私的名盤紹介―真の雑食を目指して

自分の心に残った作品を紹介することで、新たな音楽を見つけるきっかけとして頂ければ嬉しいです。

今日の一枚(189)

Album: Don't Let Go
Artist: Isaac Hayes
Genres: R&B, Soul, Funk

Dont Let Go


アメリカ、テネシー州コヴィントン出身のシンガーソングライター、音楽プロデューサー。
1942年生まれ。60年代には、サザン・ソウルやシカゴ・ブルースの形成に非常に重要な
役割を果たした、モータウンと双璧をなすメンフィスのレコード会社、
スタックス・レコードのプロデューサーとして、数多くのヒットソングを手掛けました。
ソロ・アーティストとしては1971年の映画"Shaft"(邦題「黒いジャガー」)の
映画音楽を制作し、サウンドトラックである同名のアルバムは全米1位となり
グラミー賞獲得に至りました。1979年作の14th。
ポリドール・レコードへの移籍後3作目のアルバムとなる本作は、
当時注目を集めつつあったディスコ・ミュージックの影響が色濃く見られ、
タイトル曲のDon't Let GoはR&B/Popチャートでトップ20にランクインしています。
長らくCD化されることのなかった本作はレア・グルーブ扱いになっていましたが、
昨年になってようやくボーナス・トラックを加えて再発に至りました。嬉しいことです。
音質も良好です。
スマッシュ・ヒットとなった#1Don't Let Goは、Derrick "baby buzzard" Galbrieth(B)の
サステインの短いスラップ・ベースのフレーズと、バック・ビートの効いたドラムスが
最小限の音数で作り出す、削ぎ落とされた、鋼のような「黒い」グルーブに、
セクシーなバリトン・ボイスのボーカルと女性コーラスまでもが
リズム楽器のように機能しています。ファンキーでゴリッゴリのパートから、
ストリングスの入った疾走感溢れるインストパートへとシームレスに、鮮やかに色を変えていきます。
#2What Does It Takeは、ジャジーなキーボードと緩いタイム感のカッティング、
シングアロングするコーラスがIsaacに負けずとも劣らぬ表現力を見せる
クワイエット・ストームなバラードです。
#3A Few More Kisses To Goは、バックを流れるストリングスとへヴィ―なリズム隊の演奏、
キーボードのループのフレーズが粘りのあるグルーブを形成しています。
#4Feverは強烈なドライブ感を演出するブラスと切れ味抜群の僅かに歪んだ音色のリズムギター、
キーボードの音作りが如何にもファンキーで思わず体が動いてしまいます。
ベースのうねり具合が堪らないです!
#5Someone Who Will Take The Place Of Youは豊かでソウルフルなボーカリゼーション
極上のスローバラードです。手数の少なくへヴィ―でためるようなドラミングと、
生き物のように怪しく蠢くベースに女性コーラスとの掛け合いが聴き所です。
#6 You Can't Hold Your Womanはアルバム未収録のシングルB面の一曲です。
スペイシーなキーボードにブルージーなギターリフが少し異色なアレンジになっています。
ダンス・ミュージックを取り入れながらも、享楽的でセルアウトな音になりすぎず、
全体を覆い尽くす重厚なグルーブと、低音の響きが豊かなボーカル、
凝ったストリングスやホーンのアレンジで玄人受けするような音像になっていると思います。
プロデューサーとして、シンガーとしての才能が如何なく発揮された、隠れた名盤と言えると思います。

Don't Let Go

What Does It Take

Fever

Someone Who Will Take The Place Of You
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  1. 2013/08/27(火) 20:31:19|
  2. Isaac Hayes
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Systematic Chaos

Author:Systematic Chaos
独断と偏見により、お気に入りのCDを紹介して行きます。
医学部医学科の大学生として臨床医となるべく勉強していました。(2011/04-2017/03)
無事医師免許取得し、2017年より研修医一年目として社会人生活が始まりました。
新しいことばかりでストレスも多いですが、相変わらず様々な音楽に触れております。
山下達郎ファンクラブ
TATSURO MANIA会員。
水樹奈々ファンクラブ
S.C. Nana Net 会員。
上坂すみれファンクラブ
コルホーズの玉ねぎ畑 会員。
自分にとって魅力的な音楽を、様々な視点で、
新旧洋邦を問わず掘り下げて参ります。
初心者ですが宜しくお願いします。
好きなジャンル:
1. AOR, MOR, ソフトロック
2. R&B,ファンク, モータウン,
ニュージャックスウィング,
フィラデルフィアソウル, シカゴソウル,
ブルーアイドソウル
3. ポップス、Jポップ
渋谷系、ニューミュージック
4. プログレッシブロック
5. ハードロック, へヴィメタル,
プログレッシブメタル, スラッシュメタル,
メロディックデスメタル,ブラックメタル
6. ジャズ,フュージョン,
ハードフュージョン, アシッドジャズ,
ハード・バップ, ジャズファンク,
ジャズロック
7. ジャジーヒップホップ,
オルタナティブヒップホップ
8. エモ, スクリーモ
9. ハウス, アシッドハウス,ディスコ

ライブラリは65,000曲ほどです。
ヘッドフォンはAKGのQ701、Audio TechnicaのATH-ESW9、
イヤフォンはShure-SE425を使っています。
iPod ClassicにTEAC-HAp50またはATH-PHA31i(ポータブルヘッドフォンアンプ)を挿して聴いています。
ブログとして記事を書くことを通じて
自分のライブラリと向き合ってみると、
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