私的名盤紹介―真の雑食を目指して

自分の心に残った作品を紹介することで、新たな音楽を見つけるきっかけとして頂ければ嬉しいです。

私的名盤放送第40回「90年代JPOP, 邦楽R&B, ブラコン、レアグルーブ、AORによるアーバン・ナイト」セットリスト

私的名盤放送第40回「90年代JPOP, 邦楽R&B, ブラコン、レアグルーブ、AORによるアーバン・ナイト」セットリスト

第40回33

第40回22

第40回11


「放送アーカイブはこちらから」

M1 彼女の恋人 /槇原敬之 『SELF PORTRAIT』 (1993)
M2 been so long /m-flo 『Planet Shining』 (1995)
M3 We've Gotta Find a Way Back to Love /BONNIE PINK 『Surprise』 (1996)
M4 坂道 /平成 『折坂悠太』 (2018)
M5 The Drifter /The Bee's Knees 『The Bee's Knees』 (1978)
M6 Let's Start Love Over /Miles Jaye 『Miles』 (1987)
M7 Facts of Love /Jeff Lorber 『Private Passion』 (1986)
M8 You Can Fly on My Airplane /Wee 『You Can Fly on My Airplane』 (1977)
M9 螺旋パズル /池田聡 『Joy And Pain』 (1987)
M10 Party Poops /Heatwave 『Central Heating』 (1977)
M11 Don't Stop The Feeling /ALFONZO 『ALFONZO』 (1978)
M12 Till Morning Comes /倖田來未 feat. VERBAL 『affection』 (2002)
M13 Mind Pleaser /Cuba Gooding 『The 1st Album』 (1978)
M14 I Believe in Love /Will Lee 『I Believe in Love』 (1980)
M15 Anything /3T 『Brotherfood』 (1995)
M16 Hanging On A String /Loose Ends 『So Where Are You』 (1985)

【放送後記】
だんだんと寒くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。11月初回の放送となりました。
前回のアーカイブを作成する際に、ツイキャスの動画ページをブログに埋め込むようにしました。
これで、私的名盤紹介のサイトから直接録音を聴けるようになっています。
便利になったこともあってか、視聴者数も順調に伸びていて、大変嬉しく思っております。

メッセージ下さっている皆様、ありがとうございます。参考にして放送の内容に反映させて頂きます。
TwitterのDMにメッセージを下さる場合が
多いですが、その他に記事下部にあります「コメント欄」のほか、Twitterとの連携アプリ「質問箱」でも受け付けておりますので、
是非どうぞ。

今回も前回に続き、レアグルーブや歌ものフュージョン多めの構成でお送りしました。
まずはDavid Fosterがプロデュースした、60sより活躍するソウルユニット、Main Ingredientのボーカリスト、
Cuba Goodingの1stアルバムです。James Gadson, Tom Scott, Ray Parker Jrなどが参加した、
まさにアーバンメロウなシティソウルの名盤です。
最近見つけたレアグルーブ系のアルバムの中では、Clifford Coulterのソロと並んで愛聴盤です。
山下達郎も本作を絶賛しており、David Foster参加作の中でも最も好きな作品の一つだそうです。

その他、レアアイテムではHiram BullockやSteve Jordanなどと並んで23th Street Bandの一員であり、
LAフュージョンを代表するベーシスト、Will Leeが日本でのみ発表したレアな7 inchシングルを取り上げました。未CD化です。
ビクターの80年度のプロモーションソングとして録音されたようで、Steve Gadd, Michael Brecker, Randy Brecker,
日本からは松木恒秀などが参加しており、Lee RitenourのRitシリーズなど、
歌ものフュージョンがお好きな方には完璧な一曲です。
B面では松木さんのギターソロによるインストバージョンが収録されており、これもまた最高です。

後期に入る直前のDoobie BrothersやBeach Boysのサウンドに肉薄しつつも、トロピカルなフィーリングのある
詳細不明のAOR~ウェストコーストロックバンド、The Bee's Kneesのセルフタイトル、78年作から
サビ前の美しいコーラスワークと、後半に向かうにつれてメロウさを増すファルセットが堪らないThe Drifterを選びました。

80年代後半から90年代のJPOPからは、まず邦楽ポップスを代表するメロディメイカーである槇原敬之の名盤、
93年作のSelf Portraitから、最もニュージャックスウィング色の強い「彼女の恋人」を。
その他、8枚目のシングルとなったNo1も、ブラックコンテンポラリーを通過したJPOPとして圧倒的な完成度で、
90年代JPOP特有の煌めきに満ちています。このほか、平井堅の1stも以前紹介しましたが、
これに収録されているNegativeも、フュージョン的なリズムと、ニューミュージック由来の濡れたメロディがよく合います。
栃木県出身のSSW, 池田聡の2ndアルバム、87年作は佐藤健、中崎英也などの楽曲提供のほかに、
アレンジにはEPOや飯島真理のプロデューサーとしても知られる清水信之が参加しています。
のちの冨田恵一の作り出すポップスに負けずとも劣らぬ壮大な編曲、フィリーソウル顔負けなストリングスの
美しさ、サザンオールスターズ/海を思わせるAメロが印象的な「螺旋パズル」を選びました。
その他Boz Scaggs的なUNFORGETTABLEや、大橋純子とのデュエット「NIGHT」、ブラコンの「Kの手帖」など、
シティポップ、AOR後期の作品、隠れた名盤です。BOOK OFFの280円棚を巡回していて見つけました。

邦楽のブラックミュージックには90s-00s初頭に数多くの名盤がありますが、
今回はその中からJPOPとヒップホップの融合を高いレベルで実現したm-floの1stからヒット曲、been so long
(Just The Two of Usが元ネタと考えられます)と、
AVEXが送り出した邦楽R&Bを代表する歌姫、倖田來未の1stからm-floのメンバーが参加した楽曲を選びました。
その他、三者三様にブラックミュージックを消化し、JPOPの歴史を大きく塗り替えてしまった98年組、
宇多田ヒカル、椎名林檎、aikoに続いて忘れてはいけない才能が、BONNIE PINKです。
彼女がシングルレコードとして発売した96年のWe've gotta find a way back to loveを取り上げました。
これはもともとFreda Payneというソウルシンガーが73年に遺したシングルで、
Holland Dozierがプロデュースしています。元バージョンもぜひお聴きください。
BONNIE PINKのバージョンはアシッドジャズ的な解釈で、TALKIN' LOUDの諸アーティストや、日本で言うと
ORIGINAL LOVE/結晶にありそうなタイトなサウンドに昇華されています。

ORIGINAL LOVEがフュージョン/AOR~アシッドジャズ、ソウルからワールドミュージック的なアプローチへと
変化していった頃のサウンドを思わせる折坂悠太の1stから1曲目も素晴らしい完成度でした。
その他、中東的な楽曲や、民謡のようなメロディ、伸び縮みするリズムなど、驚かされる工夫に満ちています。

レアグルーブでは、Weeというオハイオ出身のファンクバンドが残した唯一のアルバム、
You Can Fly on My Airplaneから表題曲です。透き通ったリムショットのスネアや、モータウンを通過したベースラインが
堪りません。最近見つけた最高にメロウな一曲でした。これもCITY SOUL DISC GUIDEに収録されています。
Michael JacksonのOff The Wall~ThrillerのサウンドそのままなALFONZOの82年作は、
MJファンならば外せない一枚でしょう。その他Boz Scaggs/Lowdownのカヴァーも収録されており、これも秀逸です。
そのほかMJ関連では、Thrillerで楽曲提供を務めたRod Tempertonが所属していたUKのファンクバンド、Heatwaveを。
そしてMichael Jacksonの甥っ子を中心とした3人組のボーカルグループ、3Tの1stアルバムは、
Boys Ⅱ Menなどのファンには堪りません。彼らのほかにも優れたボーカルグループは数多くあり、今後も取り上げていきます。

ブラックコンテンポラリーでは、私のベストグループの一つであるLoose Endsからヒップホップ元ネタ満載の
So Where Are Youに収録されたTR808のポコポコな音が堪らない一曲です。
その他、シンガー系ではEric Gale, Phyllis Hyman, Jon Lucienなどのバックボーカルを務めたMiles Jayeの1stから、
教科書通りなアーバンミッドで、野生味溢れる太い声が堪りません。
スムースジャズを代表する鍵盤奏者、Jeff Lorberのソロアルバムは、歌ものフュージョンの良曲が多数あり、
今回はBabyfaceのプロデュースで、ニュージャックスウィングの名曲を遺したKaryn Whiteと、
ソロデビュー前に参加した86年作、Private Passionからシンセベースのうねりとシンセのど派手なリフが絶品です。
その他、元Tower Of Powerのボーカリスト、Michael Jeffriesも参加しています。必聴盤です。

新譜少なめで、今回はレアなシングルレコードやレアグルーブ多めでお届けしました。いかがでしたでしょうか。
この放送後記にしか載せていない情報や、文字リンクなども多数ご用意していますので、ぜひ活用されてください。
ご感想もお待ちしております。

皆様に素晴らしい音楽との出会いがありますように。
次回もお楽しみに。


前編

後編

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  1. 2018/11/04(日) 12:31:43|
  2. 私的名盤放送セットリスト
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プロフィール

Systematic Chaos

Author:Systematic Chaos
独断と偏見により、お気に入りのCDを紹介して行きます。
医学部医学科の大学生として臨床医となるべく勉強していました。(2011/04-2017/03)
無事医師免許取得し、2017年より研修医一年目として社会人生活が始まりました。
新しいことばかりでストレスも多いですが、相変わらず様々な音楽に触れております。
山下達郎ファンクラブ
TATSURO MANIA会員。
水樹奈々ファンクラブ
S.C. Nana Net 会員。
上坂すみれファンクラブ
コルホーズの玉ねぎ畑 会員。
自分にとって魅力的な音楽を、様々な視点で、
新旧洋邦を問わず掘り下げて参ります。
初心者ですが宜しくお願いします。
好きなジャンル:
1. AOR, MOR, ソフトロック
2. R&B,ファンク, モータウン,
ニュージャックスウィング,
フィラデルフィアソウル, シカゴソウル,
ブルーアイドソウル
3. ポップス、Jポップ
渋谷系、ニューミュージック
4. プログレッシブロック
5. ハードロック, へヴィメタル,
プログレッシブメタル, スラッシュメタル,
メロディックデスメタル,ブラックメタル
6. ジャズ,フュージョン,
ハードフュージョン, アシッドジャズ,
ハード・バップ, ジャズファンク,
ジャズロック
7. ジャジーヒップホップ,
オルタナティブヒップホップ
8. エモ, スクリーモ
9. ハウス, アシッドハウス,ディスコ

ライブラリは65,000曲ほどです。
ヘッドフォンはAKGのQ701、Audio TechnicaのATH-ESW9、
イヤフォンはShure-SE425を使っています。
①DENON PMA-50 + Zensor1 (USB-DACプリメインアンプ+スピーカー)
②iPod Classic+TEAC-HAp50(ヘッドフォンアンプ)
③ONKYO DP-X1A のいずれかで聴いています。
ブログとして記事を書くことを通じて
自分のライブラリと向き合ってみると、
相当趣味が偏ってるということを
痛感しています。
これから沢山の音楽に触れ、勉強していきたいです。
たまに医学関連の記事や日々の雑感を書いております。
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