私的名盤紹介―真の雑食を目指して

自分の心に残った作品を紹介することで、新たな音楽を見つけるきっかけとして頂ければ嬉しいです。

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おすすめ書籍 その4

おすすめ書籍 その4

いつも私的名盤紹介にお越し下さっている皆様、お世話になっております。
管理人のSystematic Chaos(@privategroove)です。

ディスクレビューの方の更新が中々出来ておらず申し訳ございません。
Twitterの方でNew Arrivalをもうそろそろ更新できると思います。

今日は、最近手に入れましたおすすめ書籍を3冊ほどご紹介したいと思います。

まずは、
以前紹介しましたDisc COLLECTION FUSIONシリーズの関連書籍です。

①Disc Collection AOR/中田利樹[シンコーミュージック]

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COOL SOUNDというレーベルでAORの隠れた名盤を中心にリイシューしたり、
数々のアルバムのライナーノーツを執筆していることでも知られている中田利樹氏の監修のもと、
AORの名盤800枚がフルカラーで収録されています。
前半ではTOTO~AIRPLAY, Boz Scaggs, Bobby Caldwell, Donald Fagen, Michael McDonald,
Gino Vannelliなどのビッグネームの特集
として、バイオグラフィーと共にほぼ全作品のレビューが掲載されています。
これからAORを聴きたいという方は、この前半部分だけ読んでも十分な情報量だと思います。
その他は、サウンドやバックグラウンドにある音楽、時代ごとに分類して非常に見やすい構成になっています。
ポップロック寄りのもの、メインストリーム(アメリカンプログレハード方面を含む)、
SSWもの、ソウルシンガーのソロアルバム、ブルーアイドソウル、フュージョン系のミュージシャンが出したAOR指向の作品、
ハワイアンAORやCCM(contemporary christian music)
など他の書籍ではなかなかみられない章立てもあり、
New Streamとして00s以降のNeo AORの特集も組まれており、非常に読み応えのある内容です。
かといって奇をてらった選盤ではなく、定番はほぼ全て収録されていますし、
新しい作品もAORの枠から大きくはみ出ないものを紹介していますので、
ベテランのファンの方も楽しめる内容だと思います。
超、おすすめです。暇な時に読んでいます。

②フュージョン・ミュージシャン150人の仕事/熊谷美広[シンコーミュージック]

フュージョンミュージシャン150人の仕事

以前紹介しましたDISC COLLECTION FUSIONと同じ著者による1冊で、
こちらはスタジオミュージシャンにスポットを当てて、フュージョンの歴史を振り返ることのできる本です。
今後ブログの記事を書いていく上での参考資料にしようと考え購入しました。
ギタリスト、ベーシスト、ドラマー、キーボーディストとパートによる章立てで、
各ミュージシャンの生い立ちから主な参加作品、演奏スタイルの音楽的特徴、関連のあるミュージシャンなど、
一通りの情報を素早く得ることができるようになっています。
こちらは、既にDISC COLLECTIONの方を持って居る人のための「資料集」といった趣が強い一冊です。
索引ではアルファベット順でのスタジオミュージシャンの検索のほか、
スタジオミュージシャン参加作品(計6000枚)のアーティスト名検索も可能ですので、
スタジオミュージシャンを調べる以外にも、アルバムから参加ミュージシャンを検索するのにも一役買ってくれます。
知る人ぞ知るミュージシャンも多数紹介されているのも素晴らしいですが、
電化Miles~Weather Reportのジャズロック~フュージョン時代、
そしてインストゥルメンタルミュージックとしての印象が強い王道なフュージョンの作品にとどまらず、
(Jaco Pastorius, Joe Zawinul, John Mclaughlin, Steve Gadd, Dave Grusin, Joe Sampleなどなどほんの一部ですが)
それ以降のAORやブラックコンテンポラリーに多く関わったスタジオミュージシャンも
豊富に取り上げられている(David Foster, Paul Jackson Jr., Nathan East, Will Lee, David Paich, Vinnie Colaiutaなどなど)ので、
フュージョンのみならず、それに影響を受けたポピュラー音楽を好む方にもおすすめ出来る一冊です。
マニア向けな一冊。

③SOUL definitive 1956-2016/河地依子[ele king books/P-VINE]:

Soul definitive

こちらは、以前からR&Bやクラブミュージック、アシッドジャズやソウル(レアグルーブ多し)などの
再発を積極的に行っているPヴァインから刊行された新しいソウルミュージックの書籍です。
1959年生まれの筆者はP Funkに関する書籍を執筆していたりするライターの方のようで、
1956年から始まり今年に至るまでの、「ブラックのポピュラー音楽全体」の歴史に、
ディスクレビューという形で迫ろうという気概を感じられる
一冊となっています。
他にも、同様のシリーズでTechno definitive, House definitiveなどあるようで、それもとても気になっています。
最近読んだ本の中ではこれが一番よく纏まっているといえると思います。
フルカラーでジャケット写真も大きめに載せられており、とても見やすく整理されていて、
50sではドゥーワップの系譜からヴォーカルグループ、サムクックも、テンプスなどは勿論紹介されています。

モータウン/スタックスへの流れ、JB, スライやEWFなどファンクの隆盛に向かっていく60s-70sでは、
Isley Brothers, Ohio Players, P-Funk/Parliamentなどの濃厚なファンク、
スタイリスティクスやO'Jaysやヴァンマッコイのようなフィラデルフィアソウル、
マーヴィンやダニーハサウェイ、スティービーもしっかりと紹介され、プリンス、MJもそれぞれにページが割かれています。

多くの類書はこのあたりの時代で終わってしまうものが多いのですが、
80s以降に関しても、Luther Vandrossなど正統派に加え、AOR~フュージョンに近いサウンドのChaka KhanやAnita Baker,
モータウンではDebargeなど、ディスコミュージックでもChic, Sister Sledge, Emotions, Cheryl Lynnなど王道から
Juniorのような一発屋まで収録されていますし、先日亡くなってしまったKashifのようなブラコンもあります。

90sではTeddy RileyによるNew Jack Swingにもかなりのページを割いていますし、
その他のLA & BabyfaceやJam & Lewisなどの優れたプロデューサーが関与した作品群、
Whitney Houstonのようなディーヴァの時代、Mary J. BligeやUsherのような実力派シンガー、
TLCやEn Vogue, SWV, Brownstoneなどのガールズグループなどなど、R&B全盛期の熱気が収められています。

90s後半以降は、D'AngeloやMaxwell, Lynden David Hall, Erykah Badu, Rahsaan Pattersonなどの
ヒップホップソウルからネオソウルへと移り変わっていく時代が描かれています。

00s以降では夭折が悔やまれるAaliyah, 今や大スターとなったR.Kelly, オーガニックソウルのJill ScottやIndia Arie,
ネオソウルにフィリーソウルの香りが強いMusiq Soulchild, メロディーメイカーとしての優れた才能を発揮したNe-Yo,

さらに、近年ではエレクトロ色の強くなった現代的なR&BではRiahnnaやAkon, T-Pain, Pharell Williams,
ジャズとヒップホップ~ネオソウルのサウンドの現代的融合を目指したRobert Glasper,
アンビエント譲りのテクスチャーと浮遊感あるファルセットが美しいFrank Oceanなど、

ドゥーワップやボーカルグループの時代から現在進行形のR&Bまで、
大まかにその流れを捉えることが出来る非常にバランスの良い選盤になっていて、
必携と言っても良い一冊だと思います。

ブラックミュージックのファンの方もそうでない方も是非どうぞ。
すごく良い本です。



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  1. 2016/10/20(木) 17:02:47|
  2. 雑記(音楽関連)
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にわかジャズファンの9枚

お世話になっております。
管理人のSystematic Chaos(@privategroove)です。

以前予告していました「にわかジャズファンの9枚」という企画で、
私が選んだ9枚について、レビューを書いておりましたが、
2枚書き上げるのが時間的に限界でしたので、作成途中のものを掲載したいと思います。

残りの作品についても、いずれ時間を見つけて書いていきたいと思います。

クロスオーバー/フュージョン以降の作品には多少詳しいと思っておりますが、
ストレートアヘッドなジャズに関しては未だに素人で、
それほど詳しい訳ではありませんので、割とすんなりと選ぶことが出来たと思います。

では、どうぞ。

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上段左から順番に行きます。
Modern Art/Art Pepper(1956-1957)
Charlie Parkerを起点とするハードバップの手法を完璧に体得していた、
ウェストコーストジャズを代表するサックス奏者の1人、Art Pepperの57年作。
ウェストコーストと一言に言っても、本作のように(M1はアドリブソロを思い切りフィーチャーしています)
バップ色の強いものから、抑制されたクールジャズ、ソウルジャズ寄りのものまで、
その中身は多種多様と言えます。
麻薬中毒による入退院を繰り返していた彼ですが、それを感じさせぬ切れ味の鋭いアドリブが
全編通して貫かれています。
長いパッセージでも、強弱や音の切り方が非常にハッキリとしており、
無駄な音が一音たりともないプレイで、
バッキングはMeets The Rhythm Sectionなど他の傑作よりも控えめなので、
ペッパーのブルージーで、しかし泥臭さのない洗練されたソロに集中することができます。

Speak Like A Child/Herbie Hancock(1968)
非常に多作であり、好きな作品の多いハンコックですが、
今回の企画に合うものとして、マイルスバンドに所属していた当時のリーダー作品から選ぶことを考えました。
Takin' OffやMaiden Voyageなどで既に盤石な実力と、
ピアニストとしてのみならず、作曲家、アレンジャー、プロデューサーとしての才能を開花させていた彼ですが、
本作も含め、ハンコックは作家指向の強い演奏家という印象が、僕にはあります。
自身でしっかりとソロを取りながらも、ピアノトリオではなく、
フリューゲルホルン、トロンボーン、フルートの3管を加えたバンドで、
アルバムを通して一貫したストーリーを感じさせる緻密な計算が行われていることが窺われます。
M1Riotは後でも出てくるNefertiti/Miles Davisに収録された曲ですが、
モードジャズのスタイルで徹底的に追い込んだアドリブは、弾き過ぎる限界の所で止めた演奏で、
テーマの部分には軽快なホーンでドラマティックに味付けされている辺りが、
緊張と弛緩を絶妙に使いこなしていて、完璧なバランス感覚を見せています。
表題曲M2はボサノヴァのリズムパターンを取り入れ、
前半では流麗なアドリブよりも柔らかいホーンのハーモニーを聴かせ、
ソロとなると複雑なテンションを駆使したヴォイシングが前面に出て、どこか東洋的な響きを感じさせます。
かつてはHeadhunters(1973)のようなファンク路線でビートの強い作品が好きだった自分も、
こうしたモダン/モードジャズの流れを汲んだサウンドの複雑な味わい深さが、
少しばかり分かるようになってきたと感じています。 
エヴァンスの静かで知的で、どこまでも透き通ったピアノと、
ハンコックの情熱的で雄弁なピアノ(しかしアルバムとしてのトータルプロデュースは非常に細やか)は
表面的には対照的に映りますが、その核にあるものはかなり類似しているのだろう、と僕は感じています。

Newk's Time/Sonny Rollins(1959)

My Favorite Things/John Coltrane(1961)

Nefertiti/Miles Davis(1968)

Somethin' Else/Cannonball Adderley(1958)

Wynton Marsalis/Wynton Marsalis(1982)

Interplay/Bill Evans(1963)
レビュー済みです。過去記事をご覧下さい。

We Get Requests/Oscar Peterson Trio
レビュー済みです。過去記事をご覧下さい。

※近日中に、私的名盤紹介の新企画を、期間限定でやってみたいと考えています。ご期待下さい。

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  1. 2016/10/13(木) 01:32:23|
  2. 雑記(音楽関連)
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プロフィール

Author:Systematic Chaos
独断と偏見により、お気に入りのCDを紹介して行きます。
医学部医学科の大学生として臨床医となるべく勉強しています。
山下達郎ファンクラブ
TATSURO MANIA会員。
水樹奈々ファンクラブ
S.C. Nana Net 会員。
上坂すみれファンクラブ
コルホーズの玉ねぎ畑 会員。
初心者ですが宜しくお願いします。
好きなジャンル:
1. AOR, MOR, ソフトロック
2. R&B,ファンク, モータウン,
ニュージャックスウィング,
フィラデルフィアソウル, シカゴソウル,
ブルーアイドソウル
3. ポップス、Jポップ
渋谷系、ニューミュージック
4. プログレッシブロック
5. ハードロック, へヴィメタル,
プログレッシブメタル, スラッシュメタル,
メロディックデスメタル,ブラックメタル
6. ジャズ,フュージョン,
ハードフュージョン, アシッドジャズ,
ハード・バップ, ジャズファンク,
ジャズロック
7. ジャジーヒップホップ,
オルタナティブヒップホップ
8. エモ, スクリーモ
9. ハウス, アシッドハウス,ディスコ

ライブラリは50,000曲ほどです。
ヘッドフォンはAKGのQ701、Audio TechnicaのATH-ESW9、
イヤフォンはShure-SE425を使っています。
iPod ClassicにTEAC-HAp50またはATH-PHA31i(ポータブルヘッドフォンアンプ)を挿して聴いています。
ブログとして記事を書くことを通じて
自分のライブラリと向き合ってみると、
相当趣味が偏ってるということを
痛感しています。
これから沢山の音楽に触れ、勉強していきたいです。
たまに医学関連の記事や日々の雑感を書いております。
※当ブログはリンクフリーです。
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※Twitterもやっております。
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