AOR, シティポップ, R&B, ソウルミュージック, 声優アーティストなどを中心に、名盤・名曲を紹介しています。 (Since2012.12~)

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内科医として働く傍ら、音楽レビューサイト「私的名盤紹介」を運営しています。
紹介アーティストは1000組以上, 最も得意とするジャンルは1970年代末から80年代にかけてのブラックミュージック(ブラック・コンテンポラリー)です。
2017年からは、ディスクレビューのほかに、ツイキャスで音楽番組「私的名盤放送」を生放送しています、厳選した良質な音楽の数々をお楽しみ頂けます。
Twitter(@privategroove)では最新の音楽情報に加え、過去のブログ記事のまとめをランダムにツイートしています。ぜひ、フォローして下さい!
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2 コメント

【企画記事「宇宙への行き方」さんより】No Music No Life Question

私的名盤紹介にお越し下さっている皆様、お世話になっております。
管理人のSystematic Chaos(@privategroove)です。

現在のんびりと年間ベストを編集中なのですが、
その間に、主にTwitter上で懇意にして頂いている宇宙ネコさん(@sibuyandam)のブログ「宇宙への行き方
の企画であるNo Music No Life Questionというものに参加させていただくことになりましたので、
ここでその回答を掲載したいと思います。

No Music No Life Questionの企画の内容としましては、
これまでの音楽との出会い方、遍歴を辿っていくような質問に答えるというものです。

いつもは話が長くなってしまいがちなので、今回こそは短めに纏めていきたいと思います。
では、どうぞ。

Q1: 人生で初めて音楽をいいと思った瞬間はいつですか? きっかけになった曲があれば曲名と理由もお願いします。

僕の両親は揃って音楽の好きな人だったので、
幼いころ、幼稚園の送り迎えなどで、カーステレオで聴いていた音楽が自分にとっての原体験です。
具体的には、3歳の頃に聴かされた、
The Doobie BrothersのWhat A Fool Believes(1978)

僕にとって初めに記憶に強烈に残った曲だと思います。
中学生になってから自分で音楽を漁るようになり、自宅のCD棚でこの曲と再会することになるのですが、
その時もこの曲の持つ、乾いているけれども、その中にある切ない雰囲気に夢中になりました。
今聴いても、この当時のDoobie Brothersの曲は素晴らしいと思いますし、
ソフトで、都会的な音楽を生まれながらにして好んでいたのだと思います。
そういった意味で、良いと感じる音楽の姿は、3歳の頃から変わっていないのです。

Q2:どういった感じの音楽が好きですか? ジャンルでも、言葉で詳しく表現して頂いても構いません。

そうですね、なかなか難しい質問ですが、
自分の家系が元々ダウンタウンの出身であることもあり、「都市生活者の音楽」というのが、
僕の中で好きな音楽の共通項になっていると思います。
というより、そうした音楽の持っている湿り気というか、ビル街に光が差し込むと陰影ができるように、
光と影の両面が提示されているような音楽を好きになりやすいんだと思います。

都市をイメージさせるような音楽には、夜の時間が似合っています。
夜のドライブの時間は、僕にとって多くの音楽と出会うことになった貴重な時間でした。

音楽の中身に迫ってみると、まず歌が上手いこと、メロディーが美しく、リズムが整然として力強いこと、
という非常にシンプルなことを求めているに過ぎない、ということに最近やっと気が付きました。
ただし、この3つの条件をさらに突き詰めていくと、非常に長くなってしまうので、端的にお話しします。

歌が上手い、とは、器楽的な上手さだけではなく、その人の生まれ持ったトーンと曲との兼ね合い、
トーン自体のコントロール、抑揚の付け方、発音の仕方、フェイクの使い方、
そしてこれが一番大事なのですが、リズムに対して非常に意識的で、
狙ったところに音を置きに行くことが出来るボーカリストが、僕は好きです。
つまり、意識的に音を伸ばしたり、適切な所で切ったり、バックに合わせて歌をコントロールして歌う人が良いです。

メロディーが美しいこと、とは曖昧な基準にならざるを得ませんが、
曲のアレンジの中で、ある程度しっかりとした一本の線が通っているものが好きなことが多いです。
ただ、電子音楽やフリージャズなどではそうしたものを求めない場合もあります。

リズムが整然として力強いこと、とはリズムの中に、
曲の下部構造を支える堅牢なモチーフが存在するということで、
演奏者、作曲者自身の「訛り」が適切に含まれていること、
平たく言えばグルーブがあるということですが、そうしたリズムが好きです。
力強い、とは音が大きければ良いということではなく、曲のアレンジの中で適切な音色で、
多すぎない少なすぎない音数で、曲全体を揺さぶり動かし、張り詰めた緊張感を与えるものでなくてはいけません。
そうした意味で、打ち込みでも構わないのですが、抑揚の無い平坦なリズムでは聴きたくなくなってしまいます。

その他、幾つか副次的なことを挙げますと、
・ハーモニーに意表を突いた部分があったり、曲中で様々な色合いを見せるもの、
或いは、ディスコのように、一つの短い循環の中に曲のエネルギーを集約させたようなものも好きです。
明るいだけでなくて翳りのあるコード進行も良いですね。
定番、王道的なものも嫌いじゃないです。(ファンクのように進行しなくても良いですが、その場合は強いビートが欲しい)

・アレンジが精緻/適切であること
時代や地域や人物の雰囲気などを凝縮し、
音色と音配置の中に封じ込めている音楽が良い。

・録音が良いこと
適切な音圧、特性周波数、ダイナミックレンジで、各楽器の分離が良好であるけれども、
分離しすぎずにある程度の混ざりが存在していること。

・歌詞がメロディーに対して綺麗に嵌っていること、
SSWの場合は作家の私小説的な内容か、心象風景を描いたような作風が好き。

ジャンルで答えると、ステレオタイプに嵌ってしまって面白くない答えになってしまいますが、
ざっと列挙させて頂きますと、

1. 1970年代末~1980年代前半のアメリカ西海岸の音楽: 
AOR, アダルト・コンテンポラリー、ソフトロック、アメリカン・プログレハード
2. 1970年代末~1980年代の、モダンジャズ~モードジャズから派生してきた音楽:
フュージョン、スムースジャズ、邦楽フュージョン
3. 1970年代から現代までのアフリカンアメリカンのポピュラー音楽:
R&B, ソウル、ファンク、ディスコ、ブラック・コンテンポラリー、ニュージャックスウィング、ネオソウル
4. 黒人音楽のストリートミュージック:
ドゥーワップ、コーラスグループ、ヒップホップ、オルタナティブヒップホップ(Native Tongue)、ジャジーヒップホップ
5. 1970年代から1980年代の日本のニューミュージック、シティポップ
6. 1990年代、1990年代以降の日本のポップス:渋谷系、Jポップ
7. 1990年代以降の日本のロック:邦楽ロック(ソフトロック)
8. ハードロック・ヘヴィメタル
スラッシュメタル、プログレッシブメタル、メタルコア、パワーメタル、メロディックデスメタル
9. プログレッシブロック、ジャズロック:テクニカルなものが主体です。
10. 主に1990年代以降の黒人音楽の影響が強い電子音楽:
ハウス、ブレイクビーツ、テクノ、ニューウェイブ、チルウェイブ、アンビエント
といったところだと思います。

Q3: 上の質問で挙げたジャンルを好きになったきっかけはありますか?
それに関しては、「以前の記事」でお話しさせて頂きましたので、もし関心のある方がいらしたらご覧下さい。

Q4: 好きなアーティストはいますか?
はい。沢山います。
これも申し訳ないですが、「以前の記事」でお話しさせて頂きました。
しかし、一人挙げるとするなら、
山下達郎さんの音楽が、僕にとってポップスを聴くときの判断の基準になっている、
ということだけ申し上げておきたいと思います。

Q5: 音楽を聞いて感じたことがあればレビューなどを書いたりしますか?
はい。このブログやTwitterで音楽についての話をさせて頂いております。

昔から、感想文や作文を書くのが大好きな子供でした。
それに自分の大好きな音楽を結び付けようと考えたのは、ある意味では必然だったのかなと思います。
自分の周りに好きな音楽を共有できる友達も少なく、それがこのブログを始めるきっかけとなりました。

初めは友達に音源を貸すときに、一言でレビューと紹介文を添えて送るという形で始めたのですが、
書き終えたものをそのままにしておくのが勿体なくて、Amazonレビューに投稿しようか、とも考えましたが、
自分のサイトを一つ作ってそこに来て頂くことで、
新たに趣味を共有できる仲間が見つけられるのではないかと思いました。

Q6: 上の質問で書いてると答えた方だけに質問です。そのアルバム(曲)の何を重視して伝えてますか?

私がある音楽について話すときは、以下のようなことを意識して書くようにしています。
1. その音楽が生まれてきた経緯、ミュージシャンの経歴を、音楽性の側面から簡潔に纏めること。
2. アルバムに収録されている曲1つ1つを、
 そのサウンドが生み出されるときに目指そうとしていた方向性を想像しながら説明する。
 つまり、作り手が表現したかった音、空間を考えること。
3. その音楽を聴いて、自分の、主観的で率直な感想を述べること。
4. その音楽が、自分のリスニング歴の中でどのような位置にあり、どのような音楽と繋がっているかを考えること。

Q7: どんな時に音楽を聞きますか? また、状況に合わせて聞くものを選んだりしますか?

小中高までは、音楽とは必ず移動に伴うものでした。
幼児~小学校までは両親の運転する車のカーステレオで、中高は初めて買って貰ったWALKMANに曲を入れ替えながら、
家にあるCDと、近くのTSUTAYAで手に入れたものを聴き漁っていました。
時折、タワーレコードやショッピングモールに入っていたHMVでCDを買うこともありましたが。
大学生以降は、車で移動する際に音楽を掛けるようになりました。
そして、このブログを始めるようになり、軽音楽部の仲間から教えて貰って、
意識的に広く聴く」という態度を身につけるようになっていったと思います。

•Q8※アニソン・声優系の曲は聞きますか? 聞く場合は何に注目して聞いていますか?

はい。聴くときもあります。
アニソン、声優だからといって注目すべき点が変わることはありません。
ただし、アニメやTV、CMのテーマソングとしての音楽は、「限られた時間」の中で聴く者の耳を奪い、
集中をそちらに向けさせなければなりません。
したがって、メロディーラインとフックの構造に細心の注意を払って作られていることが多いと思います。
ですから、始まってからワンコーラスが終わるまでの間に、
どうやって聴く人を夢中にし、世界観の中に引き込むのか、に注目して聴くこともあります。

•Q9:※印の質問で声優アーティストの曲を聞いていると答えた方に質問。
アーティスト活動している声優で好きな方はいますか? 魅力も書いてみてください。


水樹奈々さん、堀江由衣さん、花澤香菜さん、上坂すみれさん、悠木碧さん、豊崎愛生さん、牧野由依さんなど、
女性声優のソロアルバムを聴くことがよくあります。

水樹奈々さんに関しては、中高生の頃からファン歴8年目で、新譜を買ってライブに参加してきております。
ほかにもアニメを観ていて気になった声優のアルバムを聴くようになりましたが、これは大学に入ってからです。

自分の場合は、アニメよりもラジオで声優さんの存在を知ることが多く、
文化放送系で番組を持っている水樹奈々さん、堀江由衣さん、
地元の東海ラジオでコアな音楽系番組を持って居た上坂さんなどは、アニメよりもラジオで好きになった面々です。

花澤香菜さんが渋谷系再評価の中でボーカリストとして取り上げられたり、
堀江さんが清竜人のプロデュース楽曲で人気を博したように、音楽的にも面白いアルバムが多くなって来ていると思います。
一般に人気の高い日本のポップスやロックのトレンドとは一味違ったアプローチをした作品が多いのが特色で、
そういうニッチな部分を埋めている貴重な存在だと思います。

Q10 こちらも※印の質問で声優アーティストの曲を聞く方への質問。
 キャラソンを聞く時はどういった部分に注目して聞いてますか?(歌唱、表現など…)


キャラソンという括りではあまり聴いていないです。
それこそ、水樹奈々さんの出演する番組のキャラクターソングを買ったりすることはありますが、
彼女の場合はキャラクターに歌わせるというよりは自分のソロの曲の延長線上で表現している感じなので、
特にどこに注目、ということはないと思います。
そのアニメに思い入れがあれば、聴こえ方も違ってくるのですが。

Q11: 映画・アニメ・ドラマ・ゲームなどのサントラは聞いたりしますか?

はい。さほど多くはないのですが、映画やゲームのOSTは多少持って居るものもあります。
ただ、CDを購入するまで至るものは少なく、レンタルか、アニメに詳しい友人を介して手に入れることがほとんどです。

ゲームではFinal FantasyⅩ、ゼルダの伝説時のオカリナ、Persona4など、
映画ではWoman In Red, Flashdance, Juiceなど
少し古い映画のOSTを何枚か持って居ます。

Q12: ライブにはよく行きますか?

はい。よく行く方だと思います。
去年は年間に9本のライブに参加しました。
平均すると年間10本くらいは行っていると思います。最近は海外のアーティストを見に行く機会が増えました。
毎年欠かさず山下達郎のツアー(今回は2回見に行きました)と水樹奈々のツアーには参加し続けています。
働き出してからも、何とかこの2つだけは行こうと思っています。
あとはUNCHAINのツアーにも毎年行っていますね。

Q13: あなたが今まで聞いた音楽の中でもっとも印象に残っている作品を教えてください。
 アルバムでも楽曲単位でも構いません。ジャンルも問いません。印象に残った理由も交えて書いてみてください。


一つに絞るのは難しいのですが、アルバムで挙げるとしたら、山下達郎のMelodiesだと思います。
Melodies
レビューは過去記事にありますのでそちらをご覧いただければと思います。
歌、演奏、アレンジ、録音、ミックス、歌詞、ありとあらゆる面で完璧なポップスの姿が体現された作品の一つだと思います。

Q14: あなたにとっての音楽とは何?

自分にとって、音楽は感性を構築しているものだと思います。
そして音楽を聴くという行為は、
聴いた音楽が自分を作り、そしてまた次の音楽を吸収するようにして、自分の価値観が定まっていく過程です。
ですから、もし音楽が無かったら、「どれそれという曲」を聴いていなかったら、
という仮定は決してすることが出来ない、自分と不可分の存在だと思います。
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コメント

旧一呉太良 2016/02/04 12:46  編集 URL

Systematic Chaos様 こんばんは

じぶんの場合、最初に夢中になった音楽は
ホネホネロックでした。

いきなりドゥービーブラザーズですか。。。
かっこいいですね。

録音の良さ、に拘るのは
山下達郎作品に強い影響を受けたからなのでしょう。分かりやすいルーツ解説になっていますね。

Systematic Chaos 2016/02/05 22:23  編集 URL

Re: タイトルなし

旧一呉太良 様

ご無沙汰しております。最近更新遅くなっていてすいません。
コメント下さりありがとうございます。

ホネホネロック、先ほど聴かせて頂きましたが
ギターのアレンジといいカッコいい曲ですね!

自分としてはこの曲の冒頭のリフとMichael McDonaldの綺麗なファルセットに
圧倒され魅了されたのを鮮やかに覚えていますねぇ
あの頃から、男性がファルセットで歌うボーカルが好きなんだと思います。

山下達郎のRCA/AIR期の録音はやはり自分の中で
ベンチマークになっていると思いますね。

70s-80s初頭はアナログレコーディングの最盛期と言える時期だと思いますが、
この時代の音は、アナログらしい音の「塊」感、ガッツがありながらも、
鮮やかで各楽器の輪郭もはっきりとしている、暖かみのある音で、
やはりポップスには最高の音だと思います。

今の時代、リアルタイムでそうした音を体感できないのは残念な部分もあると思います。
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