私的名盤紹介―真の雑食を目指して

自分の心に残った作品を紹介することで、新たな音楽を見つけるきっかけとして頂ければ嬉しいです。

私的名盤放送第45回「現代R&Bにつながるクワイエットストーム、ファンク、ディスコ特集」セットリスト

私的名盤放送第45回「現代R&Bにつながるクワイエットストーム、ファンク、ディスコ特集」セットリスト

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「放送アーカイブはこちらから」

M1 ストロボシネマ /水樹奈々 『IMPACT EXCITER』 (2010)
M2 One Hundred Ways / Quincy Jones featuring James Ingram 『The Dude』 (1981)
M3 Nobody Told Me /Lamont Dozier 『Working on You』 (1981)
M4 Surrender /Pieces of A Dream 『Bout Dat Time』 (1989)
M5 Tease Me /Gary Taylor 『Compassion』 (1988)
M6 我がままなハイヒール /秋元薫 『Cologne』 (1986)
M7 Too Shy Boy /サ上と中江 『ビールとジュース』 (2015)
M8 Love In The Fast Lane /Dynasty 『The Second Adventure』 (1981)
M9 Feel My Love /Michael Wycoff 『Come To My World』 (1980)
M10 もしも /CHEMISTRY 『Men At Large』 (1992)
M11 After You /El Debarge 『Gemini』 (1989)
M12 Baby Come Back /Player 『Player』 (1977)
M13 Love Overtime /Angela Bofill 『Intuition』 (1988)
M14 プレゼント /あいみょん 『瞬間的シックスセンス』 (2019)
M15 I Came To Love You /Booker T. 『I Want You』 (1981)
M16 Heat of The Moment[Remix] /After7 『After 7』 (1989)
M17 It's Not Me You Love /Cliff Dawson 『Never Say I Do(If You Don't Mean It)』 (1982)

【放送後記】
1ヶ月ほどの間更新できておらず申し訳ございませんでした。
私生活では初期研修医の2年間がもうすぐ終わろうとしており、勤務している病院の研修医寮から退去、
新居への引っ越しなどで忙しい日々を送っております。その中でも、日々新しい音楽と順調に出会っており、
LPも購入できております。
救急科での勤務もひと段落ついたものの、相変わらず当直の多い日々で、何とか日々を乗り切っております。

久々の放送では、ブラックコンテンポラリーやニュージャックスウィング、AORなど得意のジャンルの旧譜を中心にお送りしました。
水樹奈々の2010年作は、大学受験の直前、高校3年生の頃に予備校の行き帰りで繰り返し聴いていたことを思い出します。
ストロボシネマは、フュージョン的なキメの多いドラムスとクリーントーンのカッティングがグルーヴィーなトラックで、
少し脱力した歌唱が彼女の楽曲の中では珍しい表現だと思います。今振り返ると、
Hybrid Universe~ULTIMATE DIAMOND期から、
現在に至るまでの間の過渡期的な作品であったように感じられます。

James Ingramが亡くなりました。Quincy Jonesのプロデュースにより数多くの名曲やデュエット曲を遺し、
芳醇で太い声と力溢れる表現で、完璧に構築された楽曲を歌いこなしてきた彼の名曲たちの中から、
最もハーモニーの美しい曲の一つ、One Hundred Waysを選びました。グラミー受賞曲です。
(I'm Gonna Miss You In The Morningは同じQincy Jonesプロデュースですが、Luther Vandrossのボーカルです)

Holland Dozier Hollandの一員として、70sモータウンのSupremesやFour Topsを支えたプロデューサー、Lamont Dozierの
ソロ作品は、レアグルーブの視点で見ても面白い作品が非常に多く、81年作はJohn Barnes(Key), Paul Jackson Jr(G),
Paulinho Da Costa(Percussion)などを迎えたファンク~フュージョン色の強い作品で、
その中からアーバンダンサーなNobody Told Meです。(シティソウルディスクガイドにも掲載)

ブラックコンテンポラリーからは、フュージョン/インストグループとしても息の長い活動を続けるPieces of A Dreamの
89年作が素晴らしかったです。流行のニュージャックスウィングに接近した一枚で、イントロのリヴァーブの効いたスネアや
シンセのバッキングが極めてキャッチーな一曲でした。

Grover Washington Jr., Anita Bakerなどの楽曲プロデュースでも知られる
Gary Taylorのソロにも優れたクワイエットストームがありますが、そこからソロ2ndの一曲を。
80sソウルのバラード≒クワイエットストームは近年で再評価されている傾向にあり、「クワイエットウェイブ」(Quiet Wave)
というジャンル名も提唱されてきているようです。

シティポップからは、Casiopeaの櫻井哲夫と神保彰によって結成されたボーカルバンド、シャンバラのボーカリスト、
秋元薫の唯一のソロ作を選びました。おそらく青山純と思われるドラムスのダイナミクスと重いグルーブに圧倒されます。

邦楽ニュージャックスウィングでは、ラッパーのサイプレス上野に東京女子流の中江友梨を加えたユニット「サ上と中江」
のミニアルバムからこれまた最高にキャッチーなイントロの一曲。

プロデューサーのLeon Sylvers Ⅲを中心として数多くのディスコ、ファンクを生み出してきた
SOLAR Records(The Whispers, Lakeside, Collage, Shalamarなど)を代表する
ファンクバンドDynastyの名作2ndから、現代のブギーの解釈にかなり近いスクエアな一曲も。

AOR~ブルーアイドソウルからは、Stevie Wonderのバック(Songs in the Key of Lifeのコーラス)でも知られる
Michael Wycoffの80年作と、Jay Graydonのギターソロも聴ける(Planet 3のサウンドに近い)El Debargeのソロも。
そしてGRPからデビューしたブラックコンテンポラリー~AOR系のトラックを数多く残したAngela Bofillの89年作を取り上げました。
ジャジーなハーモニーと、ハイトーンでもうるさくなく、細やかで丁寧なボーカルが堪能できます。
Norman Connorsをゲストに迎えたり、Gino Vannelliのカヴァーも収録されています。
The SystemやGeorge Dukeをプロデュースに迎えた作品や、Narada Michael Waldenプロデュースのものもあったりと、
この手のサウンドがお好きな方は彼女のソロ作は全て集める価値があるかと思います。

その他、スタックスのサウンドを支えたBooker T. & The MG'sのギタリスト、Booker Tのソロ作からは
John Robinsonの作り出す端正なグルーブとメロウネスにあふれる81年作もどうぞ。
そして、レアグルーブ系ではLionel Job(80年代のブラックコンテンポラリーグループ、Starpointのプロデュースでも知られる)を
迎えたCliff Dawsonの82年作や、Babyfaceのファミリーグループ、After 7のヒットシングルのリミックス、
もう一つのテーマとして現代JPOPの天才、あいみょんを語りつくします。

シティソウルの概念で振り返られるようなブラックコンテンポラリーやクワイエットストームを中心に、
渋いですが濃密な選曲が出来たかと思います。

皆様に素晴らしい音楽との出会いがありますように、おやすみなさい。


前編

中編

後編

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  1. 2019/03/08(金) 23:44:06|
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プロフィール

Systematic Chaos

Author:Systematic Chaos
独断と偏見により、お気に入りのCDを紹介して行きます。
医学部医学科の大学生として臨床医となるべく勉強していました。(2011/04-2017/03)
無事医師免許取得し、2017年より研修医一年目として社会人生活が始まりました。
新しいことばかりでストレスも多いですが、相変わらず様々な音楽に触れております。
山下達郎ファンクラブ
TATSURO MANIA会員。
水樹奈々ファンクラブ
S.C. Nana Net 会員。
上坂すみれファンクラブ
コルホーズの玉ねぎ畑 会員。
自分にとって魅力的な音楽を、様々な視点で、
新旧洋邦を問わず掘り下げて参ります。
初心者ですが宜しくお願いします。
好きなジャンル:
1. AOR, MOR, ソフトロック
2. R&B,ファンク, モータウン,
ニュージャックスウィング,
フィラデルフィアソウル, シカゴソウル,
ブルーアイドソウル
3. ポップス、Jポップ
渋谷系、ニューミュージック
4. プログレッシブロック
5. ハードロック, へヴィメタル,
プログレッシブメタル, スラッシュメタル,
メロディックデスメタル,ブラックメタル
6. ジャズ,フュージョン,
ハードフュージョン, アシッドジャズ,
ハード・バップ, ジャズファンク,
ジャズロック
7. ジャジーヒップホップ,
オルタナティブヒップホップ
8. エモ, スクリーモ
9. ハウス, アシッドハウス,ディスコ

ライブラリは65,000曲ほどです。
ヘッドフォンはAKGのQ701、Audio TechnicaのATH-ESW9、
イヤフォンはShure-SE425を使っています。
①DENON PMA-50 + Zensor1 (USB-DACプリメインアンプ+スピーカー)
②iPod Classic+TEAC-HAp50(ヘッドフォンアンプ)
③ONKYO DP-X1A のいずれかで聴いています。
ブログとして記事を書くことを通じて
自分のライブラリと向き合ってみると、
相当趣味が偏ってるということを
痛感しています。
これから沢山の音楽に触れ、勉強していきたいです。
たまに医学関連の記事や日々の雑感を書いております。
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