私的名盤紹介―真の雑食を目指して

自分の心に残った作品を紹介することで、新たな音楽を見つけるきっかけとして頂ければ嬉しいです。

私的名盤放送第47回「ニュージャックスウィングの遺伝子~NJSとアイドルソング」セットリスト

私的名盤放送第47回「ニュージャックスウィングの遺伝子~NJSとアイドルソング」セットリスト

私的名盤放送第47回1

私的名盤放送第47回2

「放送アーカイブはこちらから」

M1 ココロはMerry-Go-Round /水瀬いのり 『Catch the Window』 (2019)
M2 Aurora /Neighbors Complain 『Bridge』 (2018)
M3 If I May Be /Love Square 『Everything』 (2000)
M4 スーパーヴィーニエンス /フィロソフィーのダンス 『エクセルシオール』 (2019)
M5 Hold On /White Heart 『White Heart』 (1982)
M6 からくりピエロ /40mP feat. 洲崎綾 『EXIT TUNES PRESENTS 半熟少女2』 (2011)
M7 Nice To Have You Back /Nolen And Crossley 『Ambience』 (1982)
M8 Step By Step /Jeff Lorber 『Step By Step』 (1985)
M9 Trap of Love /Mellow Mellow 『Dear My Star』 (2019)
M10 One More Try for Love /Ronnie Milsap 『One More Try for Love』 (1984)
M11 Street Dancer /岩崎宏美 『WISH』 (1980)
M12 I Belong To You /Mac Band 『The Real Deal』 (1991)
M13 遠い夜明け /スガシカオ 『労働なんかしないで 光合成だけで生きたい』 (2019)
M14 フレンズ /Happiness 『フレンズ』 (2011)
M15 Get It Together /さかいゆう feat. Michael Kaneko, Ray Parker Jr. 『Yu Are Something』 (2019)
M16 Nothing Can Hold Us Back /Jerry Knight 『Love's On Our Side』 (1982)
M17 Now or Never /Basic Black 『Basic Black』 (1990)
M18 Read My Mind /Tony Terry 『Tony Terry』 (1990)

【放送後記】
少しずつ業務に慣れてきたこともあり、短い間隔で放送できたかと思います。
今回は、以前よりAORやブラックコンテンポラリーと並んで取り上げてきたテーマ、「ニュージャックスウィング」を
中心に、特に近年の邦楽のアイドルソングやダンスボーカルグループの楽曲を取り上げました。
邦楽のニュージャックスウィングを支えたプロデューサーとしてGiant Swing/T.Kura(=倉卓司, Elisha La'VerneやEXILEなど)や
MAESTRO-T(豊島吉宏, 伊藤由奈、平井堅などを手掛けた)などが知られているかと思います。

Giant Swing & MAESTRO-Tの2人が手掛けた2人組ボーカルユニット、Love SquareのAvexから発売された00年作から、
Is It Good To You?/Teddy Riley feat. Tammy Lucasを思わせるようなスウィンギーな一曲を。
同様に90s末から00s初頭の邦楽R&BでCHEMISTRYや平井堅を手掛けた
松尾潔(レビュワー、ラジオパーソナリティー、文筆家としても高名な方ですが)のプロデュースによる
LDHのボーカルグループ、Happinessの傑作シングルは、かつて伊秩弘将がSPEEDと作り上げたサウンドを
思い起こさせてくれます。

2018年6月にメジャーデビューしたばかりの3人組ダンスボーカルグループ、MELLOW MELLOWの最新EPに収録された
Trap of LoveはKiss My Ft2, prediaなどのアイドルの楽曲を数多く手がけているJazzin' parkの栗原暁が提供しています。
ニュージャックスウィングリヴァイバルな一曲で、インスト部分などはテクノポップ~EDM的な展開を上手く取り入れたりと、
かつてのPerfumeやTwiceのサウンドやRIRIなどの邦楽R&Bの流行ともまた一味違った、
ダンスクラシックス好きには堪らない佳曲でした。

ここ数年で管理人がもっとも一押ししているバンドのひとつがNeighbors Complainです。
アシッドジャズリヴァイバルや、和モノシティポップの再評価の中で、とりわけ演奏力の高いバンドで、
彼らの最新作からイントロのカッティングフレーズがテクニカルでthe band apartを思わせるようなAuroraを選びました。
UNCHAINやBRADIOなどブラックミュージックベースの邦楽ロックバンドがお好きな方であれば、きっと嵌ると思います。
プロデュースを務めるのはSkoop of SomebodyのドラマーKO-HEYで、彼らを知る人であればなるほどと思うサウンドです。

そのほか、Espesiaが活動終了した今、アイドルで管理人が一押しなのがフィロソフィーのダンスです。
Funky But Chicをテーマとして、まさしくディスコユニットChicやWild Cherryなどを彷彿させるファンク~ディスコから、
角松敏生的なトロピカルなシティポップ、そしてニュージャックスウィングまでアーバンでキャッチーな楽曲に満ち満ちています。
プロデュースを務めるのはBase Ball Bearを発見した加茂啓太郎です。
最新作からBruno Mars/FinesseからRod Tempertonのサウンドから影響されたであろうスーパーヴィーニエンスです。

リアルタイムのニュージャックスウィングからも数曲選びました。
LA出身のボーカルグループであり、Babyfaceプロデュースのシングル、Roses Are Redが有名なMac Bandの
91年作から、甘く蕩けるようなクワイエットストーム、I Belong to Youを選びました。
ソロシンガーではワシントンDC出身のTony Terryの2ndアルバムからハネまくりのリズムが心地よい一曲。
そしてクワイエットストームでもう一曲は、NJSのオリジネーターといえるTeddy Rileyの所属したGuyの
後見人的な役割を果たしたGene Griffinの手掛けたBasic Blackというニュージャージー出身のボーカルグループの90年作から。
こちらもPebbles feat. Babyface/Love Makes Things Happenのようなリフレインと野性味溢れるリードボーカルの
組み合わせが堪りません。その他、Gene Griffinの手掛けたNJSのグループではTodayがよく知られているかと思います。

ディスコ~ブルーアイドソウル/AORの間を行くサウンドが管理人の最も得意とする辺りなのですが、
80年代のモダンブギーから、モータウンよりデビューしたスタジオミュージシャン2人組、Nolen & Crossleyの2ndが最高でした。
Marvin Gayeのお蔵入りになったディスコアルバム、In Our Lifetimeや、Quincy Jonesの手掛けたスタジオミュージシャン2人組、
Brothers Johnson/Blam!, I Like Itの収録されたDeBarge/All This Loveへの参加で知られるRaymond Crossleyと
Curtis Anthony Lennonがメンバーで、バックにはFreddie Washington(B), Ricky Lawson(Ds)などが参加しており、
Anita Baker/RaptureやGarry Glennのソロ作がお好きな方にはたまらない名曲満載です。

そしてスタジオミュージシャンものでは、Ray Parker Jr.によるディスコユニット、Raydioのベーシストとして
知られるJerry Knightのソロ、82年作から、James Gadsonのタイトでシンプルなドラムスが最高なNothing Can Hold Us Backです。
同じくRay Parker Jr.とJames Gadsonが参加した作品として、なんと現代JPOPの中でも山下達郎~佐藤竹善の
ラインを思わせるさかいゆうの最新作があります。デジタルな打ち込みのリズムとシンセベース、
Audrey Wheelerの透き通ったボーカルにJeff Lorberの白玉が美しいStep by Stepも、
この1985年という過渡期だからこそ生まれえた楽曲だと思います。

邦楽ポップスの最新作からも数曲選びました。スガシカオの最新作は、初期の彼の鬱屈とした感じを思い出させてくれる
ジャリついた、粘っこいサウンドが復活しています。その中から冨田恵一による変態的な密度のストリングスが
盛り上げるこみ上げ系のソウル、遠い夜明けです。

水瀬いのりは出す度出す度に練度の高いアニメソング、ポップスを作り上げていると思います。
彼女自身が公言している憧れの人、水樹奈々さんを支えたElements Gardenの作家陣と組みながら、
若手~ベテランまでスタジオミュージシャンを豪華に迎えて制作されています。
水樹さんと比べてヘヴィメタル的なサウンドは少なく、むしろHybrid Universe前後の頃の水樹さんのサウンドを彷彿させる
部分が強いかと思います。甘酸っぱく爽やかで、しかしながら密度の高いアレンジの曲が多い印象です。
その中から、先行シングルとなったWonder Caravanも最高ですが、管理人のお気に入りは
渡辺格(G, 八神純子、斉藤由貴、崎谷健次郎、水樹奈々 etc), 二家本亮介(B, 有形ランペイジ、藍井エイル、水樹奈々 etc)
青木宏憲(Key), 室屋光一郎(Strings, 茅原実里、MISIA、aiko、平井堅、水樹奈々、Mr.Children etc)などを迎えた
M2 ココロはMerry-Go-Roundです。その他作家陣には今井美樹や中山美穂、花澤香菜の歌詞を手掛ける岩里祐穂や、
livetuneの名でも知られるVOCALOID作家のkz, アイドルマスター関連の作曲で知られる光増ハジメなどが参加しています。
1st~3rdまである程度サウンドの傾向を固めて制作してきたこともあり、今後どのような方向性へ向かっていくのか、
楽しみで仕方ありません。SOYJOYのCMは可愛らしいので是非見ましょう。その他VOCALOID関連では、
40m(メートル)Pによる丸の内サディスティック~Feel So Goodラインのからくりピエロもどうぞ。

シティポップからは岩崎宏美のLA録音による80年作からStreet Dancerを選びました。
筒美京平の楽曲の中ではカラりとした質感で、おそらくCarlos Vegaと思われるダイナミックなドラミングが堪りません。
そしてCCMからはDan Huffが所属したWhite HeartからDoobie Brothersを思わせるHold Onを。後半のギターソロは必聴。

今回も、新旧織り交ぜて最高にグルーヴィーな楽曲を取り上げられたかと思います。
皆様に素晴らしい音楽との出会いがありますように。次回もお楽しみに。

↓以下の動画をクリックすると放送が聴けます
前編

中編

後編



※感想などございましたらTwitter DMやReplyでぜひお寄せ下さい。励みになります。いつもたくさんの方に見て
  頂いてありがとうございます。
関連記事

この記事をはてなブックマークに追加

  1. 2019/04/21(日) 00:28:21|
  2. 私的名盤放送セットリスト
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<私的名盤放送第48回「最新邦楽ポップスで棚からひとつかみ」セットリスト | ホーム | 私的名盤放送第46回「アーバンブギー、ダンスクラシックス特集」セットリスト>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://grooveisalliwant.blog.fc2.com/tb.php/534-d55b1812
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

Systematic Chaos

Author:Systematic Chaos
独断と偏見により、お気に入りのCDを紹介して行きます。
医学部医学科の大学生として臨床医となるべく勉強していました。(2011/04-2017/03)
無事医師免許取得し、2017年より研修医一年目として社会人生活が始まりました。
新しいことばかりでストレスも多いですが、相変わらず様々な音楽に触れております。
山下達郎ファンクラブ
TATSURO MANIA会員。
水樹奈々ファンクラブ
S.C. Nana Net 会員。
上坂すみれファンクラブ
コルホーズの玉ねぎ畑 会員。
自分にとって魅力的な音楽を、様々な視点で、
新旧洋邦を問わず掘り下げて参ります。
初心者ですが宜しくお願いします。
好きなジャンル:
1. AOR, MOR, ソフトロック
2. R&B,ファンク, モータウン,
ニュージャックスウィング,
フィラデルフィアソウル, シカゴソウル,
ブルーアイドソウル
3. ポップス、Jポップ
渋谷系、ニューミュージック
4. プログレッシブロック
5. ハードロック, へヴィメタル,
プログレッシブメタル, スラッシュメタル,
メロディックデスメタル,ブラックメタル
6. ジャズ,フュージョン,
ハードフュージョン, アシッドジャズ,
ハード・バップ, ジャズファンク,
ジャズロック
7. ジャジーヒップホップ,
オルタナティブヒップホップ
8. エモ, スクリーモ
9. ハウス, アシッドハウス,ディスコ

ライブラリは65,000曲ほどです。
ヘッドフォンはAKGのQ701、Audio TechnicaのATH-ESW9、
イヤフォンはShure-SE425を使っています。
①DENON PMA-50 + Zensor1 (USB-DACプリメインアンプ+スピーカー)
②iPod Classic+TEAC-HAp50(ヘッドフォンアンプ)
③ONKYO DP-X1A のいずれかで聴いています。
ブログとして記事を書くことを通じて
自分のライブラリと向き合ってみると、
相当趣味が偏ってるということを
痛感しています。
これから沢山の音楽に触れ、勉強していきたいです。
たまに医学関連の記事や日々の雑感を書いております。
※当ブログはリンクフリーです。
コメント下さると励みになります。
下さったら嬉しいです。
※Twitterもやっております。
アカウント名はprivategrooveです。
https://twitter.com/privategroove
こちらでもおすすめの音楽など情報を流しております!
フォロー下さると嬉しいです。
可能な限りフォローバック、コメントしに参ります。
※放送企画として「私的名盤放送」というラジオを配信しております。
ツイートキャスティングホームページをご覧下さい。不定期に配信、Twitterにて情報を呟いております。ハッシュタグは「#私的名盤放送」です。宜しくお願い致します。
http://twitcasting.tv/privategroove

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

総閲覧者数(ユニークアクセス)

アクセスカウンター(PV数, 2013/12/26より集計)

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

にほんブログ村 CDレビュー

にほんブログ村 音楽ブログ CDレビューへ
にほんブログ村

Feedly(RSSリーダー)で「私的名盤紹介」を読む

RSSリーダーとは、Google, Feedlyなど複数あるアプリまたはサイトを用いて自身で登録したブログの更新を自動で確認し、さらにブログ記事をテキストと画像、リンクのみの軽い状態で見ることができるツールです。 管理人も便利ですので積極的に使っております。 Feedlyにはスマホ向けアプリもありますが、PCはブラウザで操作でき動作も軽いため使っております。

follow us in feedly

「私的名盤紹介」管理人Twitterをフォローする

私的名盤紹介トップページをはてなブックマークに登録する

「私的名盤紹介」トップページをはてなブックマークに追加

「私的名盤紹介」管理人によるはてなブックマークを見る

管理人が普段見ている音楽系サイトで、気になる記事について、日々 「はてなブックマーク」を使ってコメントを付け、まとめております。 当サイトであまり取り扱わない音楽ジャンルの記事、年間ベスト、評論など雑多に取り扱っています。フォロー頂けると嬉しいです。

私的名盤紹介はてなブックマーク

にほんブログ村ランキング(CD Review)

もし記事を楽しんでいただけましたら、お手数ですが 下の「このブログに投票」のところをクリックしていただけると大変嬉しいです。 投票はランキングに反映されます。

RSSリンクの表示

Ninja Tools(アクセス解析)

私的名盤紹介連携Instagram

@nm7groove

検索フォーム

相互リンク 音楽系レビューサイト

このブログをリンクに追加する

現在の閲覧者数

現在の閲覧者数: