私的名盤紹介―真の雑食を目指して

自分の心に残った作品を紹介することで、新たな音楽を見つけるきっかけとして頂ければ嬉しいです。

私的名盤放送第37回「ディスコ、ネオブギー、邦楽シティポップで棚から一掴み」セットリスト

私的名盤放送第37回「ディスコ、ネオブギー、邦楽シティポップで棚から一掴み」セットリスト

MOLDIV#37

MOLDIV#372

「放送アーカイブはこちらから」

M1 B&C /宇多田ヒカル 『First Love』 (1999)
M2 Nobody Else /Crackin' 『Special Touch』 (1978)
M3 住所 /Kick The Can Crew 『住所 feat.岡村靖幸』 (2018)
M4 Sweet Surrender /The Apx 『Electrik Funk』 (2017)
M5 Don't Wait Another Night /Change 『This Is Your Time』 (1983)
M6 週に一度の恋人 /Dreams Come True 『Dreams Come True』 (1988)
M7 Roll(Burbank Funk) /The Internet 『Hive Mind』 (2018)
M8 Why You Get Funky On Me /Today 『House Party Original Soundtrack』 (1990)
M9 愛を伝えたいだとか /あいみょん 『愛を伝えたいだとか』 (2017)
M10 二中のファンタジー ~体育を休む女の子編~ /DANCE☆MAN 『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦 OST』』 (2002)
M11 ジャグラー /中原めいこ 『Mint』 (1983)
M12 If I Ever Fall in Love /Shai 『...If I Ever Fall in Love』 (1992)
M13 Somethin' /Lalah Hathaway 『Lalah Hathaway』 (1990)
M14 Changing /Lenny Williams 『Changing』 (1984)
M15 シャンプー /山下達郎 『Pocket Music』 (1986)

【放送後記】
1ヶ月近くたってしまいましたので、普段通り最近聴いたものを中心にブラックコンテンポラリー、ネオソウル、
シティポップ、最新のJPOPなどを選びました。宇多田ヒカル/First Love 15th Anniversary Editionを手に入れましたので、
その中でも特に90sJPOPの香りが最も強いB&Cで始めました。この曲だけ聴くと、倉木麻衣さんの1stに近い雰囲気です。
最後には対照的なFender Rhodesの弾き語りで、山下達郎がアンルイスに提供したシャンプーを。
こちらは今年の名古屋公演の弾き語りコーナーで聴くことが出来ました。

90sJR&Bの中で最もPrinceに近づいたアーティストともいえる岡村靖幸の参加したKick The Can Crewのトラックは、
イントロから少し懐かしいオールドスクールやNative Tongueの香りがします。
ソウルフルハウスにアシッドジャズ的なエッセンスを加えたThe ApxはTuxedoなど好きにぜひ。
その他、J Dilla, Robert Glasper以降のファンクバンドの中では、MoonchildとThe Internetがお気に入りです。
その中でも80sディスコの感覚と撚れたリズムの感覚が見事に融合した一曲を選びました。

AOR系の名盤ではMichael Omartianが手掛けたCrackin'の78年の名盤で、ソロシンガーとしても活躍したLeslie Smithも所属。
山下達郎バンドや松原正樹が参加したシティポップの名盤としては中原めいこ/Mintがおすすめです。

NJSからはTeddy Rileyも関わったTodayや、どこまでも暗いサウンドと甘いコーラスの対比が堪らないShaiと通好みの2枚です。

Luther Vandrossも所属したイタロディスコの有名ユニット、Changeの83年作は、
SlaveやOhio Playersに負けない重厚なグルーブがありながら、現代のネオブギーとしても聴けるスクエアさです。
そしてJeff Porcaro/Neil StubenhausのほかにDavid Fosterも参加したDonny Hathawayの娘、Lalah Hathawayの1stは、
Anita BakerとGarry Glennがタッグを組んだ楽曲群に勝るとも劣らぬ出来で、ブラックコンテンポラリー後期の名盤です。

そのほか、オークランド出身のファンクバンド、Tower of Powerに所属したボーカリスト、Lenny Whiteのソロ、
84年作は、今は亡きRicky Lawsonが素晴らしいリズムパターンを聴かせます。表題曲のほか、
「シティソウル」に相応しいアーバンですっきりとしたダンサーが並びます。必聴。

Dreams Come Trueは初期にはブラコン~マシンファンクに近い音楽性の作品を残しており、
自分の中ではSing Like Talkingなどと共に、AORに近い都会的なサウンドを楽しめるユニットでした。
そんな初期作品の中から選んだJAORの隠れた名曲、週に一度の恋人も素晴らしいですが、
その他にもSwing Out Sisterなどを思わせる渋谷系の視点からも楽しめる楽曲もあり、奥が深いユニットです。

幼い頃に聴いた音楽と言うのは忘れないもので、ディスコやブラコン、AORなどを聴いて育った僕には、
ダンス☆マンの作ったアニメソング、「二中のファンタジー」はどこか頭の中に引っかかっている楽曲です。
EWFの楽曲が元になっているとは言え、このアコギのイントロを加えるセンスは圧倒的だと思います。
かつてダンス☆マンが作り上げたパロディソングや二中のファンタジーの精神は、
現代になってアニメ「ポプテピピック」にLet's Pop Togetherとして受け継がれることとなります。(第36話でお話しています)

現代におけるYUIやmiwaのような存在が大原櫻子であるとするならば、現代における椎名林檎があいみょんであると
言えるのかもしれません。大原櫻子の最新作は圧倒的なポップネスとプロデューサーズミュージックという印象が強いですが、
あいみょんはより内省的でオルタナティブなイメージを与えるプロデュースとなっています。
しかしながら、イントロのドラムマシンのフレーズはMidnight Starを思わせるようなブラコンぶりであり、
ソウル的な曲の構造と合わさって、98年組のSSWとはまた違った、独特な魅力を放っています。
またJPOPに新たな天才が誕生した瞬間に立ち会っているようです。

久々の放送は古い作品から新しい作品まで、趣味全開の1時間です。おたのしみください。

前編

後編

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  1. 2018/09/19(水) 22:51:41|
  2. 私的名盤放送セットリスト
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  4. | コメント:0

プロフィール

Systematic Chaos

Author:Systematic Chaos
独断と偏見により、お気に入りのCDを紹介して行きます。
医学部医学科の大学生として臨床医となるべく勉強していました。(2011/04-2017/03)
無事医師免許取得し、2017年より研修医一年目として社会人生活が始まりました。
新しいことばかりでストレスも多いですが、相変わらず様々な音楽に触れております。
山下達郎ファンクラブ
TATSURO MANIA会員。
水樹奈々ファンクラブ
S.C. Nana Net 会員。
上坂すみれファンクラブ
コルホーズの玉ねぎ畑 会員。
自分にとって魅力的な音楽を、様々な視点で、
新旧洋邦を問わず掘り下げて参ります。
初心者ですが宜しくお願いします。
好きなジャンル:
1. AOR, MOR, ソフトロック
2. R&B,ファンク, モータウン,
ニュージャックスウィング,
フィラデルフィアソウル, シカゴソウル,
ブルーアイドソウル
3. ポップス、Jポップ
渋谷系、ニューミュージック
4. プログレッシブロック
5. ハードロック, へヴィメタル,
プログレッシブメタル, スラッシュメタル,
メロディックデスメタル,ブラックメタル
6. ジャズ,フュージョン,
ハードフュージョン, アシッドジャズ,
ハード・バップ, ジャズファンク,
ジャズロック
7. ジャジーヒップホップ,
オルタナティブヒップホップ
8. エモ, スクリーモ
9. ハウス, アシッドハウス,ディスコ

ライブラリは65,000曲ほどです。
ヘッドフォンはAKGのQ701、Audio TechnicaのATH-ESW9、
イヤフォンはShure-SE425を使っています。
①DENON PMA-50 + Zensor1 (USB-DACプリメインアンプ+スピーカー)
②iPod Classic+TEAC-HAp50(ヘッドフォンアンプ)
③ONKYO DP-X1A のいずれかで聴いています。
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