフレインするホーンと
カッティングが作る緊張感に溢れたパートへと変化していきます。お気に入り。
#9I Got Chopではさらにドラムスが重い音色になり、低音でフレージングするサックスと
パーカッシブなハモンドオルガンが重心の低いグルーブを醸成します。
#10Below Us, All The City Lightsはストリングスの作る厚みのあるバッキングが特徴的な異色なバラード。
最後にリフレインする#11...Oakland Strokeが入ってきてスリリングに終わりを迎えます…
70年代におけるバンドとしての見事な作品群も彼らの輝かしい功績ですが、
Huey Lewis & The Newsを初めとする他のアーティストのバッキングでも非常に多くの貢献を果たしている
Tower Of Powerの演奏は、未来に受け継いでいくべき理想的なサウンドだと強く感じています。
特にドラマーは聴いておいて絶対に損はないと思います。傑作。

Oakland Stroke[Live, 1974]

Don't Change Horses(In The Middle Of A Stream)

Just When We Start Makin' It

Squib Cakes

Man From The Past

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  1. 2013/12/09(月) 16:35:27|
  2. Tower Of Power
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今日の一枚(234)

Album: Spread Your Wings And Fly: Live At the Fillmore East May 30, 1971
Artist: Laura Nyro
Genres: Pops, Blue Eyed Soul, R&B, Jazz
(曲名にスラッシュが入っているものはメドレーになっています)

Spread Your Wings And Fly


アメリカ、ニューヨーク/ブロンクス出身のシンガーソングライター。1947年生まれ。
14歳の頃に近所の友人とコーラスグループを組み、いわゆるドゥー・ワップのスタイルで
歌っていたようで、1966年にデビューを果たします。
ソングライターとしてBlood, Sweat & TearsやBarbra Streisand, Fifth Dimension,
Frank Sinatraなど、60年代から70年代にかけて当時一線で活躍していた数多くのシンガーに
カヴァーされたことで知られている彼女ですが、シンガーとしてもゴスペルの影響を
受けながらもCurtis Mayfieldのような洗練されたソウルの香りを漂わせる
実に巧みなボーカルテクニックを有しており、60年代から70年代初めにかけて
最も優れた白人の女性シンガーの一人ではないかと私自身感じています。
音楽性としては当時ニューヨークに移住して間もない時期のBob Dylanのような
都会的なフォークミュージックやMartha and the Vandellasのようなモータウンからの
影響も垣間見られる非常に特徴的なもので、複雑なリズム構成(特にテンポチェンジ)やコード進行、
転調の楽曲が多いと言えるでしょう。
James TaylorやCarole Kingなど、多くのシンガーソングライターを生み出した60年代後半
という時代の文脈の中で、彼女の影響を公言するミュージシャンはJoni Mitchellを初めとしてRickie Lee Jones,
Kate Bush, Elton John, Cyndi Lauper, Todd Rundgren, Melissa Manchesterなど数限りなくいると思われます。
日本では、彼女の追っかけをするほどの大ファンである山下達郎が多大な影響を受けています。
先日お書きしたCharlie CalelloはLauraの作品のうち数枚のプロデュースに携わっています。
97年に僅か49歳の若さで亡くなられた彼女ですが、本作は死後の2001年に発売されたライブ音源で、
閉鎖される直前のフィルモア・イーストで71年5月30日に行われ、僅か3本のマイクで録音されたものが
奇跡的に発掘された、というなんとも貴重なものです。
マスターテープの音の劣化が激しいため、どうしても音の途切れる部分が
あったりしますが、肝心のボーカルは出来うる限りのリマスター作業のおかげでクリアに仕上がっており、
十分鑑賞に堪えうるものになっています。
これもエンジニアの方々の途方もない努力の賜物と思うと、こみあげてくるものがあります。
これ以前に発表された94年のライブ盤とはまた違った若さに溢れる、「黒く」ソウルフルな
ボーカリゼーションを楽しむことができます。
フィルモア・イーストでのライブは彼女にとって3回目で、前座はMiles Davis Band
だったというから驚きです。
ピアノの弾き語りだけによる極めてシンプルなバッキングですが、
それであるがゆえにピアノの一音一音の間の一瞬の静けさや、観客のさざ波のような拍手の音が
71年という時代の空気を、極めて生々しく伝えてくれています。
本盤が初出の#1American Doveは、ベトナム戦争まっただ中のアメリカの世情を反映した強烈な反戦の歌で、
胸を打たれるスタティックなバラードですが、どこまでも透き通ったトーンで、
ミドルの張りのあり堂々とした歌唱に一気に夢中になること必至です。いきなり最高の一曲。
#2Ain't Nothing Like The Real Thing/(You Make Me Feel Like) A Natural Womanは
歌の間で徐々に強く打鍵されるピアノが迫ってきます。微かに掠れのあるサビで、
力強く張り上げるファルセットが、ライブならではの美しさで
声域の継ぎ目のないスムースなボーカリゼーションです。
#4I Am The Bluesはモタり気味に力強く響くピアノに翳りを見せた低音から
軽くヴィヴラートの掛かった高音、そしてロングトーンの果てしない伸びやかさ…
一曲の中で様々な表情を見せてくれます。
#5Walk On By/Dancing In The Streetは、冒頭のジャジーなフレージングから
楽しげな前半部Walk On Byから、左手の繰り返しが重厚なグルーブを生み出す
アップテンポなDancing In The Streetはドスの効いた低音が朗々として素晴らしい。
柔らかいタッチのバッキング始まる#6Emmieは、後半になると一気に盛り上がりを見せ、
16ビートの性急なリフとドラマティックなグリットサンドがクールです。
間奏で弾きまくる#7Map To The Treasureはやはり左手の力強いフレージングが強烈な存在感を放ちます。
これもスタジオ版より好きかもしれないです。
パワフルでパーカッシブなピアノをバックに国を救えとラウドに歌う#9Save The Countryは、
時代の冷ややかで鬱屈とした空気の中でこそのリアリティを放っています。
#11Lu/Film Flam Manは、傑作の2nd Eli And The Thirteenth ConfessionからのLuで始まりますが、
こちらはソウル色の強い味付けのボーカルになっていてこれもまた良い…
観客たちを静まらせ、曲紹介からはじまる未収録の新曲#12Mother Earthでは、
笑い声も入っていたりして楽しそうな空気を感じます。
消え入りそうなハイトーンの甘い音で歌い、静かにリフレインして終わっていきます。これも最高。
ライブという一瞬の時間の中で、
全力を振り絞り歌う若き日のLauraの美しい姿が浮かび上がってくるかのようです。
これを聴いて、ファンにならない人なんて、いるんでしょうか?
音の良し悪しなんて関係ない、本物の「歌」がこのアルバムには詰まっています。僕は大好きです。

American Dove

Ain't Nothing Like The Real Thing/(You Make Me Feel Like) A Natural Woman

I Am The Blues

Save The Country

Mother Earth

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  1. 2013/12/05(木) 18:11:12|
  2. Laura Nyro
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今日の一枚(233)

Album: Soulkiller
Artist: Antonelli
Genres: House, Minimal Techno, New Wave, Dub

Soulkiller.jpg


本名はStefan Schwander。ドイツ、デュッセルドルフ出身の作曲家、DJ。
1997年にEP Handcrapsを発売し活動を開始します。筆者自身それほどハウスミュージックに
詳しいわけではないですが、文献を検索してもドイツ語の資料しか見当たらなかったため、
情報不足感が否めないですけれども、中古屋で350円で手に入れた作品にしては
相当マニアックなもののようで驚いています。
完全にジャケットの不気味なデザインに惹かれて購入に至りました。
1999年にitalicという名のインディーレーベルを立ち上げ活動を行っている彼にとっての
メインの名義であるAntonelliという名前での2008年作品。13th。
その他にRepeat Orchestraという名義での活動も知られているようですが、作品には触れたことはありません。
本作は一切のオーバーダブを用いることなく、PCも用いずにアナログ機材のみでの
録音が行われており、かつテープ・レコーダーによるレコーディングという並々ならぬ強いこだわりを感じます。
音楽性としては完全なるインストで、ダブ(というべきなのか正確でないですが)に影響を受けた、
極めて強調されたリズムを主体としながらも繰り返しが多くミニマルなグルーブを感じさせるものもありつつ、
リズムの構造はポリリズミックなものが多くファンク(或いはディスコ・ミュージック)寄りのものを感じます。
表題曲の#1Soulkillerは、とてつもなく生々しいバスドラムの音が耳を襲ってきて
慣れておらず正直びっくりしました。
愚直に等間隔に配置された2種類のビートに加えて、テーマが鳴らされていきます。
曲の中間あたりから冒頭のグルーブが身体に十分染み込んだのを見計らうように
徐々に展開が激しくなって行きます。
#2When Terry Singsは、エフェクトされたクラップ音にスペイシーなシンセが左右に動きながら迫ってきます。
ベースラインは結構ちゃんと歌っていて少し安心します。人力っぽいファンキーなグルーブでお気に入りです。
#3Claps Unlimitedはファミコンの音のような(形容詞が少なくてすいません)ピコピコシンセに
シンセベースならではの生々しいベースラインとパーカッシブに入ってくる
電子音がミニマルなグルーブを作ります。
#4Arrivalはハイハットシンバルのサンプリングがループし、クイ気味でウネウネしたリフを中心として
テーマを弾きながら所々で変化していきます。フリーキーに鳴るオルガンのようなシンセが中毒性ありです。
これはクールです。
#5Hamiltonはキャッチーでダンサブルなリフが延々と鳴る中でどんどんリズムは複雑になっていき、
奇妙に崩されていきます。
#6Ensemble Of Eightは8拍子を鳴らしながら動いていくバスドラムを基本にして
マラカスのような音のパーカッションが
裏を強調して複雑なリズムパターンにしています。これも聴いていて面白いです。
後半から入ってくる歪んだシンセのパートからバスドラムがラウドになっていく展開が
印象的な#7Cold Entertainment!やシャカシャカしたリズム、音量の変化が大きく
フィードバックするようにして変幻自在に迫ってくるシンセに
酔ってしまいそう(決して気持ち悪くなるわけではないです)になる#8The Exotisと続き、
#10The Name Of This Track Is Bobby Kondersは不気味なオルガンの鳴り今にも
ラスボスが出てきそうな入り(笑)から
始まり生き物のように蠢くベースが無機質なクラップ音の間を這い回ります。これも中毒性高しです。
多重録音すら用いずに一発録りでこの複雑なグルーブを構築するという彼の凄まじい手腕に驚くとともに、
ミニマルな繰り返しから音を配置していくようにして生まれるこの不思議なグルーブに夢中になりつつあります。
ジャケ買いして最高に当たりの一枚でした。



bookmat.comで視聴できます (youtubeには音源がありませんでした)


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  1. 2013/12/03(火) 22:45:57|
  2. Antonelli
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今日の一枚(232)

Album: No Man's Land
Artist: Rick Bowles
Genres: Soft Rock, AOR

No Mans Land


アメリカ、ノースキャロライナ州出身のシンガーソングライター。1984年作の2nd。
以前の記事でも紹介したRobert Byrnesのソフトロックの傑作、An Eye For An Eyeに関連して、
(詳細はByrne & Barnesの項を参照)彼がプロデュースした作品が他に無いかと、気に掛かっていました。
つい最近、コアなAORのアルバムを取り扱っている行きつけのレコードショップで、
このRick Bowlesの作品の帯を見てみると、なんと帯に、
かのRobert ByrnesとBrandon Barnesの名前があるではありませんか!
というわけで即刻購入に至り記事を書こうと思い立ちました。
彼の1stであるFree For The Evening(1982)もRobert Byrnesのプロデュースによるもののようですが、
店頭では見たことはないです。昨年リマスター版が発売されているようで、こちらも気になるところです。
Robertの他にも、アラバマ州、マッスル・ショールズ(Muscle Shoalds)界隈で知られる
Mac McAnally(Key)やClayton Ivy(G)などのミュージシャン
(彼らがこの二人の才能を見出した人物です)が演奏で参加しており、フォーキーなアレンジが暖かい中に
美しいメロディの映える、Gino VanelliやBoz Scaggsを思わせるようなアダルトな空気感を湛えています。
録音はSupremes, The Commodores, Thelma Houstonなどのレコーディングで知られる
マッスル・ショールズにあるWishbone Recording Studioで行われています。
発売当初から殆どプレスされなかったようで、最近までは本作の存在すら忘れ去られていたようですが、
そこはさすがAORマニアの多い日本ではしっかりとデジタルリマスターされて再発されております。
#1Shame On Meは、シンプルな8ビートを叩き出すへヴィーなドラムスにLukatherのような歪みの音色の
ギターソロやキーボードのキラキラとした音色が如何にも80s的なAORの音像という感じです。
表題曲の#2No Man's Landは、冒頭から鳴り響くアルペジオに南部っぽい哀愁を感じながらも、
リズム隊はタイトで隙がなく、 これも80年代という時代を感じさせる音です。
エフェクト処理されたコーラスが入ってきたりするのも面白いです。
#3In The Meantimeは、バックビートの効いたリズムにハモンドのバッキングが映える
ファンク色の強いダークな一曲。巧みなコーラスはジャジーで、ギターの音色もフュージョン風の
シルキーで太いものなっていて心地よいです。お気に入り。
An Eye For An Eyeにも収録されているカヴァー#4Who's That Look In Your Eyeは
スロウテンポのバラードですが、サビでのキメがゆったりとしたリズムに張りを与えています。
Rickの透明感のあるボーカリゼーションがメロウで素晴らしい。
#6I Hate The Way I Love Youは、パーカッシブなキーボードのリフがMichael McDonaldを思わせるような
ファンキーな一曲。サビでのコーラスの重ね方はリマスターで生々しく蘇っている感があります。
#7Night Blindは、スウィンギーなベースラインにへヴィーなドラムスが作るドライブ感のある
リズムと遠くで鳴るギターのストロークがソロに向かって前進してくるハードロック色の強いソリッドな一曲。
#8One Life Standはフォーキーなアコギとキャッチーなシンセのリフが中心となった
カントリー色のある暖かいバラードです。
南部マッスル・ショールズの香りを漂わせながらも80sらしい
都会的な洗練を受けて生まれたAORの隠れた名盤の一つ。もっと多くの人に知られてほしいと心から思います。 

No Man's Land

In The Meantime

Night Blind

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  1. 2013/12/03(火) 11:24:14|
  2. Rick Bowles
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今日の一枚(231) by Systematic Chaos

同人誌とゲームと音楽のにっこにっこブログ」への書き下ろし 

Album: Love Letters
Artist: 豊崎愛生
Genres: Pops

Love Letters


徳島県出身の声優、歌手。1986年生まれ。
2009年に結成された声優ユニット"Sphere"のメンバーの一人として、
(一方ではTVアニメ「けいおん!」内での架空のバンド「放課後ティータイム」のツインボーカルとして、)
音楽活動を開始し同年10月にソロ1stシングルlove your lifeを発表しています。
2013年作の2ndフルアルバム。彼女自身幼少の頃からギターに触れてきたこともあり、
音楽的な素養は広いようで、主にパンクロックやオルタナティブ・ロック、或いは
日本のニューミュージックにフォークとルーツとなる音楽は多岐に渡ります。
アルバムの制作にかかわっている作家陣はRie Fu(1985~)、田村歩美(たむらぱん)、CHARAといったような
ソロ活動を中心としているシンガーソングライターからお馴染みUNISON SQUARE GARDENの田淵智也、
日本のフュージョンバンド、有形ランペイジのプロデューサーsasakure.UKなどで、
作家ごとの個性が強く出た多彩な楽曲が収録されています。
しかしながら曲順がよく考えられているためか、それほど散漫な印象はありません。
ボーカル表現は、ラウドなトラックに負けぬように歌う芯のありロック指向のものから、
ダークで繊細な強弱が反映されるようなものまで幅が広がっているように感じます。
#1See You Tommorowは、イントロから入るシャキッとしたアコギのストローク、
言葉数の多い歌詞を歯切れよく歌うボーカルと、サビメロの個性的な進行を演出するコーラスが光ります。
ストリングスが入ったり少しだけノイジーなエレキギターの音色が入るのも洒脱です。
この方のソロ作品が聴いてみたくなりました。
#2musicは、柔らかい音色でありながら突っ込むドラミングと、
ゆったりとウォーキングするベースラインをバックに饒舌なピアノのフレーズや
サビに向かって音量の上がるストリングスがドラマティックです。ボーカルはあくまで脱力して歌っています。
#3CHEEKY-clover mix-は、安藤裕子作曲の先行シングル。前半のメロディや構成は歌謡っぽさを残しており、
サビの音使いなんかは如何にも安藤女史が作りそうです。これもコーラスの暗い定位感が鳥肌もの。
特にブリッジ部分での生々しい音色からラウドになっていくアレンジが素晴らしい。
#4さすらいの迷える仔猫は、ベースの音色が非常にハッキリとしており思わず耳がいきます。
キメの多く緊張感のあるリズム隊の演奏と対照的にボイスパーカッションがかわいらしいくて良いです。
ライブでの歌唱難度は結構高いと思います。
#6パタパは曲名のフレーズで綺麗に韻を踏んだ歌詞の印象的なミドルテンポの一曲。
すっきりしたバッキングでサビでは透き通ったロングトーンが映えます。彼女の声が好きな人は堪らんでしょう。
ベースラインは結構動きが多くてメロディックなのがまた面白い。
#7LiLi A LiLiは、揺れ動くエフェクトの掛かったボーカルが刺さるようにして定位され、
打ち込みの無機質なビートと空々しいシンセのバックにひたすらリフレインする
メロディが不気味なグルーブを作ります。
#8シロツメクサは、消え入りそうなボーカリゼーションにオルガンの優しい音色と、
フォーキーなアコギとハーモニカソロの入ったきっちりしたバラード。
シンプルですが非常にグルーブのある演奏で素晴らしいと思います。良曲。
sasakure.UK作曲の#9フリップ フロップは、生々しく右往左往する電子音と
シンセのリフが静かに鳴り機械的に歌うボーカルが淡々と歌うスペイシーなメロと、
右チャンネルを流れるデジタルな歪みのギターソロが聴き所です。
#11オリオンとスパンコールは、堅めのスネアにジャリッとしたギターリフ、
ウォーキングするベースが楽しげなサビでの歌唱がキュートです。
全体としてバンドサウンドが塊になって流れてくるパワーがあって、
とてもアナログ的な音像だと感じました。
今年聴いた中で最高と言って良い位に素晴らしい録音・アレンジだと思います。
ブレイク後のアンサンブルはグル―ヴィーで耳が気持ち良いです。名曲。
波の音のSEから始まってローファイになる入りから、アコギとチェロが虚しく鳴る
密室的なアレンジが前曲とは対照的な#12true blueは、
全編を流れるコーラスワークがくっきりと分かり、ブレスリーなボーカルの魅力が引き出されています。
田淵智也の#13letter winterは、左チャンネルのまろやかなカッティングを絡めた
ブルージーなバッキングとサビではしっかりミックスで歌い上げていてパワフルでこれもまた良いです。
どの作家もそれぞれの個性を出しながら、共通して豊崎愛生のハイの甘く透き通ったボーカルを上手く活用した
コーラスアレンジが行われており、全編を通した聴き所と言えると思います。
グル―ヴィーで耳に優しく、良く練られた高品位なポップスに仕上がっています。
声優ファンならずとも聴いてきっと損はないと思います。

Cheeky(CM Size)

シロツメクサ(CM size)

オリオンとスパンコール

Written By Systematic Chaos

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  1. 2013/12/02(月) 15:06:27|
  2. 豊崎愛生
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

プロフィール

Author:Systematic Chaos
独断と偏見により、お気に入りのCDを紹介して行きます。
医学部医学科の大学生として臨床医となるべく勉強しています。
山下達郎ファンクラブ
TATSURO MANIA会員。
水樹奈々ファンクラブ
S.C. Nana Net 会員。
上坂すみれファンクラブ
コルホーズの玉ねぎ畑 会員。
初心者ですが宜しくお願いします。
好きなジャンル:
1. AOR, MOR, ソフトロック
2. R&B,ファンク, モータウン,
ニュージャックスウィング,
フィラデルフィアソウル, シカゴソウル,
ブルーアイドソウル
3. ポップス、Jポップ
渋谷系、ニューミュージック
4. プログレッシブロック
5. ハードロック, へヴィメタル,
プログレッシブメタル, スラッシュメタル,
メロディックデスメタル,ブラックメタル
6. ジャズ,フュージョン,
ハードフュージョン, アシッドジャズ,
ハード・バップ, ジャズファンク,
ジャズロック
7. ジャジーヒップホップ,
オルタナティブヒップホップ
8. エモ, スクリーモ
9. ハウス, アシッドハウス,ディスコ

ライブラリは50,000曲ほどです。
ヘッドフォンはAKGのQ701、Audio TechnicaのATH-ESW9、
イヤフォンはShure-SE425を使っています。
iPod ClassicにTEAC-HAp50またはATH-PHA31i(ポータブルヘッドフォンアンプ)を挿して聴いています。
ブログとして記事を書くことを通じて
自分のライブラリと向き合ってみると、
相当趣味が偏ってるということを
痛感しています。
これから沢山の音楽に触れ、勉強していきたいです。
たまに医学関連の記事や日々の雑感を書いております。
※当ブログはリンクフリーです。
コメント下さると励みになります。
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