私的名盤紹介―真の雑食を目指して

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今日の一枚(47)

Album: Keep Movin'
Artist: Ole Bφrud
Genres:Neo AOR, Soft Rock
High Time

keep moving

AOR、クロスオーバーというジャンルは、70s後半から80sにかけて最も発展して来たと言えますが、
90年代に向かい、「ロックの産業化」が叫ばれるなかで、こうした音楽は産業化の象徴として、
真っ先に槍玉に上げられる事となりました。グランジを始めとするオルタナティブロックの台頭につれて、R
&Bやジャズの影響の色濃いソフト・ロックは衰退して行きます。
60年代にカウンター・カルチャーとして生まれて来たロックンロールは、
ローファイで、激情的で、アナーキーな音世界
(セックス・ピストルズに象徴されるような)を志向して行くようになります。
このムーヴメントは、HR/HMを、ロックのメイン・ストリームから没落させる事にも
繋がっていったのです。では、ロックンロールとは、一体何なのか?
この時代を生きたミュージシャン達は、この大命題に最も正面から向かい合ってきたのだろう、
と私は感じます。ロックが、黒人音楽と白人音楽のクロスオーバーという起源を持つ事が、
この問への重要なヒントを与えてくれていると考えます。言い換えれば、ロックとはある意味
「根無し草」なのです。「ルーツとなる音楽の素材」が先ずあり、
そこに既存のロックとのクロスオーバーが生まれて行く、その過程が只々あるに過ぎないということです。
そして、一つのムーヴメントがスタイルとして完成されると、新たなテーゼが生まれ、
既存のスタイルを否定したり、一昔前のスタイルを再評価したりして、
新たなスタイルが継ぎ足し継ぎ足し生まれる、といった具合です。
そう言うわけで、前置きが大変長くなりましたが、90s、00s前半というソフト・ロック不遇の時代を越えて、
00s後半から、徐々に全盛期のAORを髣髴とさせるような音を創り出すミュージシャンが、
登場してくるようになります。
今回紹介するオーレ・ブールードも、ポストAORの代表格と言えますね。
一聴して、Steely Danの強い影響を感じます。彼は、北欧ノルウェー出身の元スタジオ・ミュージシャンで、
かつては、日本でも人気の高いプログレッシブ・デスメタルバンドのエクストルで、
リード・ギタリストを務めたテクニカル系ギタリスト/ボーカリストです。結構苦労人なんですね。
肉体的なファンクネスはEWFを、ダンサブルなリズムはJamiroquaiを、
流麗なギターソロはAirplayを想起させるといったように、AORの持つ洒脱で
愉しげな空気感を凝縮したような好盤です。
有名なスタジオ・ミュージシャンを使っている訳ではないですが、
演奏も、よくお互いを知っている仲間で演奏している様で、息ピッタリのプレイです。
アレンジも抜けが良く、古臭さを感じさせない所が素晴らしいです。
ボーカルも、決して派手ではないですが、程よくクールで聴きやすいです。コーラスワークにも光るものがあります。
しかしながら、曲展開自体はファンキーで渋めに作られているので、
リアルタイムでAORに触れてきた大人の鑑賞にも十分耐え得る本物だと思います。
彼のようなミュージシャンが出て来て、まだAORは死んでいなかった、と心底嬉しく思って居ますし、
これからも彼には大活躍して欲しい、と願って止みません。

City Lights (Live)

Broken People (Niconico)
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  1. 2012/12/26(水) 14:08:01|
  2. Ole Bφrud
  3. | コメント:0
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プロフィール

Systematic Chaos

Author:Systematic Chaos
独断と偏見により、お気に入りのCDを紹介して行きます。
医学部医学科の大学生として臨床医となるべく勉強しています。
山下達郎ファンクラブ
TATSURO MANIA会員。
水樹奈々ファンクラブ
S.C. Nana Net 会員。
上坂すみれファンクラブ
コルホーズの玉ねぎ畑 会員。
初心者ですが宜しくお願いします。
好きなジャンル:
1. AOR, MOR, ソフトロック
2. R&B,ファンク, モータウン,
ニュージャックスウィング,
フィラデルフィアソウル, シカゴソウル,
ブルーアイドソウル
3. ポップス、Jポップ
渋谷系、ニューミュージック
4. プログレッシブロック
5. ハードロック, へヴィメタル,
プログレッシブメタル, スラッシュメタル,
メロディックデスメタル,ブラックメタル
6. ジャズ,フュージョン,
ハードフュージョン, アシッドジャズ,
ハード・バップ, ジャズファンク,
ジャズロック
7. ジャジーヒップホップ,
オルタナティブヒップホップ
8. エモ, スクリーモ
9. ハウス, アシッドハウス,ディスコ

ライブラリは65,000曲ほどです。
ヘッドフォンはAKGのQ701、Audio TechnicaのATH-ESW9、
イヤフォンはShure-SE425を使っています。
iPod ClassicにTEAC-HAp50またはATH-PHA31i(ポータブルヘッドフォンアンプ)を挿して聴いています。
ブログとして記事を書くことを通じて
自分のライブラリと向き合ってみると、
相当趣味が偏ってるということを
痛感しています。
これから沢山の音楽に触れ、勉強していきたいです。
たまに医学関連の記事や日々の雑感を書いております。
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