私的名盤紹介―真の雑食を目指して

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今日の一枚(67)

Album: B-2 Unit
Artist: 坂本龍一
Genres: Techno, Ambient, Experimental Music
Riot In Logos

B-2 Unit


現代の日本を代表する音楽家でありキーボディスト。
1952年生まれ。東京芸術大学大学院修士課程卒。
坂本氏の音楽を聴くようになったきっかけは、ニューミュージックのバッキングとして活躍する、
敏腕キーボーディストとしての演奏を聴いたことでした。
大瀧詠一氏のNiagara Triangleや、大貫妙子氏の作品群、そしてなにより山下達郎の
It's A Poppin' TimeやGo Ahead!(こちらはこれから記事を書いていく予定ですが)での演奏に痺れて、
YMO期やソロの作品を追ってみようという気持ちになったというところです。
YMO期の作品(Solid State Survivor, Technodelic, BGMなど)は、いわゆる現代の
音響系ポストロックの路線を行くもので、当時としてはかなり時代の先を読んだ作品だったと思います。
メロディも綺麗で聴きやすいので、今聞いてもポップで馴染みやすいと思います。
ソロの作品として、このB-2 UnitはYMO期とは一線を画して、難解で一度聴いただけでは
なかなか魅力が感じられないかもしれません。
ミニマルやノイズ、ミュージック・コラージュの手法を効果的に用いていて、
当時としては(現代の作品として捉えても、革新的であると僕は感じますが)かなり前衛的で
挑戦的な作品だったと思います。
ジャケットにはロシアの構成主義の作家であるエーリ・リスィーツキイのOf two squaresからの
パロディーだということだそうです。
難解とも思える本作ですが、リズムに関しては、電子音楽特有の正確なそれではなく、
むしろ若干後ろにもたれかかった、ファンク(というか、ディレイのイコライザの使い方など
からすると、レゲエというべきかも)やポストパンク/ニューウェーブのリズム感に、
近いものがあると思います。(実際、XTCのアンデイ・パートリッジも参加していますが)
本人のインタビューにも掲載されていましたが、
本作は、スタジオミュージシャン達の、演奏中のミス等を敢えて記録し、
それを曲に反映させるというエラー・システムの影響を受けているとも言えます。
つまりは、「ミス」など本来は生じないはずのコンピュータ・ミュージックにおいて、
プログラムを敢えてファジーなものとしたり、ダブを重ねていくことによって、予期されない音を作り、
既存の音楽のフレームワークを崩壊させよう、という試みが行われている、という風に捉えることも
できるかもしれません。
その点において、現代音楽の中でも特にアカデミックな路線を行く坂本氏の音楽性を、
非常に良く表している作品だと、私は感じます。
「偶然」性を「意図的」に導入する、というパラドックスの上に成り立った、
アカデミックな作風の中に、得も言われぬグルーブを生み出した珠玉の問題作。

Riot In Logos

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  1. 2013/01/15(火) 00:28:07|
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Systematic Chaos

Author:Systematic Chaos
独断と偏見により、お気に入りのCDを紹介して行きます。
医学部医学科の大学生として臨床医となるべく勉強しています。
山下達郎ファンクラブ
TATSURO MANIA会員。
水樹奈々ファンクラブ
S.C. Nana Net 会員。
上坂すみれファンクラブ
コルホーズの玉ねぎ畑 会員。
初心者ですが宜しくお願いします。
好きなジャンル:
1. AOR, MOR, ソフトロック
2. R&B,ファンク, モータウン,
ニュージャックスウィング,
フィラデルフィアソウル, シカゴソウル,
ブルーアイドソウル
3. ポップス、Jポップ
渋谷系、ニューミュージック
4. プログレッシブロック
5. ハードロック, へヴィメタル,
プログレッシブメタル, スラッシュメタル,
メロディックデスメタル,ブラックメタル
6. ジャズ,フュージョン,
ハードフュージョン, アシッドジャズ,
ハード・バップ, ジャズファンク,
ジャズロック
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オルタナティブヒップホップ
8. エモ, スクリーモ
9. ハウス, アシッドハウス,ディスコ

ライブラリは50,000曲ほどです。
ヘッドフォンはAKGのQ701、Audio TechnicaのATH-ESW9、
イヤフォンはShure-SE425を使っています。
iPod ClassicにTEAC-HAp50またはATH-PHA31i(ポータブルヘッドフォンアンプ)を挿して聴いています。
ブログとして記事を書くことを通じて
自分のライブラリと向き合ってみると、
相当趣味が偏ってるということを
痛感しています。
これから沢山の音楽に触れ、勉強していきたいです。
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